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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2013年04月04日
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カテゴリ:学校
恵子は寮生活を送っているが、同じクラスに隣町に住むCちゃんがいるので、学校に行くときも帰るときも、だいたい一緒に電車で帰って来る。
駅まで見送りに行くと、Cちゃんの御両親も見送りに来ているので、そこでご挨拶することはあるが、私自身は、挨拶以上の会話をしたことがない。
Cちゃんには、3つ年上のお兄さんがいる。お兄さんも、同じ学校に通っていた。兄妹そろって優秀なおうち。お兄さんは、卒業後、すぐにイギリスの大学に進学した。そこから、また、1年の交換留学で、現在はアメリカのテキサスで経営工学の勉強している。そこまでの情報は、Cちゃんがうちに遊びに来てくれたときや、恵子からのまた聞きで、知っていた。

1ヶ月ほど前、夫が恵子を駅まで送りに行ったとき、Cちゃんのご両親といろいろと立ち話をしたそうだ。そのとき、Cちゃんのお母さんから、どの大学に通っていたのか? と質問されたそうだ。XX大学です、と答えたら、「実は、うちの息子は、2年前、その大学から入学許可をもらったのだが、そのときは、別の大学のほうを選んでしまった。しかし、今、本人はすごく後悔していて、できれば、もう一度、その大学でやり直したいと思っているのだが、その大学に知り合いはいるか?」と聞かれたらしい。
夫は、「教授に連絡してみます。」と約束したので、Cちゃんのお兄さんからその後、夫宛に本人のプロフィールがメールで送られてきた。そのプロフィールが、あまりにも立派で、夫は驚いていた。
こんな優秀な生徒(学生)なら、どこの大学もほっておかないだろう・・・というぐらいの経歴だったようだ。私はプロフィールは見ていないが、とにかく、高校時代に、いろいろな大会に参加して、優秀な結果を残していたようだ。
夫は、「こんなに優秀なのに、大学選びに失敗したといって、現在後悔しているなんて、もったいない。恵子の通っている学校に、進路相談室がないことにびっくりした。進路について、相談できる窓口があったら、こんなことにはならなかっただろうに・・・」と言った。夫が通っていた学校には、進路相談をする窓口があり、たくさんの資料を閲覧できる部屋もあったそうだ。でも、普通の高校では、先生に進路相談するのが一般的なのでは?だから、私は、恵子の学校に進路相談室がないことは当たり前のように受け取っているが、夫は、かなり衝撃を受けていた。

「そもそも、何で、最初からイギリスの大学に進学したのかな? 最初は、ドイツの大学に入って、情報を集めてから留学すれば良かったのに・・・」と素朴な疑問を口に出したら、夫は、「ドイツの大学は、学位をとるまでに時間がかかるからだろう。博士号までとろうとしたら、ドイツの大学では、30歳を超えちゃうよ。イギリスでなら、3年で学士、7-8年あればPhDが取れる。」と言った。

Cちゃんのお兄さんの現在の迷走ぶりをみて、夫は、恵子のことをものすごく心配し始めた。才能があっても成功するとは限らない。どうやって大学を選んでいいのか私には全然わからない。日本だったら、何を勉強したいかということより、どの大学に行きたいか、ということが優先するから(もちろん、そうでない人もたくさんいるだろうが・・・)、とりあえず、共通一次を受けて、早慶を受験しておこう、という人が、私の周りには多かった。でも、こちらは、大学名ではなくて、何を勉強したいか、と真っ先に考える。この学科を専攻するなら、この大学、この学科なら、この大学の評判がいい、と判断していくようだ。しかし、そもそも、恵子は、何を専攻したいのか、本人さえもわかっていない状態。進学先を後悔しないようにするには、今から何をすべきなのだろうか??





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最終更新日  2013年04月04日 15時00分50秒
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