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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:仕事
木曜日に事務所で外部講師を呼んで「個人情報管理セミナー」が開かれた。
9時から11時で、全員参加が義務づけられていた。 先週末から歯茎が腫れていて痛みもあるので歯医者に予約を入れたら、木曜日の8時なら空いていると言われた。事務所の近くの歯医者だったので9時には間に合うと思った。 しかし私の予想以上にひどかったようで、麻酔を打ったり縫ったりと結構大事になった。 先生は「本来は病気欠席証明を書いてあげられるのだが、今日はどうしても参加しないといけないセミナーがあるんだよね。部分的とはいえ麻酔がきいているから運転は気をつけて。」と言った。 事務所についた時は既にセミナーは始まっていた。 税理士事務所には顧客の銀行明細、給与明細、様々な領収書以外に、保険加入状況やどこで働いているか、子供はどの学校に通っているか、などなどいろいろな個人情報が集まってくる、だから情報管理にも慎重にならないといけない。そのため事業主は社員に情報管理セミナーを受講させることが義務付けられているようだ。 講師の話はなかなかおもしろかった。そんなことにまで気を使わなくてはいけないのか・・・とびっくりするような話も多かった。 例えば、カレンダーに社員の誕生日や休暇の日を書き入れて壁に貼っている事務所は多いと思う。私達の事務所もそう。でもお客さんが来るのは受付か会議室で他の部屋に入ってくることはまずない。それでも誕生日は個人を特定できる情報の一つだからむやみに開示してはいけない、人の目につくカレンダーに書き込むのはよくないと講師は強調していた。休暇も「Nという従業員は年間XX日休暇をとっている、ということは彼は障害者なのだろう」と推測できる場合もある。外部からの電話によく「XXは夏休みをとっており、X日から出勤します」というような返答をすることが多いが、それも良くないと指摘された。「休暇」という個人情報を相手に与える必要はなく、ただ「社外にいる」といえばいいのだそうだ。何故いないのかという理由まで説明する義務はない。 個人情報がはいったデーターをメールで送る場合はパスワード付きにするよう推奨された。パスワードは毎回変える、パスワードはメールで伝えない、などを徹底するように言われた。 顧客の中にはデータをUSBスティックで渡す人もいる。しかしUSBからダウンロードするのはとても危険で直接自分のコンピューターにダウンロードするのではなく、一旦他のコンピューターにダウンロードするべきだと言われた。 またスマホから通信する人も気をつけるべきだと言った。子供が自分の知らぬ間にゲームをダウンロードして、ウイルスに感染してしまったり、ダウンロードする際に自分のスマホに入っている情報が相手側に流れることもある。 それにしてもハッカーという人たちの存在が私には理解できない。 情報機関が機密を盗むためとか、ものすごい財産がある人やものすごい恨みがある人に対して大金を盗むためや仕返しをするためというのは小説のようだがなんとなくわかる。しかしその他大勢の人の個人情報を盗んで何が楽しんだろう?そこまでコンピューターの知識があるなら、その才能を別のことに利用すればいいのに残念だと思う。簡単にハッキングできるところから手っ取り早く盗んでいるのだろうが、セミナーを聴講して、個人情報を悪用する人が本当に許せない気持ちになった。 このブログにも不用意にいろいろな情報を上げすぎたかなーと心配になってきた。 日本語で書いているから近所の人や学校や職場の人たちに知られることはないだろうし、むしろ日本人の知り合いを作りたくて、ここに住んでいるよということを知ってもらうためにブログを始めた。しかし今となっては浅はかだったかもと思う。私のように何の影響力も財産もないような人間の情報を欲しがる人がいるとは想像できないが、インターネットって怖いなーと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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