三十路の大学院生はっしーの研究日記

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• 実家へ

  5日間の一時帰省で、2ヶ月ぶりに北九州の実家に帰った。両親が揃って空港まで迎えに来てくれて、一緒にファミレスでランチ。母はこの日記をよく読んでくれていて、「今のあなたは時間に余裕があるから悩むのよ。でも病気で動けなかった時の事を思えば、毎週グロービスに行ったり、面接受けに行ったりできるようになっただけでもいいじゃない。」と言われる。早く大学院の授業が始まった方が、打ち込むものがあって精神衛生上かえっていいかもしれない。今現在グロービスの勉強はけっこう楽しめているから、本番も楽しめるといいな、と祈っている。統計、会計、ファイナンスなど、いやな科目も多いのだけどね・・・。これから親子三人でおいしいお寿司を食べに行く予定。

  2003年09月05日

• グロービス第5回

  午前中祖母の見舞いに行く。点滴の量も減り、外に電話をかけたり、元気そう。グロービスの人的資源管理・第5回の授業があった。個人的にはなかなか頑張って発言できたのでいい感じである。それと、勉強に集中すると悩みごとが頭から吹っ飛んで、気が紛れるという効能も発見した。昨日の面接のことを思い出すと、うまく受け答えできなかった場面なんかが生々しく浮かんで、日中かなり凹んでいたのだ。今回のケースは、ゼロックス社。企業変革の話でなかなか面白かった。ジョン・コッターの企業変革フレームワークなんかを学んだ。先日読み終わったゴシャール＋バートレットの本で学んだことや、大手メーカーの工場での僕の経験なんかが授業での発言に反映できて、うれしかった。今日の学びのポイントは、企業変革の打ち手には「情報収集・問題発見」「戦略オプションの立案・選択」「戦略の実行」の3段階がある、ということ。企業変革に限らず、いろんなケースを考える上で有用なフレームワークだと思う。

  2003年09月04日

• 面接

  サマーインターンの面接に行く。トップをはじめ3人の方と続けざまに会い、こってり2時間インタビューされた。うまくいったかどうかはわからない。ただ、その会社で働く上で今の僕に欠けているものを具体的に指摘してくれた。人材の確保にものすごく熱心な会社という印象。「あなたは何が好き？」「何が得意？」「何が苦手？」「どうしてそう思うの？」「やりたい仕事は？」「その仕事に求められているものはなんだと思う？」「その求められているものをあなたは持ってる？」「足りないとしたら何が足りない？」「どうすれば足りないものを補える？」こんなふうに、矢継ぎ早に問い詰められて、へとへとに疲れたけれど、すごく刺激になりかつ勉強になった。いい経験だったと思う。

  2003年09月03日

• ゴシャール＋バートレット

  やっとゴシャール＋バートレットを読み終えた。エッセンスは、企業変革は従業員の意識と行動が伴わなければダメで、組織構造などのハードだけいじってもうまく行かないということかな。あと、意思決定は、市場の動向に一番詳しく、一番専門知識を持っている現場のマネジャーに権限委譲する。ミドルの役割は、現場への支援と、社内の横のつながりを作ること。トップの役割は、ポーターの言うような戦略で従業員の可能性を限定することではなく、もっと広範な組織の目的を示し、従業員のワクワク感を引き出すこと。平行してグロービスの堀さんの本を読んでいるのだけど、グロービスでは「仕事を楽しむこと」をトップ自ら経営理念のひとつに掲げている。「楽しいことにしか、人間は情熱を注げない」という考えが根底にある。これは、正しいと思う。さて、僕の「ワクワクできること」はどこにあるのかな？

  2003年09月02日

• 蕎麦屋にて

  住まいの近くに、古めかしい作りの伝統的な蕎麦屋がある。前から気になっていた。営業時間が11時から16時！というのもふるっている。うちは昼しかやりません、っていう。で、閉店間際の15時過ぎに遅い昼食をとりに入った。迷った末に「天ざる」を頼むと、「天ぷらを海老、穴子、ごぼう天から選べ」というので、穴子にした。こってりと脂の乗った穴子、さっぱりしたのど越しと味わいの蕎麦。薬味のわさびが泣かせる。うーん素晴らしい。で、困った。「蕎麦湯」が出てきたんだけど、関東の蕎麦屋に慣れない田舎者の僕は使い方がわからない。そのまま飲むのも、変な感じだし、そばつゆを薄めて飲むの？だれか教えて～（＞_＜)

  2003年09月01日

• サザン・オールスターズ

  友達4人で、横浜国際競技場までライブにいく。7万人の大観衆が盛り上がりまくる様子は、まさに圧巻。いやあ、めっちゃ楽しかった(^o^)　バラードが「真夏の果実」ほか一曲しかなくて、あとは全部「夏だぜyeah！」みたいな感じで飛ばしまくりのセットリスト。前半はオールドナンバーのメドレーで、両隣のサザンフリーク（ともに友人）が狂喜していた。「希望の轍」のイントロのピアノ、どうしてあんなに美しいんだろうねえ(T^T)　あと、シビれたのは小倉博和のギター。前から、すっごい上手いギタリストだと思っていたんだけど、ライブで聴くとマジ、凄かった。今日はライブに出かける前にゴシャール＋バートレットも読んだし、祖母の見舞いにもいけたし、いい一日でした。昨日の日記を読んで心配して連絡をくれた皆さん、ありがとう(^^)　おかげさまで、元気出ました。

  2003年08月31日

• 鬱々

  昨晩から自己嫌悪と孤独感がひどい。孤独感は、一人暮らしになってからずっと続いている。友達と会ったり、勉強会で仲間と議論したりはしているわけなんだけど、アパートに帰ってくるとどうしようもなく寂しい。で、ふとしたきっかけで自己嫌悪に陥ったとき、甘えられる相手がいないのでよけい孤独感が際立つという仕掛けだ。昨晩、鬱々に耐えかねて酒に逃げた。したたか酔ったあと、今自分に課している「9月3日の午前中までにゴシャール・バートレットをなんとしても読み終える」というノルマ達成のため、むきになってページをめくった。35ページくらい読んだが全く頭に入ってない（当然だ）。情けないくらい読むのが遅いし、難しくて理解できない、頭に入らない。自分の頭の悪さを呪う。勉強して頭を鍛えることをずっと怠ってきたからだ。今日は起きるのも嫌なくらい体がだるかったのだが、よんどころない用事で新宿まで行き、そのあとクリニックへ。生活を正す、毎朝決まった時間に起きる、飲み会は疲れるから減らす、夜のパソコンは興奮して安眠を妨げるから控える、簡単に作れて栄養のあるものを自分で作って冷凍保存しておく、簡単な料理を勉強するにはこれこれという料理の本を買うといい、など、さすが杵渕先生という感じの具体的なアドバイスをもらった。自己嫌悪への対策は、自分のいいところに目を向けることだと思うんだけど、自分で自分をほめようとしても裏づけがない。そばで「うんその通り、はっしーのそういうところ、好きだよ、いいよ」と言ってくれるパートナーがほしい。僕には僕のよさがある、と信じたい。

