|
カテゴリ:書籍
タイトルに惹かれて読もう読もうと思っていて機会を逃していた『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を古本屋で見つけたので、早速、読んでみた。
『なぜ~はXXなのか』というタイトルはそれなりに使い古されているし、安易だとは思うけれど、本の顔で内容がある程度予測できるのだから、やっぱり有用なんだろう。 『余は如何にして基督信徒となりし乎』だとか、『キリンの首はなぜ長いのか』だとか、小浜逸郎の新書だとか、個人的にも、けっこう手を出してますしね。 楽天ブックスにて「なぜ のか」で調べてみる。 etc・・・ うわっ、思ったよりも多い。 さて、肝心の中身は、サブタイトルの「身近な疑問からはじめる会計学」まんまな内容です。前書きにもあるように「入門書」ではありませんし、身近な疑問から会計学へ興味をつなぐのを主な目的として書かれています。だから、入門書として読むと物足りません。 ところで、本書のなかで繰り返し「数学のセンス」という言葉が使われています。任意の数字が何を示しているのか、それは自分にとってどんな意味を持つのかを論理的に考えることのようです。 これを磨くためにいくつかポイントが書いてはあるのですけど、どうなんでしょうか。 学生時代に初等幾何学について学んだと思いますが、これはセンスがものをいいますよね。 補助線をどこに引くかはセンスだと思います。これは具体的ですし、『パズルでひらめく 補助線の幾何学』のような良書もあるんで、ある程度は鍛えることができるような気がします。 ただ、日常生活の中から「数学のセンス」を必要とするような問題を引き出すには、それこそ「数学のセンス」が必要なんではないかと思います。それではどうするのかというと、やはり繰り返し問題を経験することで、センスを鍛えていくしかないかと。 トートロジーのようですが、「数学のセンス」なんてものは誰もが持っているものではありませんし、誰にとっても必要なわけでもありません。 実のところ、それをどう自覚しているかが重要だと思います。 その辺りはできれば、明日ということで。つづく・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|