ピエモンテの料理を・・・堪能?
昨日は夫のボスとのディナーだった。ボスって言っても、従業員15人ほどの小さな会社のボスだから、別にそんなにかしこまる必要はないんだけど。過去に何度かお互いの家に招いてのディナーはあったんだけど、実はこのボスと外でディナーは初めて。お勧めのところがあるから! もう予約したから! 土曜日に行くぞ!! と言われて、我が家の『怪獣』(レストランに行くと毎回走り回る、叫びまくる3歳児)に懸念しつつも行った次第。あらかじめボスに、「子供がいるけど大丈夫?」と言ったんだけど、「ああ、大丈夫大丈夫。店の人、子供が騒いでも全然気にしないから」。ボスにも1歳半の娘がいて、毎回騒ぐけど別に大丈夫っていうことだった。騒ぐって言っても・・・ボスの娘、会ったことはないけどすっごい大人しいって夫に聞いている。大丈夫なのかな~レストランの駐車場に着いた、と思ったら、入り口に「Locanda」と書いてあった。ロカンダ? と言うことは、宿泊も出来るわけだ。毎週1・2度はここへ来ていると言うボス、「宿泊の他にもマッサージやフィットネスなんかもあるんだよ。外のプールでのんびりするのも良いし」だって。ふ~ん、おしゃれなところなんだ~。入り口に入ると、こんな感じ(ロカンダのサイトより)↓おお、暖かい感じで好きだわ、この雰囲気!! なんか中世っぽい。床が普通のタイルじゃなくて・・・石で作ったタイル。家具も何世紀も前のものをリフォームしたものだったりして(後で主人と喋って分かった)、さりげなく高級だ~。料理の方は、ピエモンテの料理ということで、楽しみ。アンティパストのメニューを見たけど、なんか欲しいものがない・・・。ここはひとつ、子供とすぐにパスタを食べてしまうか。パスタのメニューを見ると、6ユーロ前後。ずいぶん安いんだな・・・。子供には私と同じアーティチョークとオリーヴのパスタの半人前を頼む。皿が運ばれてきて、盛ってある量がずいぶん少ないのを見て、それは子供用だなと思ったら、実は私用だった。しまった!! ここは高級レストラン!! フレンチと同じで量がやけに少ないものなんだ!!自分の前に置かれた皿の量を見て、これ、普段私が食べる3分の1くらいしかないんだけど・・・こんなことならあんまり欲しいものなかったけどアンティパストを頼んでおくべきだった・・・と密かに思う。シンプルだったけど、パスタ、とっても美味しかった。家でも作りたいな。セコンドは、鹿のブルーベリーソースが気になったけど、甘いんだろうな、と思ってサーモンにしてみた。サーモンのとっても良い部分を使っていて、塩で下味をつけてフェンネルなどの野菜と蒸したものの下にチーズベースの白いソースがあって、いちばん上に浅葱が散りばめられていた。これもシンプルだけど美味しかった。・・・家で出来そうだな。デザートは、ムースにしてみた。ホワイトチョコのムースに、ホワイトチョコのクリームとビターチョコのクリームのデコレーション。上からカリカリアマレッティを粉々にしたものがかけられていた。・・・これも家で作れるな。なんだか作ることばかり考えている私って・・・。食後のコーヒーも飲み終わって・・・まだなんか小腹が空いている自分が虚しい腹8分目とは言うけど、イタリアですっかり腹11分目生活に慣れてしまった私には腹8分目と言うか、腹7分目くらいの状態は、物足りない。どれも美味しかったんだけど!ちなみにこのレストランの住所は、La Locanda della Maison VerteVia Rossi, 3410060 Cantalupa (TO)TEL:0121354610で、サイトもあります。高級な割にはアットホームな感じで、このレストラン、とても気に入った。と言うのも、子供がそのうち飽きちゃって走り回りだし、騒ぎ出したんだけど(大人しいと言われていたボスの娘がまず最初に走り回りだしてうちの子も釣られて・・・。他の席の子達も釣られて釣られてすっかり幼稚園状態)、オーナー、「子供なのですから当たり前です。怪我さえしなければいくら暴れてくださっても大丈夫ですよ」と言ってくれた。でも、他の方々の迷惑になるのでは? と尋ねると、「子供がうるさいと思うなら最初から来なければ良いのです」。なんかちょっと、ホッ。そのうち子供たち、走っていって絨毯の上に倒れ込むという遊びを始めて、もう、幼稚園より酷い状態に。大きい子はあんまり心配要らないと思うんだけど、1歳代の小さい子が心配。危ないから止めさせようと、すっかり躍起になって指揮を取ってる私。ふと、他のテーブルから来た3人の子供たちに目を向ける。この子達の親って・・・誰なの??そういえば、さっきから子供たちが野放しになっている。止めさせて、それぞれの子供をテーブルに返して、私は自分のデザートにありつく。デザートを食べていたら、2歳になったばかりだと言う男の子がこちらにやってきて、ボスの娘のぬいぐるみをちょうだいとねだる。嫌だと断られると、今度はうちの子供の車を・・・こともあろうに、奪って自分の親のところに逃げ去っていった。うちの子供は取り返そうとそれを追いかけて、奪い合いに。・・・なっているのに、その子の親、無感知。おい、誰の子だか知らんが、他人の玩具を盗ませて放っておくなよ。私がその子に事情を説明すると(うちの子供にとってFIAT500は誰にも渡せない大切なもの)事態に気づいたお父さんが子供から玩具を奪い取って、うちの子供に返してくれる。愚図る子供に「同じの買ってあげるから静かにしてなさい!」。・・・・・・それじゃ子供は分からないんじゃないかなぁ?? 他人のものを勝手に持って来ちゃ行けないってことを教えるべきでしょう?その後もこの子、ひとりであちこちへ行っていて、こちらがハラハラするような行動ばかりしていたけど、親は、無感知。これだから金持ちは。普段、家にベビーシッターがいて子供の面倒見ることなんてあんまりないんじゃない? レストランに来ても自分の子供のこと忘れてるでしょ?ボスの家にもベビーシッターがいるけど、ボスの彼女は躾に関してはしっかりした考えを持っていて、あるべき形で子供を躾ている。一緒に住んでいるボスや上の階に住んでいる舅・姑は子供に対して甘く、考え方が違いすぎ、ちっとも躾が思うように行かないと嘆いていた。子供が騒いでもあんまり気にしないし、美味しいし、また行きたいな。今度は暖かくなったらでも! 今度こそはアンティパストを食べてお腹いっぱいにならないと!!