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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2010年03月09日
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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:学校
最近一番びっくりした記事は、学習院の学級崩壊の件。
少しでもいい学習環境を願って親は有名私立に通わせるのに、そんなことがあっていいのか? 小学校2年生で登校拒否したくなるほど学校が嫌な場所になるのは、かわいそうだなーと思う。

恵子が小学校1年生の時、クラスの担任が、「子供がうるさすぎて授業にならない。授業中に立ち歩く子もいるし、静かにさせるだけで授業時間の半分を費やしてしまう。私は悲しい・・・」と保護者会で愚痴っていたことを思い出した。また、恵子の靴や上着や算数のワークブックをよく隠されたりもした。かばんがゴミ箱に捨てられていたこともあり、その時はさすがに学校に抗議した。恵子は、幸か不幸か鈍感で、自分でなくしたと思っていたようだし、かばんをゴミ箱で見つけたときも、「どうしてだろう?」と思ったぐらいで気にしていないようではあった。
しかし、こういうことがあると、私としては、「私たちが外国人だから、子供が嫌がらせを受けるのか?」と変な被害妄想を抱いてしまう。ところが不思議なことに、うちの子供たちは自分が「外国人」という発想がないので、被害妄想が起こらない。きっとクラスメートも、「外国人」だからという理由でターゲットにしていたのではないだろう。ただ、ボーっと抜けている子だし、先生にいいつけたり、反撃をしないので、狙いやすかったのだろう。
皇室がらみの学習院の記事を読み、そんなことを思い出した。

最近のニコちゃんは、幼稚園であまり泣かなくなった。喜んで通っているわけではないが、それほど嫌がらなくなった。昨日はお迎えに行ったとき、教室でイスを円形に並べてみんな座っていたが、ニコちゃんも先生のひざの上ではなく、端っこのほうで一人で座っていたので安心した。
昨日は、真ん中にイエス様等の木でできた人形をおいて、イエスのエルサレム入城の話をしていた。もうすぐイースターなので、それにちなんだ話をしていたのだろう。ニコちゃんの通っている幼稚園は、それほど宗教色が濃くないのだが、イースターやクリスマスにまつわる話は、ドイツでは常識として知っているべきなのだろう。

今朝は、前方を歩くクラスメートを発見し、ニコちゃんは「M君だ!」とうれしそうに言った。でも、本人の目の前にくると、何にも話さない。教室に連れて行って、FrauハーガとM君とでメモリーゲームをすることになった。帰ろうとすると、Frauハーガに呼び止められ、「実は、明日はNaturtag(自然観察をする日)で、散歩に行くので、また10時ごろに迎えに来てもらいたいのですが・・・」と言われた。お散歩にはまだ連れて行ってもらえないのか・・・。ちょっと、がっかり。

恵子に、クラスメートのLちゃんから、週に3-4回電話がかかってくる。内容は試験のことと宿題のこと。Lちゃんはわからないことがあると、なんでも恵子にきくそうで、いつも1時間ぐらい恵子は電話口で説明している。授業中も隣に座ることが多く、なんでも聞かれるそうだ。「今説明できないから、休み時間まで待って。」と言うことも多いらしいのだが、あまりにも頻繁なので、「自分でもちょっとは考えてよ!」といったら、「恵は、切れやすい性格なのね。」「ちょっとのことでも、すぐにイライラするのね。」と言われてしまったらしい。家に帰ってきてから、憤慨していた。まあ、すぐにイライラするというのは、あっているような気もするけど・・・。

Lちゃん以外にも、もう一人、学校で、なんでも恵子に聞いてくるクラスメートがいるらしい。本当に頻繁で、「私が飛び級してくる前は、いったい誰に聞いていたんだろう?って不思議に思うよ。」と言っていた。
8年生にもなると、学習事項もかなり難しい内容になるので、家では教えきれないことも多くなる。私も恵子がどんなことを勉強しているのか知らないし、恵子も私に聞くことはない。

人に教えることは、自分の理解力増進にもつながるので、いいことだと思うけど、あまりの頻度に本人は辟易している。

ドイツでは、私立校も少ないし、田舎では学校の選択肢もない。ギムナジウムといったって、進学するのは難しいわけではなく、日本で言えば、偏差値50以上の子は進学しようと思えばできる程度だ。このままこの学校に恵子を通わせるのは正解なのかと最近自信がなくなってきた。





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最終更新日  2010年03月09日 18時07分13秒
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