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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:就職活動支援コース
今日は、めちゃくちゃ寒かった。朝の気温、マイナス12度。
でも、明後日は、10度を越えるという予報らしい。なんという気温差。 毎週水曜日と木曜日は友達に電車で会えるので楽しい。 一人はドイツ人、一人はベトナム人。 ベトナム人の友達は、自分でお店を出すのが夢。夢と言うより、すでに店舗も決めており、オープンに向けてすでに具体的な段取りを進めている。そのことを職安も知っているのに、彼女は、就職活動支援コースに通うことと週に最低でも5通の応募書類を送ることを義務付けられている。すごくバカバカしい話。彼女が、自営業になるという届出を出せばもちろんこの義務は免除されるが、そうなると、失業保険が打ち切られる。失業保険をもらっている人が、自営業に転職(?)する場合、支援金として失業保険と同額プラス保険料を数ヶ月間負担してもらえるそうだが、せっかく失業保険がもらえているので、ぎりぎりまで登録するのを待ちたいと言うのが彼女の本音。だから、会社に就職する気はないのに、コースに通い、自営業の届出を出すまで、「御社に就職したい」というような手紙を送り続けなければならないのだそうだ。 私と一緒にこのコースを始めた人は、6ヶ月の間、私と同様、1度も応募書類を送ったことがないと言っていた。だから、どうして彼女だけこんな義務があるのか?と思っていたら、もう一人の友達のドイツ人が、「私も、2ヶ月に1回、職安にどこに応募したかなど近況を報告しないといけない。」と言った。彼女は、半年で80社に応募したけど、1社からも面接に呼ばれていないと言っていた。ポジティブな回答をくれたところも、3シフトの勤務体制なら、ということだったらしい。やっぱり厳しいのだなー。 ドイツ語のクラスは、あいかわらずロシア人に支配されていて、ドイツ語を聞いているよりロシア語を聞いている時間のほうが長いような感じなのだが、仲のいい友達もできて、休み時間は楽しい。ロシア人たちも、個人個人はとてもいい人たちだ。ただ、集団になると、常軌を逸する行動をするので、顔をしかめたくなることが多い。 今週は、過去形の復習をしている。それで、先週末は何をしたか?という話の時に、「何もしなかった。」とHさんが答えた。「私は一人で住んでいるので、誰とも話していない。いつも、悲しみにくれている。」というようなことを言った。先生が、「何か悩みがあるなら、ここには、カウンセラーがいるから相談してみたら?」とアドバイスしたが、Hさんは、「人に話して解決することではない。」と言った。すると、ラテンアメリカ出身の陽気なDさんが、「話せば楽になるって、絶対。私を信じて。」と励ました。だが、Hさんは、「わたしの息子は26歳で死んだのよ。この悲しみは、誰も癒せない。」と言うようなことをいって、泣き始めた。先生も、思わぬ展開に困っていた。 休み時間に、その陽気なDさんと話していたら、「疲れた、疲れた・・」を連発するので、理由を聞いてみたら、「息子の世話で、休む暇がない。」と泣き始めた。彼女の7歳になる息子さんは、ちょっと精神的に病んでいて、一瞬たりとも目が話せないのだそうだ。先日、欲しがっていた任天堂DSを買ってあげたら、遊んでいるうちに興奮して、思いっきりDSの画面を噛んで壊してしまったそうだ。そういうことは日常茶飯事らしい。朝は、息子さんの世話をする人が来てくれて、学校まで連れて行ってくれるそうだ。彼女自身もこのコースに通っているので、家に帰るのは2時ごろ。息子さんが学校から帰ってくる4時半までが、彼女が一息つける時間。息子さんの世話をしてくれる人の費用は、健康保険でカバーされるらしい。それで、「週末とかも、世話する人に来てもらって、ちょっとは息抜きしたら?」と聞いたら、「保険は、月1500ユーロ(17万円ぐらい?)までしか負担してくれない。でも、うちの息子は特殊だから、介護人の費用は時給100ユーロになる。とても自己負担はできないから、長時間は頼めない。」と涙ながらに話してくれた。 Dさんは、普段はすごく明るくて、そんな大変なことを抱えているようには見えない。ご主人は、優しくて協力的だけど、つい最近まで6週間も入院していたそうだ。そして、お姑さんはアルツハイマーで、しょちゅう彼女の携帯に電話してくる。それでも、笑みを絶やさないって、すごい人だなって思う。 きっと、このコースに参加している人たちは、悩みを分かち合ったり、愚痴を言い合ったりできる人が周囲に少なくて、ここに来て発散しているのかもしれない。私も、家族以外とはほとんど話さないから、その気持ちがわからないでもない。だから、こうやって、誰かに話したいことを、つらつらとまとまりもなくブログに書き留めているのだろうな。それでも、私が、家で一人でいる時間を苦痛に思わないのは、家族が健康に恵まれているからかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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