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テーマ:中学生ママの日記(17705)
カテゴリ:学校
明日から1泊2日で、恵子の学年は、ダッハウの強制収容所やニュルンベルクに社会科見学に行く。ナチスドイツの傷跡を見てくるわけだ。そのため、今日は、1.2時間目は歴史の授業、3-6時間目は映画「シンドラーのリスト」を見たらしい。
「シンドラーのリスト」は、スピルバーグの作品だからか、ドイツ人でも知っている人は多い。でも、私は、今まで、「サウンド・オブ・ミュージック」を知っているドイツ人にあったことがない。なんでだろう?っていつも思う。 ギムナジウムでは、10年生の秋休み前に「BOGY」とよばれる「職業研修」をすることになっている。そのため、恵子たち9年生は、ドイツ語の時間は、面接時にどのような話し方をすべきか、とか、応募書類の書き方を勉強しているそうだ。自分が将来つきたいと思っている職業のことを知るために行うもので、期間は2週間。もちろん無給。恵子の友達は、将来獣医になりたいそうで、近くの獣医に自分で電話をして、研修の承諾をもらったそうだ。つまり、ある意味、早い者勝ち。劇団で研修させてもらう子もいるらしい。恵子は、自分のしたいことがまだわかっていないので、どこから手をつけていいのかわからない状況。漠然と、日本の漫画をドイツ語に訳す仕事とか、自然科学系の研究職などに興味があるようなのだが、具体的には、どこにコンタクトを取っていいのか、さっぱり見当がつかないようだ。私も夫も、この点については、まったく役に立ってあげられない。 ほとんどの子が、たぶん大学進学を考えているのと思うのだが、それでも、すでに9年生で、履歴書の書き方など就職活動に関することを学ぶなんて、びっくりする。 わたしのほうのコースはあいかわらず。 2月から、車ではなく電車で通うことにしたのだけど、やっぱり待ち時間を考えると、車のほうが便利だよね。でも、水曜日と木曜日は、以前のコースで一緒だった友達二人に電車の中で会えるからうれしい。そのうちの一人は、ベトナム人で、彼女は、職安から2週間で最低10社に応募しろと言われていた。それで、「できた?」ときいてみたら、「うん、2社からすぐに電話があったよ。」と言った。しかし、彼女の場合、もともとすぐに働く気はないみたいだし、1ヶ月に160ユーロ以上稼ぐと、失業保険が減らされてしまうらしい。電話がかかってきたのは、地元にある工場らしいのだけど、フルタイムで働くのは無理だと断ったら、月400ユーロベースでもかまわない、と言われたらしい。それで、失業保険受給の関係で、月に160ユーロ分しか働けないと断ったら、「それでも、構いません。」と相手は言ったそうだ。でも、よく話を聞いてみると、時給が6ユーロ。彼女の息子さんはアルバイトをしているそうだが、それでさえ、時給8.5ユーロもらっているとのこと。彼女は、「時給6ユーロなんて、バカにしているよね。もちろん、断ったよ。」と言っていた。私は、働いたことがないので、時給がいくらなら妥当なのかわからない。でも、時給6ユーロと言うのは、ありえないそうだ。でも、選り好みしなければ、仕事を見つけることは難しいことではないのだなーと思った。 わたしの友達で、老人介護の仕事をしている人がいるが、彼女は時給6.5ユーロと言っていた。彼女の仕事は、老人宅を訪問して、シャワーや着替えなどの手伝いのほか、家事などもしてあげる。彼女は、1年間週末に学校に通い、試験も受けて、さらに、6週間、実際に老人ホームでも研修を受けた。それでも、時給6.5ユーロ。お金を稼ぐって、難しいことなのだなーといまさらながら思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月02日 23時53分37秒
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