  2003年08月30日

• 散髪

  高倉健みたいな感じになった。1000円カットだけあって手荒く扱われた。

  2003年08月29日

• 勉強会

  グロービスの勉強会に行く。クラス随一の切れ者である商社マン氏が出席してきて、他のみんなとぜんぜん違うケース分析の切り口を披露し、まさにあっと言わされた。彼の鋭さ、ロジカルな思考力の強さには毎回驚かされっぱなしである。頭の出来が違うとしか思えないんだけれど、彼いわく「いや、フレームワークとか、ロジカルに考えることとか、全部グロービスで学んだんですよ」という。彼はグロービス歴1年半のベテランだがそこまで変われるものだろうか。でも勉強して変われるというのなら、これからの大学院生活2年間が楽しみではある。MBAホルダーの叔父も、「ビジネススクールで鍛えると頭がよくなる」と言っていたな。グロービスや文献で勉強すると、いかに自分がこれまで勉強してこなかったかがわかって情けないけど、少しでも頭がよくなるとうれしいな。

  2003年08月28日

• Nomi-kai

  ICSの僕らのクラスには、"Nomi-kai"（飲み会）という公式ワードがある。もちろん、クラスメイトで飲みに行くこと。で、今日Nomi-kaiが企画されていたので行ってきた。といっても、朝から「中止にしよう」「いや、やっぱりやろう」とかなんとか、情報が錯綜したせいで、全く人が集まらなくて、クラス中で一番ユニークなバックグラウンドを持つ人物と「サシで」飲むことに。いや、面白かったわ。彼はアメリカ生まれ、元NBA（MBAのtypoぢゃないぞ。アメリカ・プロバスケットボールリーグのことね）の選手。1989年に来日し、日本に帰化してバスケットボール日本代表としてもプレイ。日本語はペラペラ。当然のように奥さんは日本人。少し日本語も交えつつ、98%くらい英語で話した。英語は久しぶりだったのですごく緊張したんだけど、ほぼ完璧に聴き取れたし、話したいことも話せたので楽しかった。ちょっと英語に関して自信を取り戻したかも。といっても、彼は日本暮らしが長いから、日本人相手に「手加減して」話すことに慣れてるんだ、と自分で言ってたけどね。話題は日本女性の奥ゆかしさについて、てなくだけた話題から、お互いのBusiness dreamについてまで、幅広く。彼のBusiness dreamは、「日本のバスケットボールをプロ化する」ことなんだって。ほへー。さぞかし彼の入試Essayは面白かっただろうなぁ。自分でも、「テストの点数悪かったからEssay頑張ったよー」と言ってました。次回はもっと大人数でやりたいなあ、Nomi-kai。

  2003年08月27日

• カウンセリング＆勉強＆読書

  カウンセリングでは、「はっしーさんは『自分』というものを持っていますよ」「いつも自分に、課題を課していますね」と言われる。そういえば今も、ある目的のために来週の水曜までにそれなりの分量の経営書2冊を読破するという目標を自分に課している。でもできる範囲の課題だったらいいんだと思う、自分を無理に追い立てることにならなければ。無理と努力の間の線引きが重要だな。もう二度と無理はするまい。鬱に逆戻りは絶対イヤだから。帰りにICSの図書館に直行してゴシャール＋バートレット「個を活かす企業」を読み、グロービスの予習をした。22時の閉館まで頑張ったのは初めて。自分をほめてあげたい気分(^^)帰ってシャワーを浴び、グロービス代表・堀さんの本「吾人の任務」を少し読んだ。いいことが書いてあったので引用する。「Nothing is impossible. すべてが可能であると考えよう。自分の可能性を信じなさい。あなたの可能性の限界は、自分自身が決めているのだ。あなたが『できない』、と思った時点で、可能性は閉ざされてしまう。青天井の可能性があると信じ込むことが大切だ。自らが天井を作ってはいけない。」

  2003年08月26日

• (+_+;)

  ここ一週間の日記を読み返してみると、ダウンしている日が多いことがわかる。今日もダメダメでずっと寝て過ごした。グロービスのケースを少し読むが、頭に入ってこず放り出す。こんなことで、フィジカル的に大学院に耐え切れるかどうか非常に疑問だ。月末で財布が寂しいので今日もククレカレーだ。わびしいなあ。久々の一人暮らしで少々ホームシック気味でもあり、来月しばらく実家に帰って英気を養うことに。ついでに、今年最後になるであろう高知柏島へのダイビングも企画中。実家はおいしいお肉の通信販売をやっている。読者の皆さん、ぜひご用命を。

  2003年08月25日

• 親友会

  中学、高校、大学とずっと一緒だった親友ふたりと飲む。リラックスして楽しめたとは思うのだけれど、ニッポンのビジネスや社会について熱く語るふたりについていけない場面が多々あって、「ああ、置いていかれてるなあ」とブルーになる。大学を出る時点ではそんなに差はなかったと思うんだけどなあ。卒業後、専門性の低い、メーカー営業という誰でもできる仕事に就いてしまったこと。病気をして実社会から離れた（落ちこぼれた？）こと。こういうことが積み重なって、社会の一線で6年間荒波に揉まれ続けた彼らに大きく水をあけられる結果になってしまった。過去を振り返って落ち込んでもしょうがない。人をうらやんでも何も得るものはない。今から、ここからどうするか。それが問題だ。今自分が置かれている環境をポジティブに捉えて、できる限りの努力をしよう。・・・なんて、いつもの綺麗ごとで自分を奮い立たせてみても、どうしても元気の出ないブルーな夜もある。そんなときどうしたらいいんだろう。これから先やっていく自信がなくて、不安でいっぱいな自分をもてあます夜、どうしたらいいのだろう？？

  2003年08月24日

• 新宿散策

  今日は女友達と新宿を散策。楽しかった。まず西新宿アイランドタワーのレバノン料理「シンドバッド」でランチ。前菜は、ソフトチーズや刻み野菜、ひよこ豆と白ゴマのペーストをパンにはさんで食べる。これが旨い！　それからレバノンといえばこれ、串焼き（カバブ）。ラムのすり身に練り込まれた香草が食欲をそそる。締めはトマトシチューwithライス、ふたりともすっかり満腹。大満足でした(^^)続いて、東郷青児美術館でフランス現代美術を楽しむ。ここはかつて僕が大学4年生だったとき、就職活動中のオアシスとしてよく立ち寄ったところ。ヴィクトル・ヴァザルリのカラフルかつ幾何学的な造形美、グドムンドゥル・エロの自動車と古典美のコラージュなど、楽しめた。ただ現代美術展だったのでわけわからん抽象画も多かった。僕の好きな東郷青児の女性具象画が展示されていなかったので、ちょっとがっかり。最後に、歌舞伎町に移動して紀伊国屋書店へ。芸能関係から、心理学や精神医学、小説、エッセイ、そして僕のお得意の経営学まで、幅広い本を見て楽しむ。結局購入は三冊。沼上幹（一橋大学教授）「組織戦略の考え方」養老孟司（北里大学教授）「バカの壁」松村祐樹（俳優）「思った通りの自分になろう」いやいや。やっとゴシャール＋バートレットを半分くらい読んだところだというのに、こんなに買っちゃったよ。沼上先生の本は、組織論に興味のある僕としては一冊読んでみたかったところ、文庫が出ていたので手が伸びた。実は3冊目を読むのを一番楽しみにしている。少し立ち読みして、いいことが書いてあったので。立ち読みしていて、好きな歌手のひとりである鬼束ちひろが雑誌のインタビューでこんなことを言っているのを読んだ。「本気だよ、って言うけど、ほんとに本気なの？って聞きたい。言うわりに何も努力してない人が多い。何かを成し遂げた人は、みんな本気で努力して、勉強してる。」　目の覚める思いがした。ハードな大学院生活が待っているけれど、努力してガンガン学んではじめて道が開けるのだろう。頑張りすぎて鬱に逆戻りするのは嫌だけど、できる範囲で最大限の努力はしたいと思う。

