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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2013年03月01日
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カテゴリ:学校
賢浩のフランス語の先生に面談を申し入れ、今日、話し合いの場を設けてもらった。
賢浩のフランス語の先生は、若い女性で、教師歴3-4年ぐらいの非常に熱心な先生。優しいし、物分りがいいので生徒に人気があるようだ。
先生は、「賢浩は、コミックの中のキャラクターのような子ですね。しゃべり方も振舞いも、マンガのキャラクターそのものです。どうしてそうなったのでしょうか?」と切り出した。「テレビと、日本から送られてくるマンガの影響ではないかと思います。」と私は答えた。賢浩は、家でも、マンガのキャラクターになりきっていて、バカや子だなーといつも思っているのだけど、まさか授業中もそうだったとは・・・。特に、NARUTO、ベイブレード、Ben Ten、の3つのマンガの影響が大きい。本当に精神年齢が低い。「マンガのキャラクターのような子だ」と言われたのはこれが最初ではないが、こういう真面目な話し合いの席で、そういうことを指摘されるのは、よほど賢浩の言動に目が余るものがあるのだろうなーと恥ずかしく思った。

賢浩は、もともとはフランス語は好きな科目の一つだった。6年生からの選択科目だが、先生は優しくて怒らないし、そこそこの成績もとれていたので、7年生では、成績の目標を「1」にしていたぐらいだ。ところが、少しづつ、歯車が狂い、最初の2回は、単語テストで1だったが、それ以降は、3、4、5と見事に右下がりに成績が落ちていった。そうなると、自信もやる気もなくなり、テストなんてどうでもよくなってしまう。宿題も、今まで5回も忘れている。授業も真剣に聞かないし、家でも勉強しないから、成績はどんどん落ちる一方。この悪循環を断ち切りたくて、先生に相談した。

まず、宿題をやりなさい、と言っても、本人が、「宿題はないよ」とうそを言えば、私にはわからない。テストがいつあるとか、そんなことも本人が言わなければわからない。少なくとも、私がわかれば、宿題をやってあるかどうかチェックしたり、テスト勉強を一緒にすることはできる。勉強すれば、成績は上がると思う。成績があげれば、本人もやる気と自信を取り戻すと思う。・・・そんなようなことを先生に話した。先生は、理解してくれて、「わかりました。では、これから、毎回、授業の後で、彼がノートに宿題やテストのことをきちんと書いたか私が確認して、サインします。それを、彼は親に見せて、親のサインをもらってくる、というのはどうでしょう。そうすれば、確実に、宿題内容やテストのことがわかります。私も、きちんと家の人に見せているかどうか確認が出来ます。とりあえず、5月の休みまで、それを続けてみましょう。その後のことは、5月の休み明けに、また話し合うということでどうでしょうか?」と提案してくれた。

また、「英語では、いつテストがあり、どんな内容が出るのか、どういう勉強をすればいいのか、というようなことが書かれたプリントがいつも配られます。フランス語でもそのようなことはしてもらえませんか?」と聞いたら、「そうですね。それはいい考えですね。そうします。」と受け入れてくれた。先生にすれば、面倒な仕事が増えるだけ。それでも、こちらのお願いをすべて聞き入れてくれた。今までは、何度か先生と話したことがあるが、たいてい、「そういうことは出来かねる。」という対応だったが、こんなにも協力的な先生もいるのだなーとうれしくなった。相談して、本当に良かったと思った。

ギムナジウムには、親が先生と話をするための部屋がある。今日もその部屋に行ったのだが、先生の手に握られたカギのキーホルダーを見て、ちょっとうれしくなった。それは、去年、先生の誕生日に賢浩があげたクマのキーホルダーだった。帰り際、先生は、「これ、賢浩くんからもらったんですよ。 優しい子ですね。」といってくれた。すでに、片足が取れてしまっていたのだけど、まだ大事に使ってくれているのがうれしかった。

先生は、「彼は、頭のいい子だと思います。でも、怠け者です。じっとしていることが出来なくて、授業中もちょろちょろしてます。でも、やれば出来ることはわかっています。塾(Nachhilfe)は必要ないと思ってます。」と言った。私もそう思っている。とりあえず、手遅れになる前に、軌道に乗せたい。





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最終更新日  2013年03月02日 01時23分39秒
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