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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:仕事
私の働く税理士事務所では3月末で2人がやめるので、3月から新しい人を雇うことになった。その話は以前から聞いていた。2月中にすでに彼女の名前はコピー機やPCに登録されていた。すごく難しい名前だなー、いかにも外国人という名前だなーと思っていた。
3月1日に新しく来た人を社長から紹介されて驚いた。同じ職業訓練校で同じ時期に試験対策コースを受けた人だった。彼女とはクラスが違ったので数回話した程度で名前も知らなかった。でも偶然12月に会社の近くでばったり出くわしたことがあった。少し立ち話をしてお互いの近況報告をしあった。彼女も研修先にそのまま残ることはできなくて、試験対策コースの頃から就活をしていたことは知っていた。彼女は研修後うちの事務所の近くにある別の税理士事務所で働いていると教えてくれた。 彼女に「前の事務所は辞めたの?」と聞いたら、「前の事務所では週30時間契約で、それではお給料が少ないからフルタイム(週40時間)で働きたかったの。だからここに転職したのよ。」と言った。彼女は車で5分の距離に住んでいるしお子さんも大きいので、残業代が出るなら残業も大歓迎という感じだった。 私と彼女以外にこの事務所には外国語訛の人はいない。みんな方言丸出しのコテコテの地元人。彼女はものすごく強烈なロシア語訛なのだけど、私と違って社交的だし、臆すること無くバンバン話す。いろいろと比べられちゃうかなという気はするけど、それでも気軽に話せる人が増えてうれしい。 普通「税理士事務員」になる資格は、Realschule卒業後(平均16~17歳)3年間の研修でとれる。だから20歳前後で取れる資格。でもうちの事務所にいる研修生のDさんは25歳。彼はギムナジウムを卒業後(平均18~19歳)、販売員の職業訓練をしたが途中で挫折。その後大学で税法を専攻したが挫折。そしてこの研修にたどり着いたそうだ。随分回り道をしたことになる。もし最初からこの資格をとるつもりだったら、ギムナジウムに行く必要もなかった。私を色々指導してくれているKさんも25歳だが、彼女は中堅クラスとしていろいろな仕事を任されている。事務所の人たちをみていると、ギムナジウムに拘る必要は全然ないように感じる。世の中には大卒ではないと携われない仕事もあるだろうが、ニコちゃんにはもう少し(学業面で)楽な道を用意してあげるべきではないかとしみじみ思う。 Dさんは、怪我でしばらく自宅休養していたが、昨日から出勤し始めた。 「新入社員」が昨日帰る時にDさんに「お先に、よい週末を」と挨拶した。その時初めてDさんは新入社員にあったのだが、新入社員がDさんの顔を見るなり、「あれ? 私達知り合いですよね?」と言ったそうだ。Dさんはしばらく考えた後、彼女はDさんが子供の頃住んでいたアパートの下の階の住人だったことを思い出したらしい。新入社員が帰った後、Dさんは「彼女はかつての僕のご近所さんだったよ。びっくりしたよー。彼女は昔、掃除婦だったんだよ。僕の家も掃除してもらっていたよ。掃除婦と一緒に働くことになるとはなー。」といろいろな人に話しまわっていた。みんなはその話を聞いて笑いながら「彼女は掃除するために来ているわけではないから、ゴミを捨ててきてとか頼んじゃだめだよ。」と言っていた。Dさんの話を聞いていて余りいい気分がしなかった。私もいないところでネタにされているのかなと感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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