  2003年08月23日

• 食生活

  よく眠って体調は回復、だるさも抜けた。ICSの図書室でゴシャール＋バートレットを読み、アカウンティングの宿題をした。特筆すべきことのない1日。朝食はドトールの「ミラノサンドC」（アボカドチキンと7種の野菜。おいしくて栄養もあり。最近好んで食べている）昼食はわびしく「さんまの蒲焼缶」withライス。夕食は「博多龍龍軒」でした。

  2003年08月22日

• グロービス第4回

  昨日から体調悪し。なぜだか体がだるく起きるのがツライ。日中はほとんど何もできず寝込んでいた。辛い体を奮い起こしてグロービスへ。体調が悪いせいで気合が入らず、乗れない。今回は業績評価の話で、絶対評価から相対評価へと業績評価システムを修正した製薬会社のケース。アメリカで一般的な職務給と、日本で一般的な職能給の違い、この二つが「Pay for 3P」すなわち役割、成果、人的側面とくに成果主義に収束しつつあること。人事制度は運用できるものを作るべし、運用をミスるのは企画者と運用者が別だから。評価制度は、トップマネジメントと従業員、職場においては上司と部下のコミュニケーションツールである。制度の精緻さは、コストにもなるので効果とバランスを考えるべし。復習するとこんな感じ。どうも今日は面白くなかった。とにかく体がしんどいので、いつもは大好きな飲み会をパスし、帰宅。

  2003年08月21日

• ぱっとしない1日

  今日はダメだったなあ。勉強が全く手についていない。祖母の見舞いに行ったり本屋をめぐって過ごす。大きな本屋が近くに多くて非常にエキサイティングなのだけど、今読まなきゃいけない2冊を読んでからにしないと、と買うのをガマン。節約生活しないとね。夕食のために久々に米を炊いたら「しゃもじ」がなくてスプーンでご飯をよそい、豪華「大盛りククレカレー」で空腹を満たした。

  2003年08月20日

• カウンセリング＆通院

  カウンセリングでは相変わらずアドバイスはなく、カウンセラーを鏡にして話しながら自分でいろいろ考える。僕はサービス精神過剰で、自分を殺して周りに合わせすぎ。でもこれは実は「自分というものがない」のではない。心の底ではもっと自分をわがままに押し出したいのだけれど、それを抑圧している。たとえばカラオケに行っても、自分が歌いたい歌よりも、いつも「周りが喜びそうな歌」を選んで歌う。先日、「はっしーは飲み会での話題が堅すぎるよ。飲み会なんだからもっと楽しい話しようよ」と複数の仲間から批判（？）されたことがすごく気になっている。僕の本質は所詮マジメな堅物でしかないのかもしれないけれども、他人からそう見られることをすごく恐れていて、「話題が豊富で、話してて楽しい、面白い人」という評価が欲しいのだ。恐れず、無理に自分を繕わずに、マジメな話題が好きな僕の本質というのを出して、「はい、僕はくそマジメな堅物です、そんな僕でもよかったら仲良く話をしましょう」という態度に出るべきなんだろうか。わからなくなった。来週のカウンセリングの課題としよう。ドクターにカウンセリングのことを簡単に話したら、「いい感じだね、自分で気づかせるっていうのは、まっとうなカウンセリングのやり方だと思うよ」と言われる。薬は、変わらず。今体調としては良いのでこの調子で行こう。昨夜からS.Ghoshal(LBS)＋C.Bartlett(Harvard)著、グロービス訳「個を活かす企業」を読み始めた。今のところ、分権化、エンパワーメントの成功事例が官僚的組織との対比で論じられている。野中・竹内の「知識創造企業」にも出てきた3Mが、代表的な分権型・ボトムアップ型組織として登場する。企業の事例が豊富で、翻訳も上手い。なかなか読み進めないのだけれども、少しずつ頑張ろう。

  2003年08月19日

• 迷いまくった1日

  キャリアコンサルティングを受けに人材エージェンシーを訪れる。今回のコンサルタントはMBAホルダーだという男性。MBAと転職の関係について聞いたら、「経営学は机上の空論！MBAで学んだことを生かして転職しようなんて考えないことです。役に立たないから。ファイナンス以外の科目は、自分が面白いと思うもののほかはまじめにやらなくていいですよ。」と、えらく割り切った答えで、びっくりする。「ただ、海外に住んでものの見方が広がったことは確かです。交換留学で海外に行くのは、賛成ですね」とのこと。履歴書を渡して、病気のことも正直に話した。やりたい仕事は？と聞かれたので、「顧客との利害を調整する仕事ではストレスに耐え切れない。営業はもう嫌だし、MBAに人気のコンサルなんかも向かないと思う。今グロービスで勉強してるHRMが面白いので、人事とか経営企画なんかのスタッフをやりたい」と答えたけれど、「これまでの経験が営業ばかりで、スタッフ系のバックグラウンドじゃないから難しいですね」と言われてしまう。で、過去の仕事のことを詳しく話すと、「リサーチ会社とかシンクタンク、あとは博士課程に進んでアカデミックな道を目指すとかはどうですか？」とのことだった。サマーインターンは、意外とコンサル会社で探した方が、リサーチっぽい仕事ができていいんじゃないか、でも海外のトップMBAと競合するから厳しいですよ、と言われる。最後に、「性格的にあなたは真面目すぎます、適当に、肩の力を抜きましょうね」とアドバイスされた。「そうかぁ。自分はやっぱり研究者向きなのかなあ」と考えながら家に帰ってきて、「そうなるとMBAより研究者向けのアカデミックな大学院の方がいいんじゃないか!?」などとまた気の迷いが出てしまう。で、前から気になっていた一橋の商学研究科のHPを見て、「研究者養成コース」を調べる。おおっ！MBA課程だとファイナンスとかマーケティングとか広くいろんな科目を履修しなきゃいけないのだけど、研究者コースは興味のあるものだけ狭く深く履修するようになっている！これはいい！来月入試があるから受けるだけ受けてみようか、と本気で考え、募集要項をダウンロードし、入試の日程までチェック。ところが、2次の面接がICSの新入生向け合宿研修と重なることがわかり、「あー、これじゃ受けられないなぁ」と思ったところで、「ハッ」と我に返った。アクシアムのフォーラムで、「自分のおかれた環境のポジティブな面を見ましょう」といわれたのを思い出した。研究者になるにしたって、ICSで一通り広く基本を勉強できるのも、英語で最新の文献に触れられるのも、ケースで実務的な課題に直面できるのも大切なことだ。ICSにも博士課程だってあるんだし。まずは目の前の（最近、こればっか！）ICSのMBAに全力投球！これでいこー。

