春を抱いていたALIVE(1)
新田祐克:原作「【コミコミ特典ペーパー&出版社ペーパー付★】春を抱いていたALIVE(1)」リブレ出版岩城。香籐。リスタート!!大河ドラマで岩城演じる信長が大ブレイク! それに便乗するかの如く香藤にも「信長」役のオファーが舞い込んだ。あざとすぎる企画に、即答をさける香藤。そんなある日、小説家の佐和とテレビ局で偶然再会。ところが佐和の人格が以前とは豹変しており戸惑いを隠せない香藤…。一方、岩城は撮影現場で佐和の恋人である雪人と再会する。佐和の庇護を断ち切って、ADとして働く彼。いったい二人の間に何があったというのか…!?本当に久しぶりに「春抱き」の記事を書く気がします。「春抱き」最終巻は結局いろいろ辛くて記事に出来ませんでしたから。ドラマCDも聞いていたのですが・・・時間が取れずで(^^ゞそれでも、あれはあれで、先生の思いとか、あの東北の大震災の爪痕。そして何分の一かであっても、当時それなりに恐ろしい思いを体験した身としては、あの中で悩み、葛藤し、立ち上がり、尚2人で前へ進んでいく姿に、あれはあれで思いのこもった最終回だったーーーと思っていました。それだけに、連載再開はその後の彼らがどう生きているのかを知る事が出来るわけですから嬉しい!という気持ちと、正直、出版社側の大人の事情とかが含まれてるんじゃないの?と訝しがる気持ちがあったり。いや、もしかしたら新田先生のHPで何か語られていたかもしれませんが、最近はブログの忙しさだけでなく、いろいろ体調等の関係で長時間パソ画面を見ているのが辛くなっていた関係で、ここ暫くご無沙汰しているんですよね。だからこそ、いろいろ思いを巡らせてしまったわけですが・・・ALIVEを読ませて頂き、本当にビックリしました。本当に話にスーっと入って行けた自分に。ご存知の方はご存知と思いますが、私は以前、「炎の蜃気楼」とこの「春を抱いていた」のファンサイトを僻地でやらせて頂いていました。ほぼ同時期に読み始めましたが、若干春抱きが早かったかしら~?とにかく、ミラは長編というだけでなく内容が内容だっただけに、合間合間に入る春抱きの新刊にどれだけ助けられてきたかわからない・・・甘いだけでは決してないですが、岩城さんと香藤くんのつながりと甘いシーンに癒されたものでした。本音を吐けば、後半は少しずつ「マンネリ」を覚えてしまった事は否定しません。結ばれるまでに時間がかかる他作品と違い、この作品は記憶が正しければこんなに長く連載し続けるお話じゃなかった筈だったので、割に初期にくっ付いてしまいましたから。くっ付いた後ももちろんいろんな問題がBLでは起こりえますが、それでも2人の間の愛が揺るがない限り、そうそう大きな出来事が起こるわけも無く。そういう意味では、春抱きの最終巻はかなり衝撃的でした。とにかく、あの震災で香藤君を失うかもしれない恐怖を味わった岩城さんと、九死に一生を得た香藤くんのその後は?もちろん、2人共バリバリ仕事をしています。春抱き14巻のラストで語られたように、岩城さんの中の方同様、社長業と俳優を兼任している岩城さん。そして相変わらずまぶしいまでのオーラを発している香藤くんと。前半はそれよりも、久し振りな印象の強い佐和さんがとんでもない事に!今までの肩書きの他にイッ○ーさんのような(笑)タレントになっちゃって大忙しの佐和さん。ところが、どうやらあんまりイイ評判ではないみたいで。岩城さんは大河で主役じゃないながらも信長役を好演中。香藤君は海外の仕事もこなしていてなかなか会えない状態。そこに、ふってわいた香藤くんへの「信長役」のオファー。(数年前に映画化されたもののリメイクで昭和の名作と言われている婆娑羅)今現在、岩城さんが信長役をやっている上に話題性の高い役者を集めるという内容に、慎重になる香藤君。そんな香藤くんはバラエティ番組で佐和さんと一緒になり、誘われるまま食事を共に。ところが、佐和さんの店で佐和さんの「何か」を鋭く感じ取った香藤君は「この先、機会があっても2人で会うのはやめましょう」そう言って店を出てしまいます。