続・リサイクルセックスな女たち
続きものですので、前の日から読んでくださいね~♪■リサイクルセックスな女~シナリオ作りの女・2~それからというもの、10日に一度のペースで彼から連絡があり、会ってはセックスをする関係になっていた。あんなに愛子を好きになって、あたしの元から離れた男があたしを求めて連絡をしてくる。なんとも言えない幸福感。しかし、彼から連絡がないからといって悲しくならない。一喜一憂は1つもなく、恋愛をしていないことは自分の心も身体も理解していた。◇ ◇ ◇ある日の休日、あたしは友人とショッピングを楽しんでいた。すると前方から、愛子と見知らぬ男が楽しそうに歩いてくる。「愛子…じゃない?」あたしが声をかけると、愛子はギョッとした顔であたしを見た。しかし、すぐに「久しぶり」と笑顔になる愛子。あたしは「新しい彼?」と聞くと、首を横にふる。会社の先輩で、休日出勤の帰り、一緒になったらしい。愛子は、その先輩をあたしに紹介してくれた。「菊田さん。あたしの尊敬する先輩なの」(愛子、この男に心が傾いている)…女の勘ってやつだ。そして、あたしは自分の中のシナリオが一つになるのを感じた。愛子を恨んでいるわけでもない。元彼とヨリを戻したいわけでもない…。ただ、自分の幸せが欲しいだけ。◇ ◇ ◇2日後、あたしは愛子の会社の前で、その先輩が退社するのを待った。一人会社から出てくるその彼に声をかける。「あれ…この前の…?」「こんばんは、少しだけお時間いいですか?」あたしは、愛子があたしの元彼と付き合っていることを告げた。愛子に興味がないのか、別段驚く様子もなく、淡々と話を聞いていた。「あたしは二人が大切だから、幸せになって欲しくて」心にもないことを言っているのは、解っていた。でも、偽りながら最後の別れをした時のあたしは明らかに、人の幸せを願う女だったのだ。話をしていると、菊田さんはとても冷静に物事を判断している人だった。あたしはいつの間にか、菊田さんと会うようになった。でも…元彼とも定期的に会いながら…。◇ ◇ ◇1ヶ月もしないうちに、愛子から電話がかかってきた。『恵理、菊田先輩と会ってるんだって…?』「うん。それがどうしたの?」『…ううん。なんでも。今日、初めて聞いたからビックリして…』「とっても素敵な人だよね。久しぶりに恋愛できそう」あたしのこの言葉に、愛子は何も言えなくなった。それもそのはずだ…。沈黙が20秒ほど続いた時、家のインターホンがなる。「ゴメン!人が来たみたいだから、また電話するね!」そして、玄関のドアを開けると、愛子の恋人でもありあたしの元彼でもある男が立っていた。「あのさ…」今日は、いつもの彼とは違っていた。部屋に入り、真剣な目で「お前の大切さに…今になって気付いたよ」と…。「…。」いつかこうなることは、目に見えていた。少しの間の後、あたしは笑顔で一言「ゴメンなさい、大切な人が出来たから」そう言って、部屋から出て行ってもらうように、玄関をあける。彼は、呆然とした顔であたしを見たまま、動かなかった。そして次の瞬間、彼の携帯が鳴る。携帯の着信の名前を見るなり、急いで部屋を出て行った。玄関を閉める直前に一言「お前……」それ以上の言葉を返すことの出来ない男に手をフリ、玄関を閉めるあたし。…あたしは、あの男に復讐をしたかっただけだった。自分の親友を奪ったことなんて、どうだって良かった。ただ、あたしの恋愛をボロボロにした男に対して、恋愛感情ではなく復讐心だけで、いつか自分が捨てた男を捨てたかっただけだったのだ…。◇ ◇ ◇そして1年後。あたしは、菊田さんと結婚することになった。自分のシナリオ通りに進む満足感をそっと心に秘め菊田さんとの幸せのバージンロードを歩く…あたし。----------------------------実はこのお話、あたしの知り合いのノンフィクションなんです。今は幸せに結婚生活をおくって、子供も出来ました。彼女は言っていました。「あたし…とにかくプライドを傷つけられる恋愛をしたのは アレが最初で最後だったわ。目には目を…ってヤツかしら」なんて笑っていっていましたが…。とっても寂しいなって思いました。こんな言い方は良くないのかもしれませんが、傷つくことも恋愛において大切な要素であり自分の心の弱さになるもの、自分の落ち度になるものではないと…思う。幸せと彼女自身が言っている結婚生活を送っているので良かったと…信じたいです。-----------------みなさん!ココからが大切なんですよ~~~!!!今回参考にさせていただいた、『リサイクルセックス』の本のキャンペーンが14日~21日まで行っています!!インターネット書店・アマゾンで「リサイクル・セックス」をご購入いただいたみなさんにWeb版「リサイクル・セックス」(非売品)を全員プレゼント。詳しくはコチラです↓↓片瀬、一押しの本です!!マジで興味あるんです、この本。それ以上に安藤さんに興味が…ハァハァ。