  2003年08月18日

• コンピテンシー？？

  両国通いの疲れをとるため家でのんびり。といっても何もしなかったわけではなく、来月に僕の企画でICSの同級生で沖縄ケラマにダイビングに行くのでその関係の調べ物、参加メンバーへの連絡など。いいツアーになるといいな。参加メンバーは留学生連中なので、僕がツアコン兼通訳である。たいへんだけど、みんなにいい思い出を提供できるようにがんばろう。深夜、ヘイグループ（人事コンサルティング会社）著「正しいコンピテンシーの使い方」を読み終える。この本でのコンピテンシーの定義は、「高い成果を生み出すために、行動として安定的に発揮されるべき能力」うーんこれじゃよくわからん。別の本の定義だと、「仕事のできる人の行動特性」だったりする。前回のグロービスの授業でも講師に質問したのだけど、「これまでの日本企業がとってきた職能資格制度（能力評価）もコンピテンシー評価も、企画力とか部下育成力とかいう『能力』を上司が主観的に評価するもので、変わりはないんじゃないの？」というところを疑問に思っていた。人事コンサルの経験があるグロービスの先生からは、「いや、コンピテンシーでは『能力』ではなくて『行動』を評価するんですよ、成果を出すためのプロセスを評価するんです」という答えをもらった。で、今日、本を読み終えて、たとえば「コンピテンシーによる採用面接では、過去の職務経験、たとえばある顧客からクレームを受けたという場面で、実際にどういう行動をとったかを事細かに聞いていく。」とかいった具体的な運用方法を理解して、ようやく少し頭の霧が晴れたような気がした。ただ、行動を評価するにしても、誰のどの行動に何点つけるかというところにまだ上司の主観が入る余地があるんじゃないか、それで公平な、納得性のある評価がほんとうにできるのかな、という疑問はまだ残っている。これからサマーインターンの就職活動で少し動くけれども、過去の自分の「行動」についてしっかり説明するように心がけよう。

  2003年08月17日

• またまたG1

  お昼食べて祖母の見舞いに行ったらその足でまた両国へ。うーん(--;)素晴らしい試合ではあったんだけれども、連日観戦はしんどい。昨日の疲れが出て、熱狂する場内の空気についていけず、なんか興奮する周囲の人々が異様に見えた。普段は応援する秋山を今日はなぜか応援できなかったのはなぜだろう。場内の空気に影響されるんだよなあ。高山も負けちゃったし、なぁんか、乗れなかった。明日は秋山対天山で決勝だ。疲れたからテレビ観戦にしよう。

  2003年08月16日

• 大盛りカツカレーとG1

  上京中の母と、叔母ふたりとランチ。笑い話になって、母と最近ランチしたときのことが話題に。母「どこそこの喫茶店でランチ頼んだらね、この子が席に座っただけで、シェフが気を利かせて特盛ライス出してくれたのよ～。それをね、この子ちゃんと全部平らげたのよ！」「どこそこのそば屋ではね、この子が席に座っただけで、店のおばさんが『スポーツ新聞どうぞ』って持ってきてくれたのよ～。それをさ、この子ったら喜んで読んでるの！」「やっぱり客商売が長いと、顔と体型見ただけでニーズがわかるのね！（一同爆笑）」ちなみに今日の僕のメニューは、大盛りカツカレー。うーむ、笑われても返す言葉がないっ。夜は両国国技館に、前から楽しみにしていた新日本プロレス「G1 CLIMAX」を見に行った。年に一度、トップどころの選手が総当りで闘うリーグ戦なんだけど、選手の意気込みが凄くて、いやあ最高！(^o^)勝敗の予想がほとんど的中したのも嬉しかったし。大好きな西村が負けたのは残念だったなあ。メインの蝶野対秋山は、なんとなく時間切れドローかな、と思ってたらそのとおりに。国技館で見るのは初めてなんだけどとにかく観やすくてスバラシイ。明日も行きたくなってきた。

  2003年08月15日

• 後悔

  詳しくは書かないけど今日は自分の行動を非常に後悔して凹んでいる。俺って優しいふりしてるけど心根は冷たい人間？視野が狭くて話題に乏しい堅物？ひとつわかったことは、ちょっと勉強勉強って偏りすぎてるってこと。最近の日記を読んでも勉強の話ばっかり。これではいけない。

  2003年08月14日

• 迷い

  組織行動学の文献を読んだり、ネットで調べ物をして過ごす。いよいよ一橋ICS入学が間近に迫ってきた。どうも、英語で授業というのが引っかかるというか、どれだけ吸収できるか、どれだけクラスの議論に参加・貢献できるか、というところが疑問だし、不安。日本語のグロービスでもアップアップしてるのに。今グロービスで議論してる内容を英語でやれと言われると青くなってしまう・・・同じ一橋でも日本語のMBAプログラムを、同じく安い学費で提供している商学研究科のホームページを調べてみたら、なかなか面白そうである。隣の芝は青い、っていうことなんだろうけど。中でも、「戦略人材マネジメントとは」というテーマで教育・研究をされている守島基博教授が気になる。シラバスを見る限り、授業もレクチャーとケースを織り交ぜてあってよく練られた感じ。・・・いかんいかん、今更何を迷ってるんだろう。目の前のことにぶち当たる、余計な心配はしない。これでいこう。夜は上京してきた母とディナー。最近こっちで友達が増えていることを話したら、「あなたはお兄さん気取りが好きだからねぇ」と笑われた。わりと新しい友達には相談に乗ってあげてることが多いような気がしていたのでそんなふうに話したのだけど、母の目から見ると「お兄さん気取り」かぁ（苦笑）

  2003年08月13日

• 宿題ほか

  しばらくぶりにICSの図書室へ。会計学の夏の宿題の本を読む。部屋でネットがつながらないので、ついつい勉強そっちのけでネットに熱中。目の前のことより先のことを取り越し苦労してしまう性格が出て、サマーインターン先や、二年次の交換留学先について調べまくる。交換留学先にはUC Berkeley， ULCA， Virginia(Darden)， London Business Schoolなどのオプションがある。その中で、僕が現時点で興味を持っている「人と組織のマネジメント」を学ぶのに一番いいところはどこか、を考えているところ。今グロービスで人材マネジメントを教わっている先生はLBSのOBで、きいてみたら「その中ではLBSが一番いいよ」と教えてくれ、LBSで彼が師事した教授の著書をおすすめしてくれた。アマゾンで取り寄せているところ。昨夜、サマーインターンの第一(?)志望先に履歴書と志望動機書を送ったら、面接に呼ばれた。やったぁ！でも力まずに、先端企業の面接ってどんなか、体験してこようと思う。夜、チャット仲間♂と差しで飲み、龍龍軒の博多ラーメンを食う。彼は僕の母校で物理を研究している。僕の専門である経営学にも興味があるみたいで、今グロービスで勉強しているHRMのことや、ICSの野中教授や竹内教授の著書の内容なんかを紹介した。鋭い質問を受けつつしどろもどろに説明したが面白いと思ってもらえたみたいでよかった。

  2003年08月12日

• 松井に学べ！

  近くの病院に入院中の祖母のところへ歩いて見舞いに行く。途中あまりに暑いので、ヤンキースの野球帽を買ってかぶって行った。祖母は元気そう。もともと気が若くて前向きな人で、いつもいい話をしてくれる。ヤンキースの帽子を見て、こんな話をしてくれた。「あら、帽子いいわねえ！松井くんの真似っこね。帽子だけじゃなくて、考え方も松井くんを見習わなくちゃダメよ！同い年なんだからね。松井くん、向こうに行ってずっと調子が出なくて、オーナーからまでブーブー言われて、それでも腐らないで頑張ったでしょう？それで今活躍してるじゃない。叩かれてもめげなかったのは、彼が自分を信じていたからだと思うな。あなたも、自分にはできるんだ、って信じなくちゃだめよ。せっかく帽子買ったんだから、かぶるたびに『松井に学べ！』って思い出しなさい。」いやはや、励ますつもりがこっちが励まされてしまったな。

