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カテゴリ:書籍
桑村哲生『性転換する魚たち-サンゴ礁の海から』を読み始めたのですが、3つ前の記事ももう少し巧く書けてかなと反省していた所、とんでもない文章に遭遇。
「社会生物学論争の経緯と結末」!? アレ!?いつの間に決着がついてたの? 実のところ、進化論はもう大昔に読んだっきりで全く触れてなかったのだが、そこまで取り残されてたか。 論争自体はエドワード・O・ウィルソンが行動生態学、社会生物学を人間にも適応しようとしたことに、スティーブ・J・グールドが批判をしたことに端を発して、以後、『利己的な遺伝子』のリチャード・ドーキンスとグールドによる激戦などがあって、大いに盛り上がった。 それに「還元主義説」と「断続平衡説」が加わって、かなり複雑な様相を呈していたように思えた。 当時の私は今西錦司の今西進化論の「棲み分け」理論や「変わるべくして変わる」といった「主体性の進化論」にヤラれていたし、ドーキンスは恣意的でグールドの方が正しいと思っていた(印象論)。 後に『利己的な遺伝子』を読んで全く違った印象を受けたのだが、結局、うやむやなまま放っておいた。 今回、「種にとっての利益」から「個体にとっての利益」への説明基準の転換を知って、引っかかっていたものがスッキリした。 説明方法として「個体にとっての利益」を用いた方がずっと明確なところを、「種にとっての利益」から考えるために、かなりアクロバットなことをやっていたのだなと。 ともかくも、こうした誤解に基づいた知識を正すには、根本からやり直さなければならない。早急に、『利己的な遺伝子』から関連書を読み直さなければ。ただ、面倒なので、『社会生物学の勝利』を読んで終わらせた方がいいのか。 ああぁぁ・・・。 結論は、読んでからだ。とにかく読むしかない。 ただ、3つ前の記事の当該箇所の論旨は変える必要はないだろう。 もちろん、進化論を整理してみて、間違っていたら訂正します。そうでないと科学的ではないですからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月03日 02時41分14秒
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