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テーマ:最近観た映画。(39925)
カテゴリ:シネマのある日々
昨日紹介した新作DVDに続き、今度は旧作のご紹介です。
先ずは「カストラート」('94、伊・仏) コレはDVDで、特典映像が見られなかったのがちょっと残念でしたが(普通は、メイキングとかつきますよね?)、お話は楽しめました。 18世紀。 去勢された男性歌手、カストラート(でも去勢されてるので、声変わりしない。高い声のまんま歌える)となった、ファリネッリ。 その声の美しさのため、時代の寵児となった、彼の苦悩と愛がお話の核となっています。 物語の終盤で、ヘンデルの「涙あふるる」が歌われますが、コレがまた本当に美しい・・・。このシーンだけでも見る価値はあります(自称:クラシック・ヲタは見るべし!)。 それから、「オルランド」('92、英・仏・露・伊・蘭)。 ヴァージニア・ウルフ原作の壮大な物語をサリー・ポッター(ハリポタ、ではない。)が映画化した作品です。 お話はエリザベス1世の統治する英国。青年貴族オルランドは女王の寵愛を受け、「決して老いてはならない」という条件のもと、女王から莫大な財産を受け取ります。 ・・・まぁ、ここまではよくある話。しかし、彼は女性遍歴を重ね、詩に耽り、大使として外国へ派遣されたりと・・・実に100年の時を重ねるが全く年を取らない。 しかも、6日の昏睡から目覚めた後に、彼は「彼女」になっていたという「ありえない状態」。今度は女性として男性遍歴を重ねる。 しかし、月日は流れ、「女性になった」ため、女性は財産の相続権がない為、女王から賜った屋敷も手放さなければならなくなるが・・・。 原作はまだ読んでないですが、バージニア・ウルフと親密な関係にあった男爵夫人(同性愛の相手とも言われる)が「女性であるがゆえに、財産を相続できなかった」と言うエピソードは、映画にも登場しますが、実話だそうで。この時代、女性に相続権がなかったのです。。。 映画は原作と少し違う、という指摘もありますが、壮大なファンタジーとして 「400年も老いることなく生きるってどんな感じかな?」 「途中で性別が変わったら、自分ならどうするだろう?」 「社会が作った『ジェンダー』も生物学的な『セックス』も、もっと境目の曖昧なものなのかも・・・」 と、不思議な気分にいざなってくれる作品です。 400年という長い月日を彩る賢覧豪華な衣装も素晴らしい。メイキングでも語られてますが、「衣装さん、ご苦労様でした」の一言。 そして監督のサリー・ポッター。 彼女は非常に多才な方で、監督業のほかに作曲・作詞、それに歌手としても活躍しています。 私が彼女を知ったのは、ヨーヨー・マのアルバムで、歌手としての彼女。 これだけだと「?」なので、ちょっと説明すると、オルランドを撮った後、映画「タンゴ・レッスン」で自ら監督・出演し、ピアソラ(「リベルタンゴ」の作曲者。「リベルタンゴ」は、サントリーローヤル12年のCMで一躍有名に)の曲に彼女が歌詞をつけて歌ってる「I AM YOU」が、ヨーヨー・マのベストアルバムに収められてて、ヨーヨーのアルバムを聞くうち、彼女の不思議な歌詞と歌声に虜になって、彼女って何者?と思ったのがキッカケ。 これがサリー・ポッター作品との出会い。「オルランド」という作品自体、気になっていたものの1つでは有ったのですが、サリーポッター繋がり、でしたね。 「オルランド」をキッカケに是非「タンゴ・レッスン」「耳に残るは君の声」もチェックしたいところです。(特に「タンゴ・レッスン」は、1930年代からの歴史的な音源もあるとのことで興味深いですね) そんな今日。久しぶりに女性4人でランチに行きました。 いつものエステの会社が主催する、ダイエット講座(隣の会場では結婚式やってました;)に行って、サンプルのサプリを飲んだ後、食べ放題・・・。 講座行った意味無いじゃん(爆笑)。あ、サプリの「お土産」があったから、油断したというのもあり(核爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.01.30 22:26:35
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