  2003年08月11日

• わが青春のHard Rock

  今日はサンダルや目覚まし時計など、新生活をスタートさせてみて気づいた必需品を買い出したほかは、部屋でじっと音楽を聴いて過ごす。久方ぶりに、高校から大学時代にかけて愛聴していたハードロックのCDを片っ端から聴く。Rush， Queensryche， TOTO…　ああ、懐かしき青春の日々。このインテレクチャルでテクニカルなサウンドに憧れて、毎日ベースをつまびいていたっけなあ。10年前の自分に戻ったようで、いい気分。しかし、勉強のマテリアルがまったく手につかなくなってる。活字をアタマが拒絶するのだ。これは危険信号。しばらく予定のない日が続くので、じっとしていよう。

  2003年08月10日

• MBA友の会

  今日は大の苦手の立食パーティである。結果から言えば、非常にくたびれた(x_x;)けれども、実りもあった。前職の会社が同じで、今年留学から帰ってこられた先輩を見つけ初めてお話し、前職の思い出話を交わした。あとでお礼のメールを打っておこう。ゲストスピーカーは、MBA留学→戦コン→家業のタクシー会社継承というキャリアを歩まれた方。「MBAを取得した皆さんは、コンサルとか投資銀行で、きれいなオフィス、洗練されたプレゼンテーションといったエリートの世界の住人におさまってしまいがちです。でも現実の世界で私のように泥をかぶってみてください。皆さんのポテンシャルならできることがたくさんあるはずです。現実の世界から、日本を変えましょう」という熱いメッセージだった。いつものように僕なりに咀嚼して解釈するなら、彼の言うところの「現実の世界で泥をかぶって生きている人」の方が世の中大多数なんだから、そういう人たちの存在を忘れてはいけないし、実際世の中を動かしているのはそういう人たちなんだ、ということだろう。心ひそかに僕の家業継承を祈っている（かな？）田舎の両親が聞いたら喜びそうな話だったが、僕にとっても面白かった。いつもMBA友の会のイベントは、一次会で疲れて帰ってしまう。二次会まで行ってゆっくり話をすれば気の合った友達もできるんだろうけどなあ。次回の課題としよう。

  2003年08月09日

• 引越し完了

  今、新居の前の植え込みの中（爆）から書いている。なにしろ、都心の高層マンションゆえ、部屋の中から@Freedがつながらないのだ。当然のように、ケイタイもつながらない。NTTが電話とADSLの工事に来るのが14日！それまでネットは毎日植え込みからだあ（泣）部屋はかなりいい感じである。新築、大学まで徒歩圏内。隣のブロックにある某西アジアの国の料理を出すというレストランがとっても気になっている。近々行ってみよう。ベッド、寝具、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器に電気ポット、机、いす、本棚などなどは、1年契約のレンタルである。一切合財で月1万円ほど。部屋までの搬入据付、契約満了後の引き取り、故障時の交換などサービスも◎。単身で、身軽に動きたい人にはまじ、おすすめ。「貸してドットコム」というサイトです。

  2003年08月08日

• 先達の言葉、いろいろ

  以前かかっていた精神科の先生から、「高いハードルを乗り越えるには、先達の力を借りましょう」と言われたことがある。ICS進学を控え、今頑張ってそれを実行している。今日はいろんな先輩の話が聞けた。ICSの先輩ふたりから、質問メールの返事が来た。これで三人の先輩から話を聞けたことになる。思い切って質問をしてみた積極性がプラスの結果を呼んで、喜ばしい。今日の先輩たちのアドバイスは、とにかくExcel，Powerpointの操作に熟達しておけというもの。日本人である以上英語力が弱くてクラス貢献しようにも限界があるので、せめてコンピューターくらいはがんばれ、ということ。引越しが落ち着いたら、少しでもパソコンスクールに通おう。実務を離れて2年、パソコンともご無沙汰だから。グロービスの授業は、インセンティブシステムについて。意外と僕のレポートに書いたことが授業で出てきたので、「やった！」って感じだった。3Cによる環境分析、KFSの析出、そのKFSを達成するという観点からHRM施策を評価すること。また、コミッション制、コンピテンシー評価、職能資格制の比較など、興味深い話も聞けた。「コンピテンシーも能力評価では？職能資格制とどう違うんですか？」と質問したら、「コンピテンシーは能力でなく行動を評価するんです」との回答。インセンティブ制度は、従業員の行動をコントロールし、会社にいるヒトを決めてしまうほどの力を持つ、というのが今日のポイント。あとは、イッシューを分解するという考え方を学べた。たとえば「売り上げをどうやって上げるか」というときは、「売り上げ」を「客単価」と「客の数」に分解して、「客の数」を「リピーター」と「新規顧客」に分解して・・・こうすると、よりクリアに問題解決へのアイデアがわいてくる。飲み会では、講師のとなりに座る機会を得て、MBA留学、特に興味のあるヒト系の科目について教わった。あんまり堅い質問ばかり僕がするので閉口されたけど、聞きたいことが聞けたから、いいのだ。高い知見を持つ人と話すのはほんとうに楽しい。あと、クラスメイトたちにこのサイトの存在を教えているのだけど、「読んでますよ」という人が多いのでとてもうれしい。書きがいがあるというものだ。というわけで今日もいい1日でした。

  2003年08月07日

• 徹夜明け

  朝の10時半に書いている。夕べほとんど一睡も出来なくて、徹夜でグロービスのレポートを書き上げたから。しかし、なかなか面白い資料を書店で発見して、フル活用したから自分としては精一杯やったな、という出来に仕上がった。評価の厳しい講師のことだからいい点はつかないだろうけど、参考文献を3冊も調べた努力は僕自身の身になっているはずだから、それでいいのだ。勉強って、あるときなんの気なしに読んだ書物があとで「あ！このケースにはあの書物の内容が役に立つ！」っていうことがすごく多いから、やればやるほど、やってきたことが有機的につながって面白いことになるなあ。レポートを書き終えたら疲れきって少し眠った。

