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ケシゴムオブモダン PerfectLife

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ケシゴムくん

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2018.01.23
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カテゴリ:遊戯王
​​​ケシゴムです。
2年ぶりの更新で楽天ブログの更新画面がだいぶ変わっており困惑しておりますが、
2018年版【便乗】が形になってきたのでご紹介します。

デッキ名は【アーティアマトリックス乗】。理由は後述。
ビューティフルジョーみたいでかっこいいです。
2014.11.04でご紹介した型の改良版になります。

《便乗》


永続罠
相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時に発動する事ができる。
その後、相手がドローフェイズ以外でカードをドローする度に、 自分のデッキからカードを2枚ドローする。


軸となる永続罠。簡単に説明すると
  • 相手がドローすると発動
  • 発動後相手がドローするとドロー
というイメージです。

便乗と相性のいいカードは従来より増え続けており
  • 魔宮の賄賂…魔法罠を無効にして相手ドロー
  • 昇天の剛角笛…特殊召喚を無効にして相手ドロー
  • 無償交換…モンスター効果を無効にして相手ドロー
  • 光帝クライス…2枚まで破壊・された側がドロー
  • サタンクロース…相手リリースして出す・コントローラーがドロー
  • 鬼くじ…相手が鬼くじを引いて当たったら相手ドロー
  • 一時休戦…お互いにドロー
  • 墓穴の道連れ…お互いにドロー
  • ドン・サウザンドの契約…お互いに略
  • 手札抹殺…お互い略
  • 手札断殺…お互略
  • メタモルポット…お略
  • アーティファクト-デュランダル…略

など。
「相手にドロー」という強烈なデメリットがついているため、効果自体はパワフルなものが多いです。
なかでも手札を交換させる系はディスアドが最小限で扱いやすいです。

つまり【便乗】デッキとは、
いかにアド損なく相手にドローさせるか、が構築のポイントになります。
何言ってんだって感じなんですがまあそういうことなんです。

今までは相性のいい単体のカードと組み合わせて構築していることが多かったですが、
今回は【アーティアマトリックス乗】ということで、
  1. アーティファクト
  2. 鉄騎龍ティアマトン
  3. トリックスター
  4. 便乗
をまぜます。ヘンシンゴーゴーベイビー!


1. アーティファクト

かなり珍しい特徴があり、
レベル5光天使統一
魔法カードとしてセットできる
相手ターンに破壊されると特殊召喚
相手ターンに特殊召喚されると「固有効果」が発動

というカテゴリ単位でレアな連中です。

私が今採用しているアーティファクト:「固有効果」は以下の通り。
  • モラルタ:​相手の表側カードを選んで破壊
  • デスサイズ:そのターン相手のEXデッキ封じ
  • アキレウス:そのターン相手は「アーティファクト」を攻撃できない
  • ミョルニル:墓地の「アーティファクト」を特殊召喚する
その他、
  • アーティファクトの神智:デッキからアーティファクトをリクルートする通常罠
  • アーティファクト・ムーブメント:フィールドの魔法罠を1枚割った後、デッキからアーティファクトをセットする速攻魔法
を出張しています。
ていうか出張セットですね。

効果はどれも強力で、モラルタやデスサイズを神智で出してるだけで強かったりする。

で、
なぜ【便乗】にアーティファクトが入るの?ってことなんですけど、
エクシーズモンスターが相性がいいためです。

《アーティファクト―デュランダル》


​エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/天使族/攻2400/守2100
レベル5モンスター×2
1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●フィールド上でモンスターの効果が発動した時、
または通常魔法・通常罠カードの発動時にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
その効果は「相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を選んで破壊する」となる。
●このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
お互いの手札を全て持ち主のデッキに戻してシャッフルする。
その後、それぞれデッキに戻した枚数分だけドローする。


お分かり頂けただろうか、相手にアドを与えずドローさせるのである。
しかも相手ターンも使える。こいつぁすげぇや。
自分の《便乗》をセットした状態から、
発動→ドローまでこのカードが担えるのである。

【便乗】はコンボデッキですので、
キーパーツである《便乗》を手札に呼び込む目的にも、手札交換効果は重要です。

また1つ目の効果もプレイングレベルでメリットになります。
このカードがフィールドに出た段階でまだ便乗が発動してない場合、
相手はこちらのセットカードに対して「アーティファクトかな?」という疑惑があるはずなんです。
本当は便乗だったとしても。
そこで、デュランダルの1つ目の効果をあえて紹介することで、
「なんか打ったらアーティファクト展開されるかも…」という圧力をかけることが可能です。
本当は便乗だったとしても。

他のランク5にもパワフルなカードは多く、
とくに天使2体で出せるプレアデスは手放しで強いです。

守りとコンボを担当するのが「アーティファクト」のこのデッキにおける役割になります。
またアーティファクト・便乗、双方と相性のいい​《光帝クライス》​も搭載できます。



2. 鉄騎龍ティアマトン
《鉄騎龍ティアマトン》


特殊召喚・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、このカードの(1)の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このカードと同じ縦列の他のカードを全て破壊する。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードと同じ縦列の使用していないゾーンは使用できない。


