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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2008年10月17日
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カテゴリ:学校
学校のすぐ近くに住んでいる。
登下校中に、お菓子のくずや、飲み物の紙パック(ドイツでは、缶ジュースはまず見かけない)などを、垣根に突っ込んでいったり、タバコの吸殻を捨てていったりする子供が絶えず、かなり迷惑している。「ピンポーン・ダッシュ」をされることも多い。

しかし、いいこともたくさんある。
まず、近いので、重たいランドセルをしょってたくさん歩かなくて住む。
寝坊をして遅刻しそうになっても、走ればだいたい間に合う。
賢浩は、ぼんやりしている所があって、よく、宿題を学校に忘れてくる。でも、すぐに学校に戻って、とってくることができる。体育の用意を忘れた時は、何度か届けてあげたこともある。歩いてすぐだから、それほど大変なことではない。

昨日も、「あー、近くに住んでいてよかった。」と賢浩は心から思った日だったろう。昨日は、「山歩き」をすることになっており、リュックサックに、お弁当や飲み物、そのほか、虫や葉っぱを観察するための虫眼鏡や入れ物をもって学校に来るようにと言われていた。ここのところずーっといい天気だったのに、昨日だけは雨。前日に天気予報で「雨」となっていたので、賢浩は、「明日は、山歩きは中止だな。」と勝手に決め込み、普段通り、ランドセルで登校した。
ところが、10分後ぐらいに、家に戻ってきて、「やっぱり、山歩きに行くから、リュックサックが必要なの。」と言った。果物なども詰めてあげて、「サンドイッチは、ランドセルに入っているから、それを持って行きなさいね。」と伝えた。

小学校は、11時45分までだから、賢浩は、普段、12時ごろに家に帰ってくる、でも、友達と遊んだりして、12時半頃になることもあるのだが、昨日は、1時になっても戻ってこず、さすがに心配になった。それで、友達の家に電話をしたら、「今日は、1時半ごろ戻るって、お知らせに書いてありましたよね。心配しなくても、もう少しで帰ってきますよ。」と言われた。「えー、お知らせなんてもらってないぞ!」と思った。うちの子供達は、学校からお知らせをもらってきても、すぐに忘れてしまうようで、こういうことが度々ある。

お知らせどおり、1時半ごろに賢浩が戻ってきた。ランドセルは教室においてきた、と言った。サンドイッチをリュックサックに移し変えるのを忘れた、とも言った。サンドイッチの中味は、チーズとハム。今は、夏ではないけど、やはり、1日室温においてあるサンドイッチはなんとなく不安。そんなの食べたらお腹を壊すかもしれないから、捨てなさい、といっておいた。

ところが、今日、学校に行ったら、休み時間、友達が、「捨てるぐらいなら、僕が食べる。」と言って、食べてしまったそうだ。その子は、いつも、食べ物を何も学校に持ってこないので、お腹がすいたと言って、他の子の食べ物をもらっているそうだ。賢浩は、一応、「昨日から置いてあるものだから、腐っているかもしれない。」と説明したそうだが、「関係ない。」と言われたらしい。大丈夫だとは思うけど、やっぱり不安。もし、その子がお腹を壊すようなことがあったら、うちの子供が非難されそうで怖い。だって、その子のお父さんは、例の「中国人が大嫌い!」という差別的発言をする人だからだ。

ところで、昨日は、雨になるとわかっていたので、ほとんどの子は、ランドセルとリュックサックと両方持ってきていたそうだが、賢浩のようにランドセルしか持ってこなかった子が、あと2人いたそうだ。でも、その子達の家は、遠いので、取りに帰ることができず、結局は、残って、2年生のクラスに混じって勉強したそうだ。賢浩は、学校の近くに住んでいて良かった、と心から思ったことだろう。

山歩きの感想を聞いたら、「山の上に狼が3匹いたのを発見したので、みんなに危ないと警告してあげた。」と言った。山といっても、歩いていける距離。うちの近所に狼が住んでいるとは思わない。「犬の間違いじゃないの?」と言ったら、「いや、あれは、絶対に狼だった。」と言い張る。そのほか、きつねも見たそうだ。まあ、それはありえる話かな。顔に大きなあざをこしらえて帰ってきたので、理由を聞いてみると、みんなで、雪合戦ならぬ、松ぼっくり合戦をして、顔面にぶつけられてしまったのだそうだ。生憎の天気だったけど、楽しかったようで、何より何より。





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最終更新日  2008年10月18日 00時09分05秒
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