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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2011年09月18日
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カテゴリ:学校
恵子(と夫)が滞在していたのは、正味2日半。今日は、保護者会が2時からあるので、二人とも12時には家を出て行った。恵子は、寮での食事だし、夫も外食ばかりなので、なるべく好きなものを作ろうと思って、この週末は台所に立っている時間が長かった。その分、平日は手抜きしているので、文句は言えない。

恵子がクラスの写真を見せてくれた。LGHは一クラス最高24人となっている。その点でも一般の公立校より恵まれている。恵子のクラスは23人。男の子13人、女の子10人という内訳だった。今年編入した子は、すべて女の子だったので、女の子の数のほうが多いのかと思っていたが、そうではないので、驚いた。

友達もちょっとできた・・と言っていた。でも、ルームメートとはあまり話が合わないようで、事前にルームメートやどの寮に入りたいかを選べなかったことを少し残念がっていた。「私のルームメートは、男の子とお化粧にしか興味がないの。」と愚痴っていたが、たぶん、それはお互い様で、恵子のルームメートも、「クラッシク音楽や本にしか興味がなくて、まじめで退屈な子・・」って家でぼやいているかもしれない。

時間割表も見せてくれたのだけど、すごく変則的で、1、2時間目がなかったり、3.4時間めが空いていたりする。空いている時間は、寮の部屋で過ごしてもいいし、町に出てもいいらしい。週に2回も1.2時間目がないので、その日は寝坊ができる、と喜んでいた。

今回の宿題は、数学。ものすごく複雑な分数の問題10問と教科書10ページから20ページを読んで理解してくることだった。分数の問題は、見ただけでめまいがするほど複雑だけど、時間をかけてといていけば、7,8年生の子でも解けるような問題。むやみに時間がかかるだけの問題で、やらせる意味がわからなかった。
教科書は、恵子に、「ママ、よくわからないから教えて。」と言われたが、ドイツ語だし、数式もちんぷんかんぷんで、お手上げ。「パパに聞いて。」と言ったら、「パパに聞くと、余計なことまで付け加えるからいやだ・・」と渋っていたが、結局は、教えてもらっていた。
ドイツ語なので、どの項目を習っているのかがわからなかった。でも、教科書にざーっと目を通したところ、サイン、コサイン、タンジェントとかがでてきていたので、三角関数とか、自分の高校時代を考えると、これから微分積分とかを習うのではないかと思う。三角関数とか微分積分をドイツ語でなんと言うのかまったくわからない。たとえ、日本語であっても理解できる自信はない。残念ながら、すべて忘れてしまった。数式を見ても、ぜんぜんピンとこない。
子供に教えてあげられる科目は、数学と地理・歴史ぐらいだなーと思っていたけど、私が助けてあげられるのは、きっと算数までで、数学はもう私の手には負えないということを思い知らされた。

ところで新聞を読んでいたら、ドイツで一番(?)有名なボーディングスクールの記事が乗っていた。SALEMにある学校で、1920年開校という歴史のある学校。イギリスのボーディングスクールに比べたら、全然新設校みたいなものだけど、LGHは、2004年開校だから、それと比べればかなり老舗である。エリート中のエリート学校で、外国からの留学生も多いのが特徴。生徒の2割は外国人らしい。LGHといっても、ぴんと来ない人が多いが、 SALEMは ドイツ人なら 誰もが知っている学校のようだ。一番びっくりしたのは、学費の高さ。LGHは、公立校なので、寮生活と諸経費という形で、月々約500ユーロ(約6万円)かかる程度だが、SALEMの学校は、月約2700ユーロ(約30万円)かかる。実にLGHの5倍。この学校は、ドイツでは珍しく、制服もあり、上流階級の子女が通う学校というステイタスなのだろう。いったい、どんな教育が行われているのか興味がある。でも、うちみたいな庶民には高嶺の花。LGHのような受け皿があって、本当によかった。





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最終更新日  2011年09月19日 04時15分35秒
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