軍神マルスの如し 「風林火山」最終回
風林火山 第50話(最終回)「決戦川中島」とうとう、この日が来てしまったという感じですね。題名を見るだけでなんか胸が詰まる思いです。そして今夜はなんとご丁寧に18時からと20時からそして22時からと3回も見てしまいました(^^ゞそして3回とも同じシーンで泣いてた私ってどうなんだろう?(苦笑)膠着状態のままの合戦。作戦を相手側に見抜かれ信繁と諸角を失うことになってしまった武田軍。かつて厳しく自分を導いてくれた甘利や板垣の言葉を思い出し、自分が自ら前へ出る決意をする勘助。駒井に親方様を頼み前へ前へと出ます。先週のラストの方で板垣が出てきたことで涙腺がますます弛んでしまい、「反則だあー!」とテレビに吼えていた私でしたが、今週はその板垣だけでなく回想シーンで主要メンバー総出演という豪華な展開になりました。そして今は懐かしささえ感じる顔ぶれに「おいおい、泣かせるなよぉー!」と再び胸の中でツッコミつつの視聴となりました(はい)そんな勘助達の勢の前には上杉の兵士が・・・!おおおっ!緊張感がいやでも盛り上がるぅ~・・と思ったらなんとも間抜けに感じるほどのどかに勘助を呼ぶ声が _(_”_;)_バタッ誰だよっ!今良いとこなんだぜ!と思いましたら・・・義信だったか・・・義信は自分が前に出るから勘助は父を守ってくれ!と言いますが、これってどうなんでしょ?嫡男ですよ!信玄の弟信繁が出て行くのとはわけが違うっ!当然ながら勘助は止めますよ!そりゃそうですよねぇそりゃ、勘助にしてみればこれから武田を背負うかもしれない(本心は四郎にと思っていても、現時点で嫡男なわけだし)人には自分に何かあっても親方様と四郎を守って貰わなければならないわけで・・・こんなところで御しるしをとられるわけにはいかない存在。当然、引き返させます。さ、ようやくこれで勘助が前に出るのね!と思ったら袖をソッと引っ張る手あり!(また邪魔が入ったぁ~~~)そう、実はあれは四郎を今回の戦いに出さないで!という由布姫の気持ちかと思っていたんですが、あれは勘助に「行くな!」と言っていたんですね。本当にこの2人ってばどこまで互いを思い合ってたんでしょ!(うううっ)それでも、自分は生きているから大丈夫だと上杉軍の中に飛び込んでいきます。勘助の作戦を見事見抜いた宇佐見だったのだけど、やはりただでは負けてくれない武田勢。背後からの武田の援軍の到着を恐れた宇佐見は撤退を促すんですが、謙信パパ受け入れません!それだけじゃなく宇佐見の制止を振り払って突撃してしまいます(どこぞのやんちゃ坊主ですか?/苦笑)仕方なく自分も前に出る宇佐見。でも、無意味に自分の勢力を削りたくない宇佐見は声の限りに後退しろ!と叫びますが声は届かずというか後退出来ない状態?そんな宇佐見の前にまっしぐらに飛び込んでくるのが勘助。宇佐見は勘助と対峙し兵を引けと言いますが、宇佐美の声も届いていない感じの勘助。そんな勘助に「一国を滅ぼしてまで何故戦うのか?」と問う宇佐見。そんな2人の間を一直線に走り抜けていく謙信公。あのあの、こんなに素晴らしいロケ地で素晴らしい展開と思っていたんですが、なんかこのシーンはやたらと滑稽じゃなかったです?私だけ??両軍師の一騎打ちでしかも宇佐見が疑問を投げかけている間をすり抜けていく謙信公の図っていかがなものなんでしょ?(笑)アングルのせいかな~?なんか苦笑しちゃったんですけどっ!!!それを見て、謙信公を追いかける為に身を翻す勘助。慌てて勘助を止めようとする宇佐見。そう!その先にいるのはもちろん親方様!そして待望の大将同士の一騎打ちの場面です。パカラッパカラッと馬を走らせ親方様のところで刀を振り下ろす謙信公!(正直、この時に親方様の近くに味方兵が誰一人いなかったのにも「ありえないんじゃないの?」とツッコミ入れつつ見ていたんですが(^^ゞ)軍配で受け止める親方様。あまりにも有名な!シーンですよね!そして密かに先週から思っていたこと・・・ガクトさんだからなのか?それとも本来はこういう形で切りかかっていったのか?像でも絵でも、謙信公って白い布を被っているお姿が有名じゃないですか!確かにまだ政虎であって謙信は名乗っていないけど・・・じゃあ、いつからああいうお姿で戦ってらしたんでしょうねぇ?この謙信公は髪を束ねただけで兜すら被ってらっしゃらないし・・・深く考えちゃダメなんでしょうけど (* ̄m ̄) ププッ三太刀受けながら、実際に軍配に付いた傷は7つ。この対決で顔も知らない敵の大将「越後の竜神」と見抜く親方様。それにしても本当にこの時のガクト謙信公は美しかったですーーーっそうそう!昨日「土曜スタジオパーク」を見たと↓に書きましたが、この一騎打ちのシーンの撮影の時実は最初はコマ撮りしていたんだそうですが、それをガクトさんの提案で撮り直したんだそうですよ!ちょっとずつ撮るのでは役者として気持ちが乗らないとかって。その時にも質問で出ていましたが、本当に馬が止まらなかったら?上手く斬りかかれなかったら?考えるとゾッとしますよね。お怪我がなくて本当によかったです。でも、その甲斐があればこそのあの迫力だったのでしょうか。そして再び身を翻した謙信公の姿を見つけ後を追う勘助。その勘助に次々と襲い掛かる上杉軍。なぎ払う勘助。そしてその敵の御大将は陽炎か?蜃気楼か?