  2003年08月06日

• 日々これ充実

  今日も忙しかった！朝早く目が覚めたので、ICSの先輩に質問メールを打ったら、昼前にものすごく丁寧な返事が返ってきた。「授業はケース主体だが、その分析に教科書で学ぶフレームワーク、ビジネスの共通言語が役に立つ。」確かに、これはグロービスの授業でも感じてることだ。「ビジネスの世界に正解はない。大量生産の企業が勝つこともあれば、小規模で特化戦略を取った企業が勝つこともある。だから授業で学ぶ理論を鵜呑みにしちゃいけない。」なるほど。「ビジネススクールの授業は競争です。一番スマートな意見を言わなくちゃならない。と同時に、クラスメイトの発言をよく聴いて、そこから学ぶ姿勢も大事。また、クラスの合間にクラスメイトとディスカッションするのもとても重要。そのとき、気の合った仲間、自分と同じレベルの人間、友達ばかりと組んでいてはいけない、なぜなら実社会に戻ったら、気の合わない人間とも協業しなくちゃいけないから。気の合う人間ばかりと組むようでは、MBA修了後に有用なネットワークは築けない。」そうか。さっそくグロービスの勉強会やグループディスカッションで、いろんな人と組む練習をしてみよう。荷造りを少しして、お昼を食べたあとグロービスのレポートの下調べ。有用な資料は見つかったのだけどアウトプットを出せなかった。ビジネススクールではアウトプットが求められる。インプットだけでよかった日本式教育とはえらい違いだ。非常にきついが、訓練になる。午後はカウンセリングへ。このカウンセラーは質問はしてくるがアドバイスをしない。おかげで自分で自分の話をよく聴いて、問題を発見することができてなかなかよい。これまでに遭遇したことのなかったタイプのカウンセラーだ。今日の気づき。「先のことを心配して、取り越し苦労をしすぎる」「人の気持ちを推し量りすぎて、勝手に自分を抑制して苦しくなっている」「勝ち負けにこだわりすぎる」夕方、喫茶店にこもって浅見帆帆子著「あなたは絶対！運がいい」を読み上げる。「自分にはできる、と信じて、目の前のやれることをやったらあとは余計な心配しない」「ものごとをプラスにとらえ、プラスの言葉を発しよう」「直感を信じて！自分らしく。直感に従って行動するとき、後付けの理由なんていらない」「引き受けた仕事は、あなたにとってできることだから話が来たのです。不安がらずに、全力で準備して望めば、なんとかなるのです。」などなど。そうだ、目の前のやれることをやったらあとは余計な心配いらないんだよな。不安、心配は、自分を萎縮させて力を出せなくしてしまう。それに、僕はICSの入試に受かったんだもの。学校側が「こいつならやれる」と思ったから選んでくれたんだ。自信もってぶつかろう。夕食は、MBA留学を控え渡米直前の友人と。僕のグロービスの話や今朝のICSの先輩のメールの話から、「ビジネススクールってこんなところらしいね」と想像をふくらませたり、お互いの将来へのビジョンを語りあったり、最近読んで面白かった本の話で盛り上がったりする。彼女はメンタルな世界に興味が強いので、泉基樹著「精神科医がうつ病になった」という本をプレゼント。この本は医学生のとき親友を自殺で失った著者が、親友を救えなかったことへの贖罪として精神科医の道を選び、責任感から過労に蝕まれてうつ病に倒れ、恋人の助けで立ち直るまでの過程を描いた私小説である。ラストの、著者と、亡き親友の恋人だった女性との手紙のやり取りが、泣ける。僕がこの本から得たレッスンは、「他人のために尽くしすぎては自分がつぶれてしまう。自分のことは自分でコントロールして、つぶれないように守らないといけない」ということかな。まだレポートが出来ていないのがいかんせん遺憾だが今日は疲れたからもう寝よう。

  2003年08月05日

• いろいろあった1日

  今日は忙しかったなあ。朝から区役所に行き住民票を取得、それと転出の届出。昼は母、叔母、いとこの女の子と会食。叔母さんはこの日記の愛読者で、非常に鋭くいろんなことを読み取っている。たとえば先日女友達からもらった本のことをちらっと書いたら、「あれって浅見帆帆子でしょ!?」という感じ。うはあ、当たってますです。いとこは某国立大学の3年生で機械工学を専攻している。大学に進学するころから髪を茶色に染めて、ファッションもぐっと大人っぽく、きれいになった。彼女のお父さんはかわいいくらい娘べったりなのだが、さすがに娘の変化を目の当たりにして、「こりゃあボーイフレンドのひとりもできたに違いない」と観念したそうだ。しかしきれいになっても、中身は昔のままで、ボーイフレンドから怪獣マンガをいっぱいプレゼントされて大喜び、というかわいらしい(?)一面ももっている。午後、不動産業者に赴き、新しく大学の近くに借りたアパートの契約を締結。明日の午後引越業者がダンボールを届けてくれ、木曜日に今の間借り先からアパートへ荷物を搬入、金曜日にレンタル家具の搬入、土曜日に足りないものの買出しという段取りになる。木曜日の夜がグロービスの授業で、しかもレポートの提出日というのが非常に痛い。帰りに本屋へ寄って、本を2冊買う。1冊はレポートの資料になりそうな「小売業・外食産業のための成果主義人事成功の秘訣」。レポートのためだけだったらいちいち買わないが、僕の実家は小売業で、ひょっとしたら跡を継ぐかもしれないのでそうすると役に立つかも、と思った次第。もう1冊は慶應の小杉俊哉助教授の「キャリア・コンピタンシー」。アマゾンでおすすめ商品になっていて、カスタマーレビューが軒並み5つ星とあって気になっていたのだ。引越しとレポートが一段落したら読んでみよう。夜8時から11時まで、集中してレポートを書く。出来は講師が判定することなのでなんともいえないが、頑張って3分の2を一気に仕上げたのでかなり満足感がある。木曜日にやった勉強会がかなり効いてる。残りの3分の1もこのまま書けそうな気もするけど、せっかく資料を仕入れたので盛り込んで出来をよくすべく、明日の朝読んでみよう。いやー、1日よく頑張りました。満足じゃ(^o^)

  2003年08月04日

• 引越し準備開始

  いやぁ大変だあ。朝引越し業者に電話して、見積に来てくれ、ついでにダンボール置いていってくれ、と頼んだら、「単身の方は見積にお伺いしておりませんので、ご自分で荷物の大きさを測って申告してください。ダンボールもご自分で」とか言いやがる！さすがに頭にきたが、怒りを抑えつつ冷静に交渉して、ダンボールだけは持ってこさせることに成功。しかし物置の奥深く入り込んでいる荷物を引っ張り出して大きさを測定するのはかなりの重労働で、すっかりバテてしまう。午後、田舎から出てきた母が到着。僕はすでにくたびれていて働きたくなかったのだが、母は早々に引越荷物の仕分けに取り掛かり、僕も一緒に働いたら暑さ負けで完全にダウンしてしまう。昨日のオフ会疲れも残っていたしな。。。毎回杵渕先生から出歩きすぎを怒られているので、セーブせねば。・・・今晩グロービスのレポート書き上げて、あとはゆっくり引越に専念するつもりだったのにすっかり予定が狂った！ひと文字も書いてないっ（絶叫）・・・いいんだ。引越の件はいい汗かけてよかったし、交渉の練習にもなった。グロービスのレポートは時間がない中でどれだけのものを上げられるかというタイムマネジメントの訓練だ。課題は非常に難しいのでクラスメイトみんな苦労するはず、僕だけがきついんじゃないさ。先日女友達からプレゼントされた本の影響でプラス思考への切り替えを心がけているはっしーでした。

  2003年08月03日

• オフ会

  疲れていたが、昨夜早寝をしたらかなり回復。睡眠は大切だと実感。昼から、よく参加するチャット部屋のオフ会に参加。みんなメンタル系の病気を持っているんだけど苦しい話は分かち合い、どっちかというと明るく楽しく前向きに飲もう！歌おう！って感じで、すごく楽しかった。印象的な人が多くて、アメリカ駐在帰りのビジネスマン、写真家、物理学博士候補生、留学生に日本語を教えている先生など。身の上話を聞くだけでも面白かった。不思議なくらい、病気の話、薬の話、グチ、とかいうのが少なくて、女性が多かったのもあって、恋愛相談とか合コンの経験談とか旦那さま自慢で盛り上がった。これからまたチャットでみんなに会うのが楽しみだ。今日は勉強のことは一切考えたくなかったので、帰りの電車の中で、先日会った女友達からもらった本を読んだ。「目の前のできることを、積極的に一生懸命やる」「できることをやったなら、それ以上は余計な心配をしない。心配したって心がマイナスのエネルギーであふれるだけでいいことはない」「うまくいくと信じれば、うまくいく」なるほど、と思って読んだ。自分の立場に置き換えたなら、「病気を抱えて進学、不安だ、ついていけないんじゃないか」とこわがっても何もいいことはない。自分にできる準備はするにしても、それ以上は余計な心配をせずに、「大丈夫。おれにだってやれる。ちゃんと卒業して学位とれるさ」と思うことにしよう。

