◎アイアンマンになりました! その2
【8/23】4時すぎには出発しましたが、やはりバタバタで、ウォーミングアップは出来ず、ウエットスーツを着てエリート選手のスタートを見ながらスタートを待ちます。前日までに、東京からの応援LINEなどを思い出し、宮古島のスイムの失敗を噛みしめ外側から焦らずゆっくりと思いながら、6:22スタートです。【SWIM:3.8km】洞爺湖はほんと透明度が最高。前日の試泳でカメラを持ってこなかったことがほんと悔やまれる前の人のキック、横の人ウエットほんとよくみえるしかし前方の4m近くあるブイは見えないので、ここは前を泳ぐ人をたよりにヘッドアップは極力しないで水面でたまにあごを上げる程度で進む2周目は気持ちよくあっという間という感じで最後の赤い台をゆっくり上がりシャワーを探したが淡水なのでないもよう(要綱にもあるとはなかったな)【BIKE:180km】スイマーの私はどうしてもここでたくさんの人に抜かされるそして全部が早い人もここにたくさんいるので、洞爺湖畔を走る平坦はそのたくさんの人と一緒になってしまうのでドラフティングになってしまっている一時自分ひとりでは絶対ありえない40km/h近く出ていてびっくりした。しかし、実力がちがうのでここは無理についていくことはしないで(ドラフティングはルール違反だしね)マイペースで。こんな私でも、たまに抜けるときはあるもんで、坂は得意ではないけど下りよりは嫌いじゃないので登りで少しだけ抜かしたり、また下りで抜かされたりブビさんに作って頂いた、カットタイム表を見ながら次のエイドはどこか、時間の余裕はあるのかと、走りながらも気にしつつ、トイレはどこで入るのがあまり待たずに済みそうかなど、走りながら戦略を立てつつこぎまくります。100kmすぎのニセコアンヌプリの前にも、小山(こやま)がいくつかありじみ~に上っているのと向かい風で16km/hしかでない場所があったりとなかなかのコースでしたが、練習してきた坂と比べても登ったことないってほどの急な坂はなく長かったけどとりあえずクリア。自分でも一番のビックリはあまり急なカーブがなかったからかもですが、くだり坂をほぼノンブレーキで降りたこと(ブレーキしたとこももちろんあります)63km/h出てたところがあったみたい。ほんと先週の大島合宿効果だな【RUN:42.2km】バイクは元気そうでしたが、実はずっとおなかが痛くて何度もトイレに行きましたがガスがたまっているようで、ランの最初もずっとつらかった。ランの最初はトレイルというかトレッキングか?というほどの山道がありここで無理して走って足を使いすぎるのも怖いので、登りは歩き平地下りは走ろうと、ほどなく未舗装路は終わり、今度はなが~~~い下りの歩道です。しばらくゆっくり走っていたのですが、このままこのくだりを続けていると膝にきそうだったので、腹痛もあったのでほとんど歩き。やっとのこと平地に来たと思うともう5時近くで薄暗くなってきました。ここからが湖畔のコース。やっとゆっくりだけど走れる。キロ9分でも完走できる予定だとカットタイム表にあるので、キロ7分くらいで無理しない程度にゆっくり走ったり歩いたりやっとハーフをすぎ、あと残り半分だと言い聞かせます。制限タイムには1時間以上余裕はありますが、なにがあるかわからないので走れるところは走るのは継続。湖畔の道から車道と歩道を往復する道まで来ました。ほんと真っ暗で最初からランの道具の中にヘッドライトを入れておけばよかったなと後悔。スペシャルニーズのエイドはどこなのか?と思っていると足元が車のライトが切れたときだったか、真っ暗で見えなくほんとわずかな段差で転倒してしまい、膝、肩、顔、耳とすりむいてしまいました。一瞬はほんとどうなったのかと暫く動けなかったのですが、ボランティアの方が「救護を呼びますか?」