こいつぁすげぇぞ。
FLODを2箱買ったらシク含め3枚出たので使ってみたくなりました。
全ての効果をよくご確認頂きたい。

(1)は特殊召喚効果ですが、「3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合」を条件に手札から出せます。
分かりづらいですが、
ポイントは上記の条件と「ティアマトン自体が特殊召喚する位置はどこでも良い」ということ。

(2)は、特殊召喚時にティアマトン以外の縦列を全て破壊する効果。
ティアマトンは相手ターンでも特殊召喚できるため、
自分のアーティファクトを破壊しながら相手ターンに出せるのが一番のメリットです。

(3)はティアマトンと同じ縦列を使用不可にする効果。
この効果を上手く使うには、カードの配置が非常に重要になります。
片方のエクストラモンスターゾーンを自分のカードで埋めている時、
ティアマトンをもう片方のエクストラモンスターゾーンの前に配置できれば、
相手のエクストラモンスター出現を封じることができます。

ティアマトンは着地時に縦列を破壊する(2)の効果を持つため、
割とナチュラルにEX封じを行うことができます。
また、左右の端は「ペンデュラムゾーン」ってことになったため、
ペンデュラムデッキ相手に左右の端にティアマトンを配置することで
P召喚の防止もできますね。

ティアマトン出っぞ!
縦列破壊すっぞ!
アーティファクト出っぞ!
アーティファクト効果使うぞ!
エクストラ封じっぞ!

という怒濤の展開が、手札のティアマトン1体から相手ターンに繰り出されるわけです。
ティアマトンの恐怖に震えろ・・・!!!!

なお、みんなは便乗を割らないように気を付けてくれ。



​3. トリックスター​

近年における【便乗】の新たな力。
むしろ【トリックスター】に《便乗》入ってる構築の方が見かける気がします。
各種の出張性能も高く、便乗とのシナジーも最高、
下向きリンクモンスターの用意もしやすいため、
新世代を生き抜くには必須レベルと考えています。

最も相性がいいのは​《トリックスター・リンカーネイション》​。



通常罠
(1):相手の手札を全て除外し、その枚数分だけ相手はデッキからドローする
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「トリックスター」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。


強烈というか凶悪。
相手に手札交換させた上でドローさせるカードは《手札抹殺》《攪乱作戦》をはじめいくつか選べますが、
リンカーネーションは捨て札を除外するため、再利用を強力に抑制します。
ただし色々ヤバかったため制限カードになり、1枚しか採用できません。
サーチが重要になります。


《トリックスター・キャンディナ》
効果モンスター 星4/光属性/天使族/攻1800/守 400
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。 デッキから「トリックスター」カード1枚を手札に加える
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 相手が魔法・罠カードを発動する度に相手に200ダメージを与える。

《トリックスター・ライトステージ》
フィールド魔法
(1):このカードの発動時の効果処理として、 デッキから「トリックスター」モンスター1体を手札に加える事ができる。
(2):1ターンに1度、相手の魔法&罠ゾーンにセットされたカード1枚を対象として発動できる。 このカードがフィールドゾーンに存在する限り、 セットされたそのカードはエンドフェイズまで発動できず、 相手はエンドフェイズにそのカードを発動するか、墓地へ送らなければならない。
(3):自分フィールドの「トリックスター」モンスターが戦闘・効果で相手にダメージを与える度に、 相手に200ダメージを与える。


なんか全然大丈夫そう

リンカーネーションはキャンディナでサーチでき、
キャンディナもライトステージでサーチできる。
ライトステージ自体もキャンディナでサーチできる。
ていうかキャンディナはトリックスターなら何でもサーチできる。

上記の連中に​《トリックスター・リリーベル》​を加えた、いわゆる「出張セット」を搭載しています。
デリバリーしていけ!

フィールド魔法:ライトステージから始動するのがベストなため、
《盆回し》​を採用しています。

盆回しはフィールド魔法2種を自分・相手フィールドにセットする速攻魔法です。
つまり2種類のフィールドが必要なのですが、私としてはぜひ​《チキンレース》​の送り付けをオススメしたいです。

理由を具体的な動きで書くと、

1. 盆回し発動→ライトステージ:自分、チキンレース:相手にセット。
2.ライトステージ発動→キャンディナをサーチ・召喚→リンカーネーションをサーチ・セット
3.便乗をこっそりセット
4.ターンエンド
5.相手がチキンレースを使いたくなる→相手がチキンレースを使う→便乗発動
6.リンカーネーション発動→便乗ドロー
(初期手札:《盆回し》《便乗》)

という、「ドローできるならしたい」という相手の心理を的確に突いたコンボプレイングが可能です。
相手の手札・心理依存な上、いかに自然にやるかが重要という、
もはや遊戯王らしくない動きが気に入っています。