遥か手の届かない場所で勘助を見下ろしていて・・・この時の謙信公、鎧とかが西洋っぽく見えたこともありますが、軍神に引っ掛けてマルスのように見えてしまったんですが・・・かっこよかったぁ~~~~~~:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・ポワァァァンそんな勘助の兜を払い落としたのは直江パパ!(あれ?「愛」の兜じゃない!と一瞬頭を過ぎりましたが、これは再来年の兼続まで持越しですね。なんか頭がごちゃごちゃになってますが、景綱も「愛」の兜でしたっけ?兼続だけでしたっけ???)先週の信繁は柿崎パパで、今回は直江パパ。なんの因果なんでしょうね。だいたい、宇佐見は何処に消えちゃったの?直江パパも兜を掃っただけで何処に消えちゃったの?とか、疑問は多々残りますが(爆)なんかどうも直江パパに関しては出演の仕方があんまりかっこよくなくて全体的にガッカリしていたんですが、それは最終回になっても今一つなご活躍だったように思いましたわ。しかし、それから後の勘助の戦いは本当に壮絶でした!ある時は自分の刀である時は敵の刀を奪ってまたある時は敵の大槍を振り回し・・・次から次へと自分に切りかかってくる敵をばったばったと切り倒し。だけど多勢に1人。刀で斬られ、槍で突かれ最後には鉄砲が何発も打ち込まれ・・・スローモーションで倒れていく勘助!敵陣の旗を見ながら武田の軍旗が見えないと呟く勘助。親方様に惚れ、甲斐に2つの海を貫かせたかった勘助に武田の軍旗がはためくのはまだ遠く感じたのか?そんな息絶え絶えの勘助の前に現れたのは平蔵!え?この2人の因縁ってこういう形で終わるの?勘助に止めを刺すのって平蔵なの?そんなあぁぁぁーーーー!と思ってましたら、死に掛けている勘助に声を掛けられ近寄る平蔵。いろいろ本当にこの2人の中にはいろいろあったけど、なんかこの瞬間は出会った頃の2人に見えたのは私の目の錯覚でしょうか?「首を刎ねろ」と言う勘助。首を刎ねられるなら平蔵がいいと思ったのでしょうか?そしてミツの形見でもある摩利支天を平蔵に託そうとした時平蔵の背中に矢が!!!そう!勘助の目にしっかりと映ったそれは妻女山から戻ってきた別働隊、真田軍の六文銭の旗印だったんですね。別働隊が戻ってくれば必ず武田が勝つ!と信じていた、まさに待ち人来たるというところでしょうか。それこそ満面の笑みで真田軍を見つめ、その先には先ほどは見えなかった武田の軍旗がハッキリと勘助に見えて・・・・・・勘助、次の瞬間首を刎ねられてしまいます。結局、伝兵衛に胴体を、太吉に首を取り返して貰ったことによって勘助の身体は2つに分かれながらも無言だけど親方様のもとに戻ってこれました。そして最初平蔵に渡すつもりでいた摩利支天は伝兵衛の首に。でも、確かに一度は好いていたとはいっても今は別の女を妻にしている平蔵よりも、ミツの兄である伝兵衛に持ってて貰った方が幸せだったかもしれませんね。そして戦場に落ちたままになった勘助の眼帯と小さな白い花。そして流れるミツのナレーション。「兵どもの夢のあと」ではないですが、まだまだ死体がゴロゴロと転がっていてその眼帯もいわば勘助の戦いの証のような物。そこに寄り添うように咲いている白い花のアンバランスさが逆に勘助の壮絶だったけど、それだけじゃない戦いに幕が下りた感じですごくインパクトがあったように感じました。余談ですが、あの後平蔵は助かったんでしょうか?懸命に金になりそうと死んだ兵士に群がる民の中にやはり物色して回っているおふくの姿がありましたが・・・。まぁ、いい人なのか?業突く婆ぁなのかわかんない彼女。原様の時のように彼女に助けられて無事ヒサのもとに戻れたと信じてあげたいですが。今年の大河は、暫く大河離れしていた私をものの見事に引き戻してくれました(笑)ミラ絡みで本当に萌え満載だったたげじゃなく、ガクトさんのおかげで目の保養も十分に出来、本当に幸せで楽しい一年で気付くとあっという間の一年でしたね。そして今回の最終回でのラスト、宇佐見に問いかけられた勘助の答え「生きるため、そして(愛する・・・とは言わなかったか?/爆)親方様のため」という答えを出した勘助。そして、善光寺にいったん兵を退いた陣営で言った謙信公の「直江・・・」この台詞を最終回の締めで聞けたことで大満足、そして本当に見てよかったー!と万歳三唱したいほどの盛り上がりようでした。主従万歳!本当に面白くそして美しかった「風林火山」万歳です!でも、もしかすると私がこの「風林火山」を見て一番よかったんじゃ?と思えるのは萌えな部分ではなかったんですよ。それは三条夫人への見方が以前とガラリと変わったこと。中井貴一さん主演の「武田信玄」の時は自分が精神的に幼かったのかもしれませんし、今見たらまた違うかもしれませんが、紺野三沙子さんの三条の方がミョーに恐ろしく見えた記憶があるんです。単に意地悪に映ってしまって。それが今回そうじゃない、彼女なりに苦労し、悩み、それでも影で親方様を自分なりに愛して信じて守ってきた存在だったのだという事がわかっただけでもかなりの収穫だったんじゃないかなって思いました。なんかまだ書き忘れているものがあるような気がしないではないのですが、もう凄い時間!(笑)こんやはこの辺で・・・またあちこちお邪魔出来ずに終わってしまいますが、明日以降にでもゆっくり回らせて頂こうと思ってます(^O^)/