との問いに、呼ばれたら待ってなくてはいけないのでゆっくり起きて、無理そうだったら呼んでもらうしかないけど、行ければ行こうと膝からは血が出てましたが、顔は見えないけれど、手には血がつかなかったのでとりあえず激しく出血はしてないと判断し、ボランティアの方に、ここに段差あることを教えてあげて欲しいと伝え、ゆっくり歩き出しました。幸い痛いですけど、骨折とかはしてない痛みなので横を過ぎる2周目の人らしい選手にスペシャルニーズはどこかと尋ねると、あと2kmほど先ということでした。スペシャルニーズエイドの方に顔を見てもらうと、擦り傷だけど出血はないと言われたのでカットタイム表と照らし合して、まだ余裕があるのでヘッドライトをしてサンバイザーやサングラスなど不要なものをスペシャルニーズの袋にしまい、先を進みます。ほとんど歩いているせいか、胃腸のもたれとかまったくなく、すべてのエイドでレッドブルを飲んで、たまにジェル。2回ほどバナナ。最後にお湯を頂き。なんとか2周目の転倒した場所に戻ることが出来ました。ボランティアの方たちで段差が解りやすいようにライトを6個に増やして頂きさらに、人もたっていたので、お礼を言い最後のスペシャルニーズのエイドにも必要のなくなったジェル(あと2kmくらいなので)を預けて、エイドの方たちに御礼を言って、すでに感極まり泣きそうなんですが、ここからは明るいので走って行こうと思って走っていると、なぜかブビさんがコース脇に居るので「なんで、ここにいるの?」ともしも先にゴールしているなら疲れ切っているだろうけど、傘刺してるし(あ、雨になってまして、このころは)もしかしてDNFか?とも思ったり。でも、ほんとあと1kmもないので、私もアイアンマンになれると思ってラストスパートととは行きませんでしたが、最後は走ってゴールしたい。なんかこの時は痛みとか少し薄れスポットライトの中に吸い込まれるようにグリーンカーペットと芝生の上をハイタッチしながらゴールテープを切ることが出来ました!! ゴール後、私を呼ぶブビさんと抱き合うと、ブビさんが泣いているのと3時間も前から私の名前を呼びながら待っていてくれたと聞いて一緒に号泣。そして遅れた理由を見せたら(顔とひざ)救護室へ直行!あ、直行前に、大阪のS田さんもゴールで待っていてくれて、良かったら部屋においでと声かけてくださったので後程合流。救護室でも、世界戦で知り合った、お医者の卵のY村君とあいさつしたりで色々ありましたけど、ほんとアイアンマンになれてよかった~転ばなかったら?とか色々タラレバを考えますが、チャレンジすることそれだけで素晴らしいことなんだと、時間じゃないんだと、完走できなかった悔しさは私も良くわかります。また挑戦しましょう~!それとあんな真っ暗のなかトイレもない中でボランティアをしてくださった皆様、遠くからマーシャルに来てくださった方々。JTUの審判員やボランティアをした経験もあります故、運営側の大変さも良くわかります。選手以上にくったくただと思いますが、選手が安全にゴールできることを祈りながら運営してくださった皆様には本当に感謝します。でも、もう少しランコースは明るくしてください。もしくは要綱にヘッドライト必須と記載してほしいですwww※S田さんのお部屋は、ゴール地点の上にあり最終の23時22分の感動のゴールをビール片手に見ることが出来ましたよ~~-------------------【番外編】実はバイクコースで、ニセコアンヌプリ頂上で水が終わっていてありませんでした。私のあとの選手にも水はなく、さらに次のエイドにも、そのあとのエイドにも全く水がなく、結局50km水がなく、スポーツドリンクもなくジェルだけで走らなければならなかったそうです。(私は頂上だけでしたが)もし、水が飲めていたらもっと快適に走れて完走出来た人もいたのでは?と思います。関東や雪のあまり降らない地域なら、道路脇の公園などで水道が完備されているところもあるでしょう~しかし、冬は氷点下があたりまえの地域では凍結で水道管が破裂してしまうためなのか、公園などに水道が完備してないそうです。ここらへんも次回、洞爺湖で開催するかは、まだ不明ですが、改善してほしいもんです。