ライブセルフレポ(後編)
気合入れてステージに出たのはいいけれど、いつまでたっても僕のアンプはセットされないし、放置プレイ?本当「スタッフゥ~スタッフゥ~」って狩野英孝風に叫びたい心境だったようやくスタッフがセッティングし始めたけど、何だか一人で大変そうだ。案の定「すみません…アンプ動かすの手伝ってもらえますか?」ときた。「あーいいっすよー」と二人で重いベースアンプを動かす。ローディかよー腰イタタタタ…人手不足のエアーズもだけど、前のバンドに一言言いたい機材持ち込むほど本格的なのはいいけど、セッティングに時間かかり過ぎだし、ただでさえ時間おしてるのだからバラシ手伝うくらいしてもいいんじゃないだろうか。KEENは「セッティング込み35分」という持ち時間を厳守するため、曲も削ったし、「セッティング2分でやる!」練習(?)すらしたのだから。常連ならではの馴れ合いだとしたら余りに不公平。ただそのおかげで、すでに最前列に陣取ってくれているお客さんと談話したり写真撮ったりするまったりした時間を過ごせて緊張はほぐれたのだけど、いつ始めればいいのかな…とPAを見るとスタッフが○サインを作っている。いよいよだ…1 Running For Your Life僕はオープニングにこだわりがある。だけど現行曲にはキャプテンなりの美学を表現できる曲がないそこでいつもは最後にやるくらいお気に入りの曲を最初に持ってくることにした。SEも使わずツインギターで静かに始まり、一気に全開!みたいなアイデアはすごく気に入っているのだけど…ぶっつけ本番の感触は拭えなかったなー練習不足でした。そんな不安とは裏腹に、お客さんはのっけから笑顔!手拍子!笑顔!みたいなマジ?これすごい気持ちいいー。普通はね、最初はみんな神妙な面持ちで様子を窺っている。その表情をどう崩していくか考えて、MCや動きを変えたりするものなんだ。いきなりこんなフレンドリーな応援だともう何にも怖いものなし!って気持ちになる。嬉しいー舞い上がってしまい、挨拶代わりのMCはほとんどアドリブ2 Heart Of Steel叶わぬ想いに傷つくのが辛いなら、「鋼」のように硬く強い心を持てば悲しみとは無縁に生きられる…でも弱くて傷つくからこそ人間なんじゃないか…そんな「矛盾」をテーマにした歌。いつもはハンドマイクなんだけど、デヴィッド・カヴァーデールやロッド・スチュワート、あるいは永ちゃん?みたいにマイクスタンドでアクション決めたい!って思いがあって…今回挑戦したのだけど、これも練習不足だあマイクスタンド華麗に使いこなすにはかなりの練習と経験が必要ですね。MASA(G)は前半飛ばしてて横から見てても「おーかっこいいじゃん!」という動きをしていたけれど、後半息切れ?急に動きが少なくなった(笑)後で本人に聞くと「もう体力の限界で…」そういったメンバー同士のスタミナを補う意味でも(?)太郎も含めた連携したパフォーマンスを考える必要もあるのかなー3 蒸着の嵐サラリーマンソングです(笑)ライブには欠かせない曲のせいか演奏は一番安定してきたように思う。歌詞が抜けたところを後で友達らに指摘されたけど、忘れたわけじゃなく単に声が出なかっただけVoに関してはね、ポジティブな意味でもっとうまくならなきゃ!とライブ中に目標を立てた。今回はこんなレベルでごめんなさい。でも歌唱力、表現力を磨ければ、次はもっとファンを喜ばせられるライブが出来る。4 I Decide5 負けない「I Decide」は僕の好きな曲、対して「負けない」はファンが求める曲。初めて聴いた人でもまけ~ない~♪が耳に残ったと言ってくれる人は多いし、いつも来てくれる人は今や完璧に口ずさんでくれる16年も前に作った曲なのにだよ!すごいことだなって思う。今はこの「負けない」に助けられているところたくさんある。「Long live Rock 'n Roll」につなげるエンディングはリッチー好きのレイジーのアイデア♪もっとビシッと決まれば最高にかっこよかったけどね今回35分の持ち時間は(体力的には厳しかったけど)構成的には短くて「チケット」とか泣く泣く削った曲もある。それにハノイのコピーも2曲ほど練習したのだけど…これもカット。せめてもの思いで、エンディングSEはこれまで使い続けたサバイバーの「The search is over」ではなく「Don't you ever leave me」を使った。気付いてくれたのはN郎さんだけかもしれないけど(笑)これは僕からの、メンバー、ファン、そしてロックに対する感謝の選曲photo by 師匠