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カテゴリ:ドイツ・ドイツ語・ドイツ人
4月だというのに、外では小雪がちらついている。
毎年この時期にわが町では体育館内で「ビアフェスト」が開催される。今年は昨日だった。 ビアフェストの開会式(?)で町のブラスバンドが演奏する。去年ブラスバンドの一員として賢浩は初めて参加したが、「謝礼」としてビール引換券がもらえるらしく、堂々と会場でビールを飲んできていた。 今年は会場の様子もわかっているから最初から飲む気満々。 開会式は午後6時半。 夫が8時頃に会場を覗きに行ったら、ものすごい人出だったそうだ。賢浩ぐらいの若者が沢山いたそうだ。ドイツは16歳からビールやワインなどの飲酒が解禁だが、ビアフェストでは16歳未満の子でも親公認で飲んでいる。小さい街だから顔見知りも多いが、誰も「君はまだ未成年だろう?」「まだ飲んじゃダメだろ?」などと咎めることはない。 昨夜は午後11時頃に賢浩から電話があった。 「今日はちょっと遅くなる。午後1時ぐらいになると思う。」と言われた。会場はうちから歩いて5分だし、幼稚園時代から同じクラスの子達と一緒にいるのはわかっていたので問題はないと思った。 学校の行事での飲酒は校則違反で罰則の対象になるが、日常生活の飲酒は問題にならない。先生の大半は地元に住んでいて、ビアフェストの会場内にも先生はいたはずだ。そもそも16歳から飲酒解禁というのも早過ぎると思うけど、ドイツって日本に比べて子供の飲酒に寛容な社会だなーと思った。 賢浩は夜中に帰ってきて、楽しい時を過ごしてきたようだが、親としては「良かったね」と言っていいのか悪いのかわからない。 昨夜は賢浩以外の残りの3人でホワイトアスパラガスを食べた。アスパラガスは今が旬。いつもは茹でて食べるのだが、昨日は夫がスーパーの広告に書いてあった蒸し焼きレシピに挑戦。かなり美味しかった。 先週は事務所でも社長がお昼ごはんにホワイトアスパラガスを調理していた。事務所内に匂いが充満していた。最近、お昼ごはんに社長は凝った料理をつくっているので、私は持参したサンドイッチを台所で食べるチャンスがなかなかつかめなくて困っている。ドイツは伝統的にお昼ごはんが主食なので、社長はガッツリ作るのだろう。 最近は簿記を担当することが多い。顧客が持ち込んだレシートや請求書を記帳するのだが、商品名だけではそれが何か理解できないことが多く、いちいちGoogleで検索しないといけないので大変だ。例えば、「カルピス」といえば「飲料」、「ママレモン」といえば「食器洗剤」、「ポッキー」「歌舞伎揚げ」といえば「お菓子」と日本人にはすぐわかるが、外国人には難しいと思う。私もドイツに来たばかりの時、「プニカ」と言われて、「?」と思った記憶がある。 「カーバ」といえば「ココア粉末飲料」、「ヌテラ」といえば「チョコレートペースト」というのはドイツでは常識。私も普通にそれらの単語を使っている。しかし、やはりわからないものの方が多い。 パン屋さんの帳簿をつけているのだが、請求書一覧に「Regeneriersalz」「Brezel streusalz」とあった。どちらも塩だが、前者の消費税は19%、後者は7%。後者はブレッツェルにまぶす塩で「食品」なので軽減税率が適用されているとすぐ理解できたが、前者はなぜ一般税率なんだろうか?と不思議に思った。検索したら「Regeneriersalz」とは食器洗浄機用の塩だった。用途が食品ではないので、一般税率になっている。そういうことを一つづつ調べていかないと正しく記帳することができない。税理士事務所の仕事って思っていたより細かくてびっくりする。面白いと思うけど、自分の子供に勧めたいとは思わない職業だ。 (豆知識)カーバ等の粉末状態の飲料の素は「食品」のカテゴリーで7%の軽減税率。しかし、粉末ではなく飲料の状態になっているものは「飲み物」で19%の一般税率が適用される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年04月24日 13時56分20秒
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