|
テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:就職活動支援コース
ニコちゃんもあと1ヶ月で4歳。
今朝、幼稚園の先生と少し話しをしたのだが、ニコちゃんは、先生に言われることを全く理解していないように思う、と言われた。ニコちゃんの幼稚園には、たくさん外国人の子供がいる。家ではロシア語だったりトルコ語しか使っていない子が多いのだが、そういう子でも、幼稚園に通ううちに自然にドイツ語を覚える。子供だから吸収も早い。ところが、ニコちゃんの場合、もう1年以上幼稚園に通っているのに、ドイツ語能力がいまだに底辺。先生の指示がまったくわかっていないらしい。よく物を壊したり、友達を叩いたりするので、そのたびに、そういうことはしてはいけないよ、と先生は注意する。すると、ニコちゃんは、「OK」と返事するのだが、実は、何を注意されているのかわかっていないのだろう、と言われた。先生もニコちゃんには手を焼いているようだ。「私も、ニコへの対応に苦労しているけど、本人も理解できないことが多くて、つらいと思う。」と先生は付け加えた。先生の私見では、他の子に比べ、言葉を理解する力が弱い、ということらしい。 ニコちゃんは、車が大好きだから、車のマークなどはよくわかっている。車を見るたびに、これは、フォルクスワーゲン、あれはアウディ、こっちはメルセデス、あそこにあるのはBWM、スコダ、オペル、トヨタ、ホンダ・・・・・と、すべて言い当てることができる。子供は誰でもそうだと思うのだけど、興味のあることは、難しい単語でもすぐ覚える。しかし、上とか下とか、簡単なことは覚えられない。何度教えても、上下、前後の概念を理解しない。 夫は、本の読み聞かせが足りないのではないかと言うのだけど、それだけではないような気がする。 わたしのコースには、ロシア語話者が多い。彼らの私語の多さは、限度を通り越している。昨日、めずらしく、先生がある女性に注意したのだが、「でも、私には、わからない言葉がありすぎる。授業を理解するためには、友達に聞かないとわからない。」と彼女は開き直った。「そういう場合は、私に聞いて。」と先生が言っても、「ドイツ語でなんと聞いていいかわからないし、ドイツ語で答えてもらっても理解できない。」と主張し、結局は、先生はそれ以上何も言えなかった。なんで、「それじゃあ、このコースのレベルが合ってないんじゃないですか?」って言わないんだろうって思う。結局は、社会福祉局や労働局が、とりあえず、コースに送っておこう、という感じなのだろう。 今日は、違う先生だったのだけど、その先生にも、同じ人が同じことを注意されていた。昨日よりもきつく、「あなたは、販売の仕事をしたいと言っているが、そのドイツ語力でどうやって仕事を見つけるのか? 自分でも、ドイツ語力を向上させたいと思っているのなら、ロシア語ばかり話さないで、もう少し努力しなさい。」と先生が言ったら、その女性は、泣いてしまった。 隣のクラスは、去年の9月から始まっていて、来週でおしまいだそうだ。そのあと、4週間の研修にはいる。研修先は自分で見つける。でも、やはり、自分の好きな仕事の研修につけるわけではないそうだ。ある人は、会計の仕事をしたいと希望していたが、結局は、幼稚園で研修をするそうだ。4週間の研修は、このコースの義務。先生いわく、「みんな、夢が大きいけど、能力は少ない。自分の能力に見合った研修先を見つけるようにしなさい。研修させてくれるところがあれば、どこでも、受けなさい。」・・・私達は、6月から研修なのだけど、この話を聞いて、ますます気持ちが萎えた。 このコースでの研修は、4週間と決まっている。それより長くすることはできない。保険などの関係らしい。その研修は、もちろん無給。まあ、仕事によっては、ていのいい労働力になるわけだ。だから、幼稚園や老人ホームなどでの研修は、比較的需要があるのだと思う。しかし、自分がそういう方面にまったく興味がない場合、そんな研修をしていったい何になるのかと思う。 今日、同じクラスのイラク人の男性が、「ドイツのシステムはおかしい。ある会社に応募して、採用された。試用期間が2日間あったのだが、2日後に、採用しないと言われた。試用期間中は無給だった。私だけではなく、ほとんどの人が2日間でやめさせられていた。その仕事は、ベルトコンベアーの前に立っての単純作業で、特別な技術なんて何もいらない。わたしの祖母でさえできるような単純作業だ。それなのに、2日間も試用期間があるのがおかしいし、試用期間後に理由もなく不採用になるのは理解できない。労働局にクレームを付けたら、ドイツの労働法上は、何の問題もない。と言われておしまいだった。」という話をした。そういう話は、結構あるらしい。6ヶ月の試用期間が終わる頃に採用しないと言われる話は聞いたことがあったが、それでも、その間は給料は支払われていると理解していた。無給で4週間試用期間を設け、次々と首にして、人件費を浮かせる会社もある、なんて話は、今日はじめて知った。 来週、移民した若者の福祉を担当する人がこのコースに来て、私達の相談に乗ってくれるらしい。特に質問なんてないから、ばかばかしいなーと思っていたら、ある男性が、「私は、相談することがないので、その日、休んでもいいですか?」と聞いた。先生は、「これが、仕事だったら、そういう理由で欠席するのはありえない。少なくとも、ここに来る人は、仕事を見つけようとしているわけだから、そういう社会人としてありえない発言はしないで欲しい。」と言われていた。 ある女性は、「たとえば、自分の子供の成績をあげるため、塾(Nachhilfe)に通わせたいが、お金がかかるので、個人ではできない。そういうお金をだしてもらえるのか?」とか、「ここに来るのに、子供の幼稚園の送り迎えの時間の関係で、いつも1時間早く帰らないといけない。もし、預かってくれる人がいたら、1時間長く授業が受けられる。そういう、ベビーシッター代を負担してもらえるのか?」と聞いていた。先生は、「そういうことを質問してみてください。」と言っていた。いつも、質問は、「どんな補助金がもらえるか?」といことばかり。やっぱり、私も、その日にここに来るのはバカバカしいなーと思う。質問がある人が、個人で担当者に連絡すればいい話なのに、わざわざ授業をつぶしてすることなのかなーと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[就職活動支援コース] カテゴリの最新記事
|