  2003年08月02日

• 通院日

  昨日も勉強会に行く前にかなりの疲労を感じていたんだけど、今朝も疲れが出て起きられず。午後、いつもの「青山杵渕クリニック」へ。先生に最近の日常を話したら、「ちょっと元気よくしすぎてますよ。少しセーブしないとあとでがたっと疲れが出て気分も落ち込みます。調子のいいときこそブレーキをかける、これを心がけてください」といわれる。ついつい毎日予定を入れてしまうのだけど調子に乗りすぎかなあ。躁状態というわけでもないんだろうけど。日記を読み返しても定期的にバテて息が上がっているのに、活動の手を緩めていない。二日続けて家にいるということがないもんなあ。気をつけたいけど、これから引越しとグロービスのレポートが重なってかなり苦しい一週間になる。まあ、ぼちぼちといこう。

  2003年08月01日

• グロービス勉強会

  疲れで昼間体調が振るわず、起き上がれなくて勉強会の予習がまるで進まなかった。夕方復活したが勉強会に行きたくなくて（朝おなかが痛くなる小学生みたいだ）必死に自分を奮い立たせて家を出る。電車の中で何度も引き返そうと思うくらい調子が悪かった。今回のケースは手厚い顧客サービスを武器に急成長したノードストロムという百貨店の話。「勤務時間当たりの売り上げ」という指標で販売員を評価し、目標を達成した社員が高い報酬を受け、昇進のチャンスも広がるという画期的なインセンティブシステムを導入して、それが急成長を支えた。ところが、「勤務時間当たりの売り上げ」を高く見せかけるため従業員が恒常的に無償で時間外労働をするようになり、とうとう従業員が不満を爆発させ労働争議に至ってしまった。あなたならこの百貨店のインセンティブシステムをどう構築したか？というのがテーマ。「みんなはこの会社で働きたいと思う？」というところから議論が始まったのだけれど、さすがグロービスに自己啓発に来る人たちだけあって、「頑張ったら頑張っただけ報われるシステム、いいじゃん！働きたい！」という声が大勢を占めた。僕はどっちかというと個人の業績だけで評価されるよりも、チームワークを重視したい方だからこのシステムはあまり好きじゃないと主張したのだが、少数派だった。このシステムにかわる有力なオルタナティブは結局出てこず、経営者の立場でHRMを考える難しさを痛感した。終わってからはいつものとおり飲み会。広告マン、電力マン、半導体営業マンと、経営学を学ぶ楽しみを語る。MBAのこともみんな関心があるようだったから、僕の受験体験談なども話して好評だった。終わってみれば楽しい1日。気分が悪かったのがうそのようだ。でも来週の授業までに今日のテーマでレポートを書かなきゃいけないのは非常に憂鬱。

  2003年07月31日

• 不採用通知

  インターンを申し込んでいたメンタルヘルス系外資系企業から不採用通知が来た。英語インタビューと和文英訳課題でさんざんプレッシャーをかけられ、やたら厳しそうなところで、病み上がりにはキツイと感じていたから、若干ほっとしているところもある。いわく、「英語はお上手ですね、でも直訳している傾向があります。もう少し練習されるといいですね。担当者が夏休みをとりますのでトレーニングをしてあげられないので、受け入れできません。」しかし！インターンはこの夏すぐにやらせてくれって言った覚えはないぞ、来年の受け入れを頼んだのに。それでオフィスの見学とかさせて下さい、と言っただけだぞ。和文英訳課題で「傾聴について」という題で、相手の話をよく聴きましょう、っていう文章を読ませておきながら、ぜんぜん僕の話を聴いてないじゃないか。傾聴の練習しろ、と言ってやりたい（笑）

  2003年07月30日

• ディープな1日

  朝から家を出てカウンセリングを受ける。生きる道を見失ったとか、高すぎる自分のプライドが嫌いとか、ディープな心の叫びをぶわーっと吐き出したらカウンセラーは困っていた。まぁしょうがないか、今日の人とは初めてだったから。しかしだいぶ心の整理はついたと思ってたけど、まだかなり溜まっていることが判明。それでこそ、聞いてもらう意味もあるんだけどね。午後は新宿で友達と会う。たくさん語りあって、カラオケでフィーバーして、さらに本のプレゼントをもらう。家族以外からプレゼントをもらうのは久しぶりだったのでとてもうれしい。プラス思考で人生は上向く、といった、なかなかスピリチュアルで示唆に富んだ感じの本である。最近勉強とキャリアメイキングに夢中で、こういう本を読んでいなかったので、今夜は勉強をほったらかして読んでみよう。ぐは！明後日はもうグロービスの勉強会の日じゃないか！現在予習ゼロ。でもいいや、最近集中力戻ってるから明日一気にやっちゃおう。（と、楽観的になれる自分がうれしかったりして＾＾）今回はレポート課題が出てるから予習も気合入れないとなあ。

  2003年07月29日

• 部屋さがし

  通学に便利なアパートを探して池袋から御茶ノ水まで歩き回った。途中、息が上がって汗だくになり若い不動産屋さんの営業マンから「疲れましたか？」と笑われてしまう。サラリーマン時代、毎日ジョギング、週2回ジム通いしてたころはこれくらいではへこたれなかったがなあ。情けない。大学のビルにジムがあるから、通わないとなあ。昔通えたんだから、一度通う習慣がつけば、また通えると思う。案内してくれた営業マン氏、白い歯、浅黒い肌の好青年だが、中卒で社会に出て、いろんな仕事を転々とした末に不動産業界に入って、今の仕事は納得してやれてるんだそうだ。法律が改定になって、高校を出ていなくても宅建主任者の資格が取れるようになったので、今猛勉強中なのだという。僕も社会人を経て勉強しなおすことにしたんだ、と話すと、なんだか意気投合して、「働いてから勉強はじめると面白いですよね！やらされる勉強と違って自分の意思でやるから身につき方も気合も違いますもんね！」てな具合に盛り上がる。最近この日記、経営学の専門的な話と、キャリアの話ばっかしだなあ。

  2003年07月28日

• 出会いなんてたくさんある！

  しばらくぶりに予定を入れずゆっくりする。高橋俊介教授のキャリア論の続きを読む。非常に面白いことが書いてある。「幸せなキャリアは、ある天職との出会いが決めるものではない。日々新しい仕事の方法を考え、自分なりのポリシーで積極的に仕事に取り組み、多くの人とのネットワークを構築する、そういう努力の積み重ねが、結果として充実したキャリアを作るのだ。」「結婚も同じ。運命的に出会った人との結婚が幸せを決めるのではない。同世代の異性のうち三人に一人は自分に合う人なのだ。むしろ幸せを左右するのは、その三人に一人の相手と、結婚した後どんな結婚生活を作っていくか、ということである。」「仕事も、世の中の三つの仕事のうちひとつは、あなたにとってやりがいのあるもの。三分の一をはずさないようにする職業選択も大切だが、その仕事とどう取り組むかのほうがより大切なのだ」この話を、キャリアと恋に悩む女友達に電話でしたら、「そうかー、でもさ、三人に一人と結婚してうまくいくっていったって、男友達が三人しかいなかったら、選択肢はひとりしかないよねー。がんばって男友達三十人までふやさなきゃ。そうすれば十人から選べるわ♪」　いや、ごもっとも（笑）

