節約のために行くはずのメルカートなんだけど
先週の金曜日、この町に引っ越してきて一年にして初めて町のメルカート(市場)に出かけて行った。毎週金曜日の朝、メルカートが中心街の広場に出ているのだけど、今まで一度も行ったことがなかったし、むしろ、金曜日の朝は外出を避けていた。だって、メルカートって好きじゃないんだもん。いろんなものがあってどれも安いんだけど、質もかなりの安物。野菜とか売ってるけど、スーパーのようにコントロールされてないし。屋台の店を広げて売っている人との交渉も面倒くさいし。金曜日は天気も良かったし、自分の町のメルカートを見ておくか、とあえて出かけて行った。思ったより大きい。メルカート。なんせ小さな町だから、あんまり屋台がないって聞いていた。小児科でバッタリ出会った夫の小学校の同級生にこの町のメルカートはどうかと訊ねたとき「素晴らしいわよ。とっても沢山店があってね」って皮肉っていた。どうせ10個くらいしか屋台が出てないんだろうなぁ、と思って行ったんだけど、10個どころじゃない。40個くらいあった。他の街のメルカートに比べると小さいけど、思ったよりは大きい。せっかくだからプラプラと、子供と一緒に見てまわる。実は家にもう野菜がほとんどないから、野菜買いたいなぁ、と思ったんだけど(メルカートの野菜はあんまり好きじゃないけど)、高い!! どれも1kgあたり1,30ユーロとか1,50ユーロとか。高いよ。近くのスーパーでこの間0,90ユーロで売っているのを見たものがその値段。しかもメルカートで? 高い。人が群がっていて良さそうな八百屋のところを覗くと、う、売っているのが皆モロッコ人・・・。さようなら。悪いけどモロッコ人の商売は信用できない。フラフラしていると、バッグを売っているところを発見。ちょうど、子供の服とかも持ち歩けるバッグ欲しいなぁ、と思っていたから覗いてみた。良さそうなバッグを発見。10ユーロだって。ちょっと高いかも・・・。でも、最近は何もかも値段が上がっているから普通なのかな、ま、とりあえずメルカートを全部見てから買うか、と思って、売っていたおじさんに、考えてまた後で来ます、と夫の断り文句口調で告げると、「それ、気に入ったんなら8ユーロにしてあげるよ」。・・・買わないかと思ったんだろうか? 安くして買ってもらっちゃおうと思ったんだろうか?一瞬、すぐに買いそうになってしまった。でも、荷物になるから、やっぱり後で来ます、って告げてその場を後に。ちょうど、そういえば、バジリコの苗を買おうと思っていたんだった。苗を売っている屋台は2個。どちらも人が群がっていた。しかも、値段が書いてない。値段を聞こうと思って、すみませーん、って3度ほど叫んで粘ったんだけど、他のお客さんでとっても忙しそうで何か相手にしてもらえない。面倒くさくなってその場を後に。はちみつを売っているところを発見。これは、欲しい。と、遠巻きに見ていたんだけど・・・高いしあんまり私好みのはちみつじゃない。一通り、服を見たり布を見たり(ミシンがないんだけど)、お菓子を山ほど買ったりしていたら、子供、飽きてきちゃった。バッグを買いに戻って、すぐに帰途につく。戦利品はお菓子の数々とバッグ。これで10ユーロなら安いだろう。お菓子は週末に全部食べちゃったから、もうない。夫婦ともに甘いものには目がないもので。今週また行っちゃおうかなぁ、お菓子目当てに。セージの苗も欲しいしなぁ・・・。こうやって、100円ショップに行ったときみたいに、なければないで済むものにお金を使ってしまう傾向があるから、メルカートに行くの、あんまり好きじゃないっていうのもある。見るのは楽しいけど、節約するためには、天敵。結局メルカートで買うのも、ディスカウントショップで買うのも同じ値段だし。ああ、日本に行くために節約しなきゃ・・・。