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DJ Kennedy/life is damn groovy

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May 1, 2010
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カテゴリ:Soul Saturday



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大人の恋愛考察。


日本での知名度を私は知らないが、英語に、"Cougar=クーガー"という言葉がある。
動物のCougarもこれであるが、この場合は別に意味がある。クーガーとは、若い男性と
デイトする年上女性のことを言う。アメリカでは既に定着している恋愛関係である。


「このトシまで独りでいれば周りは片付いてるし、ただ出会った恋人が若かったってこと」
たいていのCougar Ladiesがこう口にするのだそうだ。普通なら、年齢を経れば経るほど
恋人や夫にしたいのは同世代や年上になるはずが、周囲に残っている、は失礼だけど、
多く存在し、またFree度が高いのも若い男性だというわけだ。


若い男性にとっても(いやこれも様々な考えがあるけれど)、年上の女性は人生経験も
豊富で自立しており、女性としての艶濃度も若い女の子を見れば比較にならない。つまり
彼等にとってクーガー女性は、自立し、分別と余裕を持ち、Sexyな存在であるらしい。




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大学時代から「親友」と呼び合ってきた恩師ジリアンにはまだ結婚の経験がない。
文学の研究と教職に人生を捧げてきた彼女は自由奔放な性格で、心の赴く場所を
見つければ、多少の犠牲を伴ってでも突っ走っていくタイプ、当初から明るい家族に
囲まれてキッチンに立つ彼女は夢にも思わなかった。どちらかと言うと、フリンストンズの
ウィルマみたいな格好で槍でも持ってアマゾンを駆け巡る方が想像は容易なくらい。




     Wilma.jpg
                       Wilma



恋愛に対しても、彼女は彼女らしく生きてきた。だから落ち着くことなど考えなかったろう。
そう言えば、確か彼女の40代後半から50前半にかけてと記憶しているが、女性と恋をした
こともあった。残念ながら?私は「フン、あんたみたいな小娘」と相手にもされず、もっとも
私は男の人が好きなので、もとより恋人候補からは外れていたようなのだが、とにかく
そんな風に人生を楽しんでいた。でも決してだらしないのではなく、確固としたポリシーが
あり、ジリアンを知る誰もが彼女に最大のリスペクトを抱いている。


そんな御歳61歳のジリアンが自ら「人生最大級」と呼ぶ恋のお相手は将にCougar Ladyの
王道を行く年下男性だった。私も初めて聞いた時には羨ましくなっ、じゃなかった、驚いた。
相手の男性は、同じ大学職員の、31歳の男性だと言うのだ。年齢差、30歳。 WOW!!!!!


彼を紹介するジリアンからのメイルには、こう書かれていた。「Slow Jamのような恋なのよ」




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初めてドリンクに誘ったのは彼、ケイシィの方だった。一緒に仕事をするようになってもう
数年の彼なのに、彼女は「今夜、ドリンクはどうかな」この短い一言に特別な意味を感じた。


その時の気持ちが恋ならば、二人に時間なんて、そう、ジリアンが生まれてからケイシィが
この世に生まれてくるまでの30年など、何の問題にもなりはしない。彼等はその日のうちに
大恋愛に堕ちたのだと、ジリアンは夢見るように話す。



二度目のデイトでもう、ケイシィはジリアンと暮らさないかと誘う。


「私はずっと年上だしあなたには別の未来があるのだから、そういう付き合いは止めましょう」


彼女は(一応)こうケイシィに言った。
ジリアンはこの時初めて、自分が彼よりずっと年老いて、そして彼女には彼よりずっと
早く死が訪れることを悟った。彼が悲しむのは目に見えている。愛する人に、そんな思いを
させられない。その為の距離なら仕方ない。けれどもこれが逆にオイルとなって、彼の恋の
炎をバンバン燃やす。クーガーに惹かれる男性は、女性のしっかりしたところが好きなのだ。


折れたジリアンはケイシィに自分の家に来たら良いと言う。が、年上女性に恋する男性には、
彼女に対して背伸びすることも恋の醍醐味。ケイシィは「それは辞めよう、二人で探そう」
彼女もまた、そんな彼を頼もしい、また可愛いとも思ってしまう。


ケイシィは彼女にとてもテンダーで、英語では、恋人を大切にするという気持ちを表すのに
"Treat her like a Queen"(女王様のように扱う)と言うが、彼もまた、ジリアンをそんな風に
エスコートしている。それがジリアンの言う、Slow Jamな恋、なのである。



彼等は先週末に引越しをして、一緒に暮らし始めた。二人の間には、ひとつの約束もない。
ただ一緒にいたいから、いる。その先は神様しか分からないのだから、今期待することでも
心配することでもないのだと。受話器から聞こえてくる彼女の声は、今までに聴いたことの
ないほど明るくて、甘かった。私は何だか、自分の方がずっと老いているように思えた。




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恋愛に理想の形などありはしない。二人の心が寄り添えば、それが最高の恋なのだ。
ケイシィと出会って見違える程若く美しくなったジリアンを見ていると、恋愛には適齢期など
存在しないことがよく分かるし、恋を成就させるのには何も結婚という手段など取らなくても
良いような気がしてくる。今、彼等は最高に幸せなのだ。


けれど私は、彼女のSlow Jamな恋が永遠になるかならないか、そんなことは考えない。
もしも「ずっと一緒に居られた良いわね」なんて一度でも口走ればその途端、目を細めて
私を睨みジリアンは、「この小娘」と言い捨てるに決まっているから。



先日買ってきたMy Birthday Bookによると、私はどうやら「多情」なのだそう。おまけに
私が本当の恋愛に出会うのは、「かなりの確率で」これからなのだと書いてある。これから?
おっとっと、心が華やいでいるではないの。さて、どうしたものか。いやいや、これはあくまで
ジリアンの影響だ。そうに違いない、とムリに思ってみたりしている春の夜。




                 ジリアンの胸を溶かすSlow Jams
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                (Click and enjoy the music videos!)

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Last updated  May 2, 2010 02:30:27 AM
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