基本的に便乗の発動後は相手がチキンレースドローを控えるため、
初期手札で狙えたらやっていく、という動きになります。

さて、
ここまでリンカーネーションとサーチ力を紹介してきましたが、
実は便乗と相性のいいトリックスターがまだ居ますね。


《トリックスター・ブルム》


リンク1/光属性/天使族/攻 100 【リンクマーカー:下】
レベル2以下の「トリックスター」モンスター1体 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。 相手はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードのリンク先の「トリックスター」モンスターが 戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。 相手の手札の数×200ダメージを相手に与える。



《トリックスター・ブラッディマリー》



リンク2/光属性/天使族/攻2000 【リンクマーカー:右/左下】
「トリックスター」モンスター2体 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 このカードのリンク先に「トリックスター」モンスターが召喚・特殊召喚される度に、自分は200LP回復する。
(2):手札から「トリックスター」カード1枚を捨てて発動できる。 お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。 この効果の発動時に自分のLPが相手より2000以上多い場合、この効果で自分がドローする枚数は2枚になる。



​「相手にドローさせる」効果を持つ、「トリックスター」リンクモンスター群。
考えなしに使うとただの損なので、このデッキでは便乗がある前提です。
コンボ性が高いですが、エクストラデッキから出すモンスターなので事故が起きないのはいいですね。

キャンディナ召喚・リリーベルをサーチ→リリーベル自身の効果で特殊召喚することで、
上記のブルムを経由してブラッディマリーにつなぐことができます。
この流れの中で相手にドローさせる機会は最大2回。
便乗が発動されていれば最大4枚ドローします。

最終的にリンカーネーションで相手の手札を除外して再利用を防止したいですね。
で、自分も便乗したいですね。


ところで、
《ドン・サウザンドの玉座》​というカードがあり、こちらはトリックスターや便乗との相性がいいです。


永続魔法
「ドン・サウザンドの契約」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時の効果処理として、お互いのプレイヤーは1000LPを失い、それぞれデッキから1枚ドローする
(2):お互いのプレイヤーは、このカードが魔法&罠ゾーンに存在する間にドローしたカード及び、
このカードの(1)の効果でドローしたカードを公開し続ける。
(3):このカードの効果で手札の魔法カードを公開しているプレイヤーは、モンスターを通常召喚できない


(1)のお互いドロー効果が《便乗》と良い相性なのは見ての通りです。
その他の契約としては、
ドローしたカードを公開・魔法を公開していると召喚制限
ということになります。

デュエルの流れをイメージすると、
リンカーネーションをはじめ、相手にドローさせるギミックが大量に積まれている【便乗】デッキなら、
相手は魔法カードを公開する機会が多いんだろうなあ、ということが推測できます。

ということは、
相手は引いた魔法カードをセットし、通常召喚権を復活させたがるということも想像できます。
そこで刺さるのが前述の​《トリックスター・ライトステージ》​そして《鉄騎龍ティアマトン》​ですね。

ライトステージは、
(2):相手の魔法&罠ゾーンにセットされたカード1枚を対象として発動できる。 このカードがフィールドゾーンに存在する限り、 セットされたそのカードはエンドフェイズまで発動できず、 相手はエンドフェイズにそのカードを発動するか、墓地へ送らなければならない
という(やや遠回りではあるものの)、「セット除去」の効果を持ちます。
ステージに危険物は持ち込み禁止ということですね。(それどっちかっつーとアリーナじゃね?)
この効果で相手が伏せた魔法カードを除去できる機会が増えるため、相性がいいです。

ティアマトンは前述の通り、
「3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合」を条件に手札から特殊召喚する効果と、
「着地時に同じ縦列のカードを破壊」という効果があります。
《ドン・サウザンドの契約》を発動することにより、
・ティアマトン特殊召喚条件を満たすシーンが多くなる
・ティアマトン破壊対象が多くなる
邪魔になった契約をティアマトンで割れる
ということになります。こちらも良い相性です。

そのため、このデッキでは《ドン・サウザンドの契約》はかなりアリなんじゃないかと思っています。
キャンディナ以外あんまり通常召喚しないしね。



さて、
以上が2018年版【便乗】の基本ギミックです。

【アーティファクトティアマトントリックスター便乗】だと長いので、
私は【アーティアマトリックス乗(ジョー)】と呼んでいます。ヘンシンゴーゴーベイビー!

レシピは気分で弄る(使ってみたいカード入れる)のでちょいちょい変わるため割愛します。
最近は​《鬼くじ》​がつええんじゃないかと思ってます。

なお使用感ですが、
アーティファクトだけの頃と比べコンボの始動率が上がりました。
またティアマトンで除去効率が上がり、展開もしやすくなったと思います。
便乗自体を引けなくてもアーティファクト&ティアマトン&トリックスターである程度までは戦えるので、
コンボに頼りきりな構築から抜け出せた感覚はあります。
デッキ切れで決着も少なくなりました。

一方でお互いにドローするため相手も良く回り、取り返しのつかないことになることがあります。
便乗デッキの宿命とも言えますが、どうにかしたいですね…

これからも調整を続けてデッキの完成度を上げていこうと思います。
以上です。





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最終更新日  2018.01.23 05:43:58
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