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テーマ:思い出いろいろ(23)
カテゴリ:思い出いろいろ
現代は『性教育』なんて言葉は普通に聞かれるようになったけど、
私が幼い頃は、世間的にもそういう言葉を使うことさえ恥じる時代だったから 幼い私の純粋な疑問に若かったサコ婆ちゃんは、こともあろうか 『橋の下にいたので連れて帰ってきた』と話してくれたことがある。 今、そんなことを口に出すと大問題になるが 当時はその場逃れによく使われたらしい。 ほんの冗談で言ったサコ婆ちゃんはそうでもないが、 実際言われた私はすごくショックだったことを思い出す。 バスに乗るたび、窓から見える橋の どのあたりに私が居たのかと少しでも痕跡がないかと探したり 写真などに橋を見つけると、この橋ではないかと疑ったり。 サコ婆ちゃんにそれほど、相手を傷つける気はなかったかもしれないが 冗談にせよ、随分と残酷な言葉を吐いたものだ。 今日は、お灸の日。 サコ婆ちゃんとの話の中であの1件が思い出された。 私が 「あの時は結構辛かったよ。」と、ボソッと言ったら サコ婆ちゃんはすかさず 「婆ちゃんがそんなことを言うわけがない!」と返す。 「それは、あんたの思い過ごしや!」とも。 そうなんだろうか? 小学1年生ころの私にはまだ サコ婆ちゃんの冗談を受け流す能力は無かった・・・と思うが。 この婆と、これからまだしばらくは言葉の戦いが続くのだろう。 陰にはこもらず、あっけらかんと付き合って行こうと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月06日 10時27分39秒
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