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ドイツでマルチリンガルを育てる

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2017年11月28日
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カテゴリ:仕事
ドイツで本格的に働きはじめて、やはり日本との違いに戸惑うこともまだまだ多い。
私の勤務している事務所では、税理士も事務員もみんなとてもラフな格好で、男性はジーンズに襟付きのシャツ、女性はジーンズにセーターが普通。私は会社にジーンズにスニカーという格好で行くのは違和感があり、いつもスラックスにブラウス、ストッキングにパンプス、もしくはヒールのある靴を履いている。
先日全体ミーティングがあったのだが、社長も含め12,3人いたが、よく考えると私が一番年上だった。ネクタイをしている人はもちろん、革靴を履いている人さえいなかった。社長はナイキのスニーカーだった。世代のせいなのか、お国柄なのか、わからない。

電話ではドイツでは自分の名前を必ず名乗るが、NさんもKさんも自分にFrauという敬称をつけているし、社員を呼ぶときにもHerrやFrauを付けている。お客さんに対し、自分の身内(社内の人間)に敬称をつけて呼ぶのが未だに慣れない。

朝と帰りに、全員に「おはよう」「さようなら」と挨拶して回るのも不思議な感じがする。もちろん会ったり、自分の部屋にいる人には挨拶するのは当たり前だが、いちいち他の階にまで行って、ドアを開けて挨拶するのが不思議。たまに「さっき挨拶したっけ?おはよう」とか言われることもある。

個室を持っている人は少なくて、たいていは2人か3人部屋。私達の部屋以外では、みんなラジオをかけながら仕事をしている。隣の部屋は二人部屋だが、私達の部屋との間には開け閉めできる扉がついている。開け放っていると、隣の部屋のラジオが聞こえてくる。内容までは聞こえないが、音が出ているというのはわかる。

台所は1階と3階にあるのだが、2階の人は魔法瓶を家から持ってきて、それに朝来たらお湯やお茶を入れて、自分の机の近くにおいていて、いつでも飲めるようにしている。お腹が空いた時に、チョコとかお菓子を食べたりするのはよくある光景だとおもうが、KさんやNさんは台所に行って果物をむいてきて、机で食べたりしている。自由だなーと思う。

地下に瓶入りのミネラルウォーターがおいてある。自由にとって飲んでいい。同じ部屋の人たちは必ず「地下に行くけど(お水を取ってくるという意味)必要なものある?」と必ず周りにひと声かけてから行く。空になった瓶を持っていってもらって、新しい瓶を取ってきてもらったり、みんな遠慮なく頼み、頼まれている。「仲間」という感じがしていいなと思う。

私が思わずため息を付いたり、頭を抱えこんだりすると、すかさず「大丈夫?」と声がかかる。
「助けが必要なら、いつでも声をかけてね」と言ってもらえる。みんな忙しいから悪いなーと思いつつも勇気を持って私から「ちょっと教えてほしことがあるのだけど、いいかな?」と聞くと「もちろん」といつも快い返事がかえってくる。「またか」とか「えー」というような表情をされたことがない。質問事項を書き込んでおくと、それに対して必ず返事がもらえる。

Kさんは20代前半と若いので、大社長の秘書的な役割もさせられていて、大社長が「PCがフリーズした」とか「これをどうやってファイルしたらいいのか」など問題が起こるとKさんのところに来る。Kさんは研修生の面倒も見ていて、傍からみていても大変だと思う。それでも私の面倒もよく見てくれる。

Nさんはこの事務所の大黒柱的存在で、30代前半と若いけれども、いろいろな人が彼女に相談に来る。Nさんは本当に仕事ができる優秀な人だと思う。
Nさんは私と同じ資格しかもっていないが、大学を出てなくても、上の資格を持ってないくても、誰よりも知識があるように思える。Kさんは来年から週末学校に通って上の資格を目指している。この世界では結構それが普通のことだと思う。Nさんがその気になれば、もっと上の資格をとれるはずなのに、何でとらないのか私には不思議に思える。





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最終更新日  2017年11月29日 05時02分17秒
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