ken2137のワイン記録(たまにワインじゃないのもあるけど)

去年飲んだ2011年ヴィンテージが凄く美味くて、2012年飲んでみた。

　イタリア　トスカーナ州　DOCGキアンティ
　ヴァドッシ・キアンティ(キャンティ)2012　Vadossi Chianti
　ヴァドッシ　Vadossi
　サンジョヴェーゼ90％　カナイオーロ7％　マルヴァジア と トレビアーノで3％
　アルコール分12％
　輸入：株式会社ドウシシャ　購入価格：680円

色はやや濃い赤紫。
香りはプラム、ビスケット、革、胡椒、ナツメグ、ブラックベリー、獣臭？きなこ？
味は甘味を伴う酸味と薄い渋味。余韻に甘味と薄い苦味。


・・・・・ん？、あんまり美味しくないかも。
香りが変に粉っぽくて、甘味が妙にわざとらしい。
ワイン全体の味が浅い。

これはこれで、渋味は控えめで飲み易い。
良く言えば甘味が明快で、ガブ飲み用と思えば万人向けの分かり易さ。
香りの甘さと味の甘さは上手く一致しており、違和感を覚える程ではない。

渋味が薄いので、甘味の走りを収められてない。
2011年ボトルの様に薄いなりにも渋味を先頭に立たせ、樽や革の香りでもっと苦味感を引き出し、
渋味を補強してやれればよかったのだろうが、2012年のはまだ味も香りも落ち着きや役割の統制が取れてない感じ。

総合的には、よくある安めの赤ワイン。
実際 値段は安いから特に腹が立つ事はないけど、時間経過の安定感以外は称賛した2011年ボトルとの共通点が見えない。
店頭販売に出回ってまだ2ヶ月足らずだし、もう少し経ったら別ボトルを開けてみようと思う。


今回のは、料理にどうこうってイメージも湧かない。
甘味を活かして、塩味の強いチーズや野菜スープ等に合わせたい。
渋味と甘味の強さを逆に出来れば、化けるモノを持ってる雰囲気なんだが、まあ簡単な話ではないな。

値段相応。
何か、普通の安赤ワイン。
一応680円で相応だが、540円って言われても驚かない。



1週間後(4月8日)に別ボトル開けた結果(特に外観に変わり無いので画像は撮らず)

香りは革、カラメル、メロン、カカオ、コーヒー、小豆？
味は苦味と甘味を伴う渋味。余韻に苦味と酸味。


まあまあの香り。
滑らかな口通りとシンプルな味構成で、前回よりも味が纏まってる。
香りに粉っぽさは無し。

味の突出や はみ出しは無くなり、赤ワインらしい味が見える。
渋味が弱いのは仕方ないので、やや軽さはまぬがれない。
飲み易さの内ではあるが、この辺は経験次第。

流石に味の厚みはイマイチで、この辺はカバーし切れてない。
もう少し香りで厚みを演出してくれればいいが、現時点では無理な相談。
半端に寝かすよりは、抜栓後1日以上置いた方が 美味さが出易いかも。

2011年ヴィンテージ程ではなかったが、価格の割には上出来だったのは変わらず。
本来はリリース後1年は寝かせていいのかもしれない。
苦味感が渋味や甘味をサポートできる様になるまで、落ち着かせる時間が必要。


料理はトマト的な酸味とチーズが絡めば大体何でもよさそう。
今回炒めた輪切りのソーセージに醤油と粉チーズをかけたものをツマミにしたが、脂の甘味が苦味と渋味を丁寧にキャッチ。
ワインに深みが無いから、簡単な調理のツマミと相性が良かった。

これだったら、まあ値段相応。
680円で相応だが、880円でもそれなりに納得。


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