先週「来週の月曜日から個人面談をします。日時は追って各々に連絡します。」というメールが社長から社内に一斉送信された。
Nさんに聞いたら毎年やっているとのこと。どうやら去年は私だけ呼ばれなかったようだ。「入ったばかり(私は2017年9月入社)で特に話すこともなかったからじゃない?」と言われたけど、今年は去年入社した4人全員呼ばれている。
水曜日にNさんが社長と面談をした。1時間以上話していた。社長からはNさんに期待すること、Nさんからは社長への要望などがテーマだったようだ。
私はどんなことを言われるのかさっぱり見当がつかなかった。たぶん2018年はどんな仕事をしたのか、自己評価はどうか、会社に望むことは何か、などを聞かれるのかなと思って、想定問答の練習をした。
金曜日、社長から電話があって「ちょっと来て」と言われた。何かミスをしたのかと恐る恐る社長室に入ると、「これから面談をするよ。」と言って、隣の会議室に案内された。心の準備ができていなくて焦った。
社長は「2018年は事務所にとってあまりいい年ではなかった。儲けも減った。」と切り出し、会社の現状を説明し始めた。2018年は人の出入りが激しく、かつプライバシー保護法の発効で非効率的、非生産的な時間が膨大であったことが原因。その改善策を社長は提示し、今後の展望を話してくれた。
その後私個人のパフォーマンスについて「非常にまじめで正確に仕事をしている。それはとても大切なことだ。ここで働いてくれてありがとう。今年も20パーセントの昇給だ。」と評価してくれた。「君もここで働くことに満足しているといいのだけど」と言われたので、「はい、満足してます」と返事をした。それで面談は終わりだった。私はダメもとで「地下駐車場に私の駐車スペースも欲しい」と言おうと思っていたのだが、すっかり忘れてしまった。
面談は査定や給与交渉のようなこともすると思っていたのだが、ほぼ社長が一方的にしゃべって私はそれを拝聴していただけだった。
給与は銀行振り込みで給与明細は自分でWebSiteからダウンロードしなくてはいけないし、いつ更新されているのかもわからない。だから面倒くさくて給与明細を毎月は見ていない。私は残業を申請していないので、毎月同じ額が振り込まれているから、見る必要も感じない。去年1月に銀行の明細をみたら、給与の振込額があがっていた。間違いかな、と思ってほっておいたのだけど同じ額が続くので不思議に思って給与明細をみたら、時給が1割弱上がっていて驚いた。
底辺の資格しかない平社員が自動的に20パーセント昇給するなんてこの事務所では普通のことなんだろうか?
でもモチベーションは上がる。
去年の8月に入社した同僚は社長との面談で、自分の希望を書いたリストを渡したと言っていた。
「細かいことをいちいち社長に聞きに行くのは嫌だから、この際聞きたいこと言いたいことを全部紙に書いて渡したわ。」と言った。ドイツでは自分から要望を出さない限り与えられることはまずない、と言われている。こんなこと言ったら図々しいと思われるかな?というようなこともみんな平気で口にしているのに驚く。
ドイツで働く環境になかなか慣れない。
+追記 ウキウキして給与明細をダウンロードしてがっかりした。
20パーセントではなく2パーセントだった。去年より昇給率が低いなんて・・
手取りではほぼ変わりなし。なんか勝手にやる気をなくしてしまった・・・
それにしても2パーセントと20パーセントを聞き間違えることなんてあるんだろうか。情けない。