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生活共感プロデューサー越後啓子

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2008.12.14
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カテゴリ:大学での講義
先週に続き、今日の講義のテーマも同じ


「感性のトレーニングは、言葉の感性を磨く手法である」


さて、

どれほどの人たちが、自分の目標を明確にドラマチックに言葉で表現できるか・・・


実は、夢を語ること、目標を伝えること・・・・は


自分の人生のプレゼンテーションなのだ・・・・・


午後一番の授業90分は、私も辛いからということではないが、黒板の前で話しをするのが本当に苦手で、逃げ出したいのをごまかすために(笑)

ちょいアクティブに授業をすることにした。


3班に分かれて、それぞれのテーマを持って校内外を観察

帰ってきたら、班内でディスカッションし、発表する。



先週のテーマは「カタチ」


3班がそれぞれ、○と□と△の形状のものだけに、意識を集中し目の中に飛び込んできたその形をチェック、

それが、どうしてその形なのか、必要なのか、自分ならどんな形に表現するか、それはすぐれているのか、機能的なのか、デザインなのか、メッセージなのか・・・


をディスカッションする

そして、発表・・・


1・感じる前に何を感じるかを決める(形)
2・感じたものを理解する「言葉」を持つ
3・感じたものを感じ取る「技術」



これが今季最後の授業のテーマだ。

「ある特定の対象への意識の焦点化と集中化」の訓練は、発想の転換や、感性を磨く成長へ加速させる。


仮説がないと、私たちは何もつかめることも見ることもできない。

なにか見ようとすると、そこにスポットライトがあたったように見え始める

よく、シンクロした!


と興奮するときがあるが、


これは実に自分が見ようと、感じようと、知ろうと、欲しいと・・・


そういうアンテナを張るから、昨日と同じ道でも、違った景色が見え始めるのだ。


見ようとする意識が高まってくると、感じることができてくる。


それをまた言葉に表すこと・・・・


感じるまではいいのだが、


みな、それを「言葉」という技術に落とし込むことができない人が多い。


変換能力と感性の高さが、これから求められる時代になるはずであるし、そうあってほしい


初めて、彼らは意識的に○や△、□を意識する

そうすることで、それを理解しようとし、なぜ?という「問」のトレーニングになる。


彼らはファッションの世界で、マネージメントも学び、企画、商品開発をしたいと望んでいる。


すでに企画デザインされ、商品開発されたものが市場に出回った「結果」を見て、そこから逆算して、システムやメッセージを学んでほしいと思う。


世の中は、学校で教わるより、はるかにリアルな授業の総合学院であるからして、ただ、講師の言葉に耳を傾け、黒板を写すだけの授業は、勿体ないと思うのだ。



<感性の根源は言葉である>



そして、大事なのは、感じたこと、問を、言葉でどう表現するかなのだ。


シャガールがパリで修行中のときの日記から・・・・


「電柱の陰に隠れている神様


ごみ箱の後ろにいる神様・・・・



僕に、誰もが使ったことのない、ブルーをください」


彼は言葉であの「青」を自分のものとしたのである。


また、腕のいい料理人は、言葉の表現力の達人であり、スケッチを頭の中で描くことがうまい


明確なキーワードを持ち、そこから料理のアイディアやメニューを決める。

言葉で、組み立てることのできる人が、これからのクリエィターの必要な資質である。

ワインのソムリエなどいい例だろう。

その言葉の表現に、ゲストは感動し、まさにその場を言葉でエンターテイメントさせる素晴らしい技術であると思う。



感性・言葉・認識

とは、不可分な関係にあるはずである。



「言葉」をキーワードに、今後、学生たちと私も同じ目線で、学んでいこうと思う



******************************


アンデルセン童話(「うまいおもいつき」・岩波文庫より)


ここは、





詩を作ったり、お話をしたりすることのできる人たちならば、


どっちを向いたって、そういう材料でいっぱいなはずなんじゃ。


畑に生えている作物の中から取り出すこともできるし、


流れゆく水の中からだって、くみ出すことができますよ。


ただ、その手立てをしらなきゃ、


ひとすじの光りをつつかまえるすべをしらなきゃだめだね。




まあひとつ、ためしに私の眼鏡をかけて、



耳ラッパに耳をあてがってごらん!















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Last updated  2008.12.26 10:18:41
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