実は、溺愛していた恋人の雪人くんが佐和さんの下を出てしまってました。全てが雪人くんと2人だった佐和さんの精神バランスが崩れてしまったんですね~。それに気付いたというか、気付けたのは、撮影現場で岩城さんの世話をしていた青年が実は雪人くんだったと岩城さんが気付いた事。これにより今の佐和さんの状況を知った岩城さんは佐和さんのもとに行き、雪人くんと会った事と、雪人くんがどういう思いで佐和さんの下から飛び立ったかを知らせます。佐和さんの穴が開いてなかなか満タンにならない愛のタンクを自分で満タンにしたい・・・相変わらず、雪人くんは器が大きいというか。最近、ホント佐和さんには勿体ない子だと思うようになってきましたわ。しかし、彼も社会人ってΣ( ̄ロ ̄lll)岩城さんから、雪人くんの気持ちと夢を聞かされた佐和さんはこれで立ち直り よかったよかった。しかし、また新たな問題が。実は、香藤くんが婆娑羅の信長役(主役)の話にイマイチ踏みこめないのには「便乗」というのだけでなく、あの震災の後遺症に理由がありました。PTSDやはり、もしかしたら死んでしまったかもしれない程の体験はなかなか本人から抜けるはずもなく。ストレスがかかりそうな仕事は無意識に避けていたのだ。でも、佐和さんの件で現場から一時的に戻ってきた岩城さんの言葉で付き物が取れたみたいにオファーを受ける事にする香藤くん。ここでなんと王子と共演(しかも、兄弟役)よく受けたな~と思ったら、あの!持宗監督ご指名だったんですね~そんな中、岩城さんが不整脈で病院へ。一応、香藤くんの性格を考えて連絡を入れる岩城さん。本当なら飛んで帰りたいのに、岩城さんの明るさが自分を気遣ってとわかるからこそ帰らない香藤くん。もう、本当にこの2人はツーカー過ぎです!しかし、今回の共演で香藤くんのデカさを思い知った王子「笑えねぇ」この思いが、王子の演技を一段上に引っ張り上げます。それを見てまた揺さぶられる香藤くん。 イイ、ライバル関係ですね。「言ってなんとかなりそうなら言いますが、逆の場合は何も言う気が起こらない」王子にはダメ出しばかりの監督が、香藤くんには何も言わない。言う必要が無いからかもしれないが、↑の監督の意味もあるかもしれない。まぁ、ここで意趣返しというか・・・監督のSな部分が出てくるわけですがそんな中、岩城さんが再び不整脈なだけでなく、意識を失って倒れ救急車で運ばれたという連絡が。清水さんの申し訳ないという涙ながらの連絡。最初は駆けつけるつもりだった香藤くんの声の出ない状態の表情に何か感じる持宗監督。「早く答えを見つけないと本番にも入れませんよ」答えが出てこない。そんな時、隣に立った王子の「本当に嫌だったか?」の言葉。自分が精神的に不安定な時、せっせと帰ってきてくれた岩城さんを本気で嫌なわけじゃなかったのを思い出させてくれた。王子の言葉で見舞いに病院に訪れる香藤くん。そして話し合い、香藤くんを震災で失うかもしれないと感じた時の本音が間違っていた事を痛感する岩城さんと、見守るだけしか出来ない恐さを。岩城さんの気持ちを初めて味わった事を痛感する香藤くん。ここで、監督が香藤くんに出した信長の句をどう解釈するか?という問いに香藤くんなりの答えを導き出します。それによって素晴らしい香藤信長が誕生して。岩城さんの手術も成功☆ついでに、久し振りの岩城兄もご登場で♪一応、今回に関してはみんな「よかったよかった」な展開にホッとしました。珍しく夫婦喧嘩も見れましたし(笑)でも、こういう瞬間、やっぱり岩城さんには香藤くんは勝てないなぁ~という気持ちも(笑)特に今回は香藤くんのママ絡みだったから、既に無くしちゃってる岩城さんからするといろいろ思うところもあったんじゃないかな~?と深読み(^^ゞやっぱり、いろんな「素敵」を見せてくれる春抱き。最初はちょっと買うのを躊躇した私もいたのですが、買って本当によかったです。その他届いた本 【コミコミ特典B5クリアファイル付★】きみが恋に乱れる(2)【コミコミ特典イラストカード&出版社ペーパー付★】四号×警備 ―エイト・ノット―欲、じゃない ↑よろしければ1クリックお願いします 励みになります