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カテゴリ:南アフリカ
南アフリカ エルギン地区(?) エルギン・シラーズ2009 Elgin Shiraz ニール・エリス社 Neil Ellis シラーズ100% ステンレスタンクとバレル樽発酵 フレンチオーク大樽熟成14ヶ月(新樽率25%) アルコール度14.5% 輸入:コルドンヴェール株式会社 購入価格:1480円 色はやや濃い紫。 香りはブラックベリー、生姜、カカオ、アーモンド、唐辛子、餡、プルーン?土? 味は渋味と甘味を伴う苦味。余韻に酸味と渋味を伴う苦味。 シラー種の割には意外と香りに胡椒っぽさが無く、果実っぽい香りが弱いからか、ややまとまり や 落ち着きにも欠けた感じも。 でも味はやや厚みに難が有るが、全体のバランス感は悪くない。 コーヒーっぽい苦味が味にメリハリを効かせ、渋味や甘味を際立たせる。 濃い味の中にも軽やかな印象が有り、飲み易い雰囲気。 14.5%のアルコール度にしては余韻の主張が思ったよりも大人しい。 味自体は良いけど、苦味の動きのせいで味の伸びを分断されがち。 長所のはずの苦味感が、逆にコクの弱さや厚みの乏しさを感じる原因になってる。 こういう部分をカバーするための高アルコールだと思うのだが、イマイチ上手くいけてない。 総合的には(南アフリカの)普通のシラーかな? 飲み易さが有るのは良いが、良くも悪くもコクの弱さや軽さが鼻につく様にも感じられてしまう。 少なくとも、同価格帯のローヌのシラー系や、オーストラリアのシラーズと比べると どうも見劣りする。 同じニール・エリスのステレンボッシュ・シャルドネの方がずっと上出来。 値段以下。 悪くないんだけど、1480円出すには勢いやら厚みやらが足りない。 1200円台なら納得した。 厚みや勢いで語るなら、白のステレンボッシュ・シャルドネの方がオススメ。 300ml残しで次の日(開栓約21時間経過) 香りは全体的に出力が衰えたが、青臭い印象も収まり、初日には無かった落ち着きを感じられる様に。 味は渋味が後退し、飲み易さが一歩増した。 渋味が抜けた事で 起伏がやや平らになった感じがあるが、苦味が際立つ事もなくなっており、味の伸びは素直に届く。 ある意味熟成感にも近い 滑らかな口通りとジワ~ッと拡がる余韻の果実感が、独特の美味さを主張。 何やらじっくり飲めるタイプの、ボルドー系熟成ワインの印象に化けたな。 最後まで注ぐと結構澱が溜まってた。 南半球の2009年ワインで これはなかなかエキスの強い出来だったのだろう。 2日目の味なら1480円でも相応に感じる。 良くも悪くもシラーズっぽくないワインだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012/03/16 12:47:58 AM
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