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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:学校
ニコちゃんのクラスは、定員が25名。先月、ニコちゃんのクラスにもうすぐ6歳になる男の子が転入してきた。それで、もう定員いっぱい。
9月から小学校にあがる子が抜けるまで新しい子は入ってこない。ニコちゃんの幼稚園では、生後33ヶ月から随時入園できることになっているけれども、空きがあれば、というのが大前提。5月や6月生まれの子は、9月まで入園を待ってください、ということが多い。 ニコちゃんのクラスはかなり偏りがあり、女の子が多い。また小さい子が少なく、2007年生まれはニコちゃんだけ。家でも幼稚園でも、いつもニコちゃんが一番下という状況。 ニコちゃんと小学校で同級生になる可能性がある子も、クラスに2人しかいない。そのうち一人は、9月生まれだから、もしかして、一年早く小学校に入るかもしれない。そうなると、確実に同学年になるクラスメートは一人だけ。幼稚園に行っても、同年齢の子が少ないというのは寂しい。 私たちが住んでいる町は、モンブランのふもと近くのフランスの町と姉妹都市関係にあり、今年は姉妹都市になってから40周年めにあたるそうだ。それで、いろいろなイベントがあるのだが、幼稚園でも行事がある。そのため、教室には、メルシー、とか、ボンジュール、とかフランス語の挨拶が貼ってあった。 フランスはお隣の国だけど、私の身近には、フランス人はほんの数人しかいない。私たちの住む地域で外国人といえば、トルコ人、ロシアおよび旧ソ連邦出身者、旧ユーゴ連邦出身者が7割を占める。あとは、イタリア人、旧東欧出身者を含めると9割以上になる。 で、そういう家庭の子供たちは、ドイツ国籍を持っていたり、ドイツ生まれである場合も多いのだけど、学校の成績があまり良くない。 ドイツでは、「Hausaufgabenbetreuung」というのがあって、放課後、宿題の面倒をみてあげる場を設けている学校が多い。賢浩の学校では、この「宿題お助け所」に行っている子は、ほとんどがいわゆる「移民」の家庭の子で、家で宿題を教えてもらえない、もしくは、自分では宿題が解けない子が行くものだと思われている。実際そうらしいので、賢浩は、「僕はあんなところには絶対行きたくない。」「そこに行くほど僕はバカではない。」と毛嫌いしていた。 でも、、家では、すぐにテレビを見たり、遊んだり、ニコちゃんに邪魔をされたりで、集中できないし、私が監督することも難しいので、以前から、「Hausaufgabenbetreuung」に行きなさい!と何度も言っているのだが、嫌がって行ったことはなかった。 先日、あまりにも賢浩の態度がひどかったので、「来週から、絶対に行け!」と命令した。 それで、昨日、本人はしぶしぶ出かけたのだけど、クラスメートがいて、ちょっかいばかり出されて、余計集中できなかった、と言っていた。でも、宿題ができると、お菓子をもらえるそうで、今日も、「僕、行ってくる。」と喜んで出かけた。それも、事前に、そのクラスメートに電話して、「今日も行く?」なんて確認していた。まるで、遊びに行っているようだ。 逆効果ということがわかって、やめさせようと思っているのだけど、本人は、行くのが楽しくなってしまったようだ。 「Hausaufgabenbetreuung」では、本職の先生一人と、あとはアルバイト3人が監督をしているようだ。アルバイトのうちの一人は、賢浩のクラスメートのお姉さん(現在9年生)だった。そのお姉さんから、「なんで、あなたがここに来てるの?」と聞かれたらしい。 1年生から4年生の20人弱の子供が集まっているそうだが、おしゃべりしている子が多く、先生が注意してもきき目がなく、あまりうるさいと、罰として、さらに宿題が課されるのだそうだ。いったい何のための宿題お助け所なのだろうか? 学校の勉強が全然理解できないというのでなければ、あまり行かせるのに意味がないところだと思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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