ザ・フォーク・クルセダーズ
ベテランの臨床心理学者20人が「私はなぜカウンセラーになったのか」というテーマで執筆しているエッセイ本を最近読んでいて、執筆者のひとりである北山修という人に興味を持った。もとザ・フォーク・クルセダーズというバンドで一世を風靡したフォークソングの作り手でありながら、その後精神科医・精神分析学者になり、イギリスに留学し、今では九州大学の医学部教授という、ものすごく多才な人である。「音楽によっていかに心が癒されるか」という内容のことを書いていたので、どんな音楽をやってたのか知りたくて、ザ・フォーク・クルセダーズが2002年に出した新結成アルバム「戦争と平和」を購入。これが素晴らしい名盤で聞きほれてしまう。北山のストレートに胸を打つ歌詞、加藤和彦のつむぐ美しいメロディとアレンジ、そして加藤と、アルフィーから参加の坂崎幸之助の研ぎ澄まされたギターワーク。昨夜から何回も聴きなおしている。北山さんは著作もたくさんあるようなので、読んでみることにしたい。