JUVENTUSの試合を観に行く
日曜日、JUVENTUS×カリアリの試合をトリノのスタジアム、デッレ・アルピにへ観に行った。サッカーの試合を観に行ったのは、これが初めて。1999年から、行きたい行きたいと言いつつ、結局一度も行かないままだったんだけど、今回はセリエAの最後の試合で、しかもJUVENTUSのスクデットが既に決まっていたから、試合後表彰式もあるということで、今シーズンから私の好きなカンナヴァーロもJUVEに移籍してきたことだし、これ以上の機会はないということで、出かけていった。スタジアムに向かうため、環状道路を走っていたら、既に数々の車の窓からJUVENTUSの旗などがたなびいていた。試合前から雰囲気盛り上がりまくり。私たちも、例にしたがって窓からマフラー(って言うよりスカーフだな、あれは)をたなびかせる。夫がまだ若い頃に買ったプラティニのもので、物凄い年季が入っていてボロボロなんだけど、これ・・・。サッカーのスタジアムなんて、初めて。野球の試合は小さい頃結構行っていたんだけど。この日のスタジアムには、JUVEのサポーターばかりがウヨウヨしていた。中には日本人の姿もチラホラ。来ているんだな、日本から。凄いな。バスの駐車場を通りながらどこから来たのか興味本意に見てみると、モデナ、トレヴィーゾ、など遠くから来ているサポーターの団体もいる。中には、オランダから来たらしいバス、それから、イタリアナンバーのバスだったけど「クラブ・ニューヨーク」って書いてあるのもあった。本当にNYから来ているのか?駐車してある車にも、スイスナンバーやフランスナンバーがチラホラ。気合入っているなぁ。チケット売り場には「ソールドアウト」の張り紙がしてあってダフ屋がウロウロしている。ソールドアウトの試合ってスゴイよ。サッカーの試合では滅多にないこと。私たちみたいにこの機会に、って来た人が結構いるんだろうなぁ。入り口に注意書きがしてあって、「次のような危険物は持ち込まない」ってあったんだけど、その中に、ナイフ、バット、とか書いてある・・・。サッカーのスタジアムにバットなんて持ってく人いるんだろうか?? 競技間違えてる?? それとも単に暴れるため?? にしてはずいぶん目立つから、持って入ることはできないでしょう。脚に隠すとか??席は熱狂サポーターたちがいるカーブの横。ディフェンスのちょうど真横。結構フィールドに近くてなかなか良い位置かも。この日は早く行けば白黒の旗がただでもらえるって聞いていたけど、私たちが着いたときにはもうすでになくなっていた。残念。旗振りたかった・・・。熱狂サポーターたちの旗を見ていたら、ひとつ、大きな穴が開いているものがあった。すげー、年期入ってるー、と思って良く観ると、単なる穴じゃない。焦げた穴。ヒィ~、恐~。熱狂サポーターたちは毎週試合を見に来ているような人たちで(何とかって言うクラブの人たちなんだけどクラブの名前は忘れた)には、ちゃんと煽りの団長がいて、太鼓叩きがいて、盛り上げる。試合が始る前、彼ら、「Galliani pezzo di merda」ってしばらく叫んでいた(罵倒の言葉なので分からない方は分からなくて言いです)。そのうちそれが「Galliani vaffanculo」になったり・・・。言いたい放題じゃん。良いのか??スタジアムを見渡すと、ほとんどユヴェンティーニばかり。ちょっとだけカリアリターニがいたけど、微々たるもの。数十人くらいかな。カリアリからわざわざ来る熱狂サポーターはそれほどいないだろう。ちょっと遠いもん。試合が始って、まず、ちょっと感動したのが、生のネドヴェド。動き方がテレビで観るのと同じ(当たり前だけど)。生で観るのって、やっぱり全然迫力が違うよね。フィールドからそんなに遠くない席だったせいもあって、結構細かいところまでよく見えるし。何より、サポーターに囲まれて観るのは、家でテレビで観るのとは全然違う。一緒に叫んだり、オーラしたり。楽しい。声がかれるほど叫んでストレス発散になった(笑)。この日は選手、リラックスして試合していた様子。相手がカリアリだしねぇ。試合中、スクリーンに他の試合の途中経過、得点があったときだけの途中経過があるんだけど、ここでトリノの人たちの趣味がよく分かる。アタランタに得点があると、ブーイング。フィオレンティーナにもブーイング(セリエAに残っちゃうよ~、畜生、という酷い様)。パレルモに得点があると大歓声。シエナに得点があったとき、対するのがアタランタだったから歓声が沸いていたけど、パレルモの得点のときほど大きな物ではなかった。パレルモのサポーター、多いんだよね、結構。シチリア出身の人多いから。かく言ううちの夫もパレルミターノ。スタジアムに行くにあたって楽しみだったのが、垂れ幕・旗などの書き物。私的にこの日の一番は、「GALLIANI: X VINCERE CI VUOLE ALMENO UN CAPELLO(ガッリアーニ、勝つためには少なくとも髪一本(=JUVEの監督カペッロに引っかけている。ガッリアーニは髪の毛がないし・・・)が要る)」。スタジアムでそういう面白いものを見つけてきて放送する『ストリッシャ・ラ・ノティツィア』(それだけが番組の内容じゃないけど)にて流れるかな~と昨日注意して観ていたけど、出てこなかった。面白かったのに~。表彰式の後、選手たちが奥さんや彼女、家族を引き連れてスタジアムを回る。選手も嬉しそうならサポーターも嬉しそう。この日はプレイしなかったブッフォン、他の選手にいたずらしながら練り歩く。名前通り面白い人なんだなぁ。どの選手の奥さん彼女も美人だよなぁ、さすがに。帰り道、1kmくらい離れたところに駐車したんだけど、そこまで行く途中、近くの家に住んでいる人たちがスタジアムから出て行く大軍を見ていた。途中、サポーターたちにどよめきが。中指突き立てている人とか「Vaffanculo, coglione」とか思い切り放送禁止用語言っている人とか、続出。何だ何だ、何があったんだ?? と辺りを見渡すと、3階の家の窓からセリエBのもうひとつのトリノのチーム、トリノの旗を振っている人がいる。おお、凄い度胸だ。家に火つけられるぞ。罵声の数々にもかかわらず、しばらくトーロの旗を振っていた。ここまで来ると凄い度胸なのか単に馬鹿なのか・・・??渋滞にもかかわらず逆走してその家の下で車を停めて降りてきた背中にJUVEの旗背負った男の子、「oh, vaffanculo!! Sto pezzo di merda!!」と(繰り返します。分からない人は分からない方が良いです)と枯れまくりの声で叫んでその家の下に乗り込んでいった。その後どうなったかは知らないけど、これって危険な行為だよ。夜中に家に火つけられたり窓ガラス割られたりしかねない。その後皆トリノチェントロに向かって、選手が優勝パレードをするのを待ったようだけど、私は真っ直ぐ家に帰った。子供預けてあったし、病院に叔父のお見舞いに行くって約束していたし。行きたかったなぁ~。凄かったみたいだし。この日はかなり暑くてバテ気味で疲れたけど、また行きたいな~。今シーズン、パレルモ戦に行こうって言ってたのに行けなかった。来シーズンこそは行きたい。