  2003年07月27日

• フォーラム「キャリアの選択肢」

  キャリアの転機に立ったときどうするか。留学、転職、起業などいろんな選択肢がある。今日は自分で自分のキャリアをマネージして、それぞれの選択肢を実現してきた若手ビジネスパーソンによるパネルディスカッションを聴いてきた。（主催は、7/11の日記に登場したアクシアム社）みんな僕と同年代なのだが、自分のやっている仕事が好きで好きでたまらない、という人たちばかりで、とてもうらやましく感じる一方、非常にプラスの刺激を受けた。パネラーのひとりに僕と同い年の女性がいて、強烈な輝きを放っていた。彼女は大企業に所属する社内起業家である。ある女性学者との出会いでインスパイアされて、このままではいけない、と大学を休学してアメリカを放浪。ベビーシッターのバイトをして、そこの母親が育児休暇を有効に活用して勉強し、キャリアアップしていくのを見て、「これだ！」と思ったのだという。「日本では、子育てで女性のキャリアは中断してしまう。日本も、女性が普通に仕事と子育てを両立できる社会にならなければおかしい。」そう感じた彼女は、社会人になって2年目に社内ビジネスプランコンテストで勝ち残り、育児休業している女性が育児の合間にオンライン講座で勉強できるシステムを作って、法人向けに売り歩いている。営業のキメの文句は「おたくの会社の女性は輝いてますか？」なのだそうだ。「日本の女性の働き方を変える」という強い信念を持っていて、行動にまでそれが一貫しているところがすごい。それから、放浪の旅という一見無駄なところからライフワークが見つかることもあるんだな、というのも印象的。何が幸いするかわからないな。もうひとつ、彼女の言葉で印象に残ったのが、「今あなたがおかれている環境にはプラスとマイナスがある。マイナスを数えたらキリがないけれども、逆に今の環境だからこそできることもあるはず。今の環境をポジティブにとらえるようにしましょう。」というもの。僕の身に置き換えると、病気という一見マイナスのファクターがあったけれども、そのおかげでビジネススクールに進学できるという道が開けた。ビジネスマンとしてのキャリアは中断してしまったけれども、せっかく開けた進学という道を大事にして、ビジネスクールでしかできないことを目一杯頑張ってみよう、と思った。もうひとり、印象に残ったパネリストは、UCバークレーを卒業して即、事業開発のコンサルティング会社を企業し、世界をまたにかけて活躍している男性。彼の言葉で印象的だったのは、「転機に立ったとき、合理的かどうか、損得勘定だけで選択をするんじゃ面白くないですよ。僕はいつも、自分が燃えられるかどうか、楽しめるかどうかで選びます。何もないところから作り上げるのがとにかく好きなんです。自分の収入が上がるかという合理性だけで考えていたら、今のような道は歩いていないと思いますね。数あるキャリアの選択肢を選ぶときには、自分がそこから何を得たいかをハッキリさせておくべきだと思います。」というもの。僕がビジネススクール進学という道に進んだのは、正直言って周囲の勧めとか、当時の会社から逃げ出したかったとかいう情けなくかつ消極的な動機でしかなかった。ビジネススクールでの2年間で、彼のようにブレない軸をもった価値観が構築できればいいな、と思った。それからもうひとり、アメリカにMBA留学し、現在戦略コンサルタントとして活躍する男性もいた。彼には僕から「留学して何がよかったですか？」とシンプルに質問してみた。「ビジネスの共通言語を学べたことももちろんよかったんですが、それよりも世界中から来ている学生との交流ですね。自分でマネージすれば意外と自由な時間ができますから、その時間を使ってクラスメイトと交流して、ものの見方が広がったことが一番よかったです。いろんな生き方に触れられました。インターンシップも、投資銀行とか、キャリアコンサルティングとか、いろんなことができていろんな人に会えましたし、今の戦略コンサルの会社でも優秀な上司たちと議論を尽くすことができてます。そういう人との出会いが一番の財産ですね」という答えがもらえた。正直、一橋ICSは授業が英語ということで、わざわざ英語でやることのメリットって何かあるのかな、勉強が消化不良になるだけなんじゃないかな、といぶかしく思っていたんだけれど、英語で授業をやるからこそ、世界中からの留学生と触れ合えるというプラスの面がある。これも、先の女性の言でいうところの「今の環境をポジティブに見よう」っていうことだね。軽い気持ちで参加したが思わぬ収穫が得られた。まずは僕は僕のできること、目の前のビジネススクール進学に目一杯ぶつかろう。

  2003年07月26日

• サボったなあ

  昨夜グロービス＆飲み会で夜１２時帰宅、その後寝つけなくてグロービスの復習なんぞやっていたので、今朝はなかなか起きられず、ごろごろして過ごす。夕方になってICSの図書館へ行って、野中教授の蔵書の中から、ヘイ・コンサルティング・グループという人事コンサル会社の書いた「正しいコンピテンシーの使い方」という本を借りて読む。適材適所を実現するためのツールとして、個々人のもっている能力を細かくアセスメントしよう、しかしコンピテンシーによる能力評価を処遇に直結させてはいけない、処遇はやはり成果に基づくべきである、というような話で、かなり実務的な内容。今のところ、同じコンピテンシーの話だったら以前読んだマーサーの「戦略人材マネジメント」の方が面白いなあ、と感じている。ICSからアカウンティングや統計で夏の宿題が出ているんだけど、まったくやる気がしない。興味のあるヒト関係の勉強ばかりしている。こんなことでいいんだろうか、と思いつつ。

  2003年07月25日

• グロービス第二回

  今日は人材の採用、配置と能力開発というテーマで議論。ケースに登場するのは、新卒採用、社内からの人材登用、長期勤続に有利なインセンティブシステム、ゼネラリスト育成、という日本企業的なHRM施策が特徴の企業。これらのHRM施策はどのような思想のもとに（なんのために）設計されているのか？市場、競合といった環境に適合しているか？それから、この企業が規制緩和による競争激化、技術革新の波に洗われ、外部からの人材採用を始めた。ではその外部からの人材を既存のシステムとマッチングさせ、企業としてのアウトプットを最大化するにはどうしたらいいか？最後に、環境の変化、Key Success Factor（顧客にとって何がうれしいか？）を踏まえて、このケースでは人材の内部登用と外部調達、どちらが適当か？という内容で討議、プレゼンした。あらためて印象的だったのは、人事という社内のシステムをいじる上でも、あくまで会社の外部環境を分析して、KSFを探り出し、それに向かって戦略を立てた上で、戦略と整合性をもったHRM施策を打ち出さねばならないということ。すなわち目的が明確でなくてはいけないのだ。どんなHRM施策にも（たとえば人材の内部登用と、外部調達を比較しても）一長一短がある。どちらにするか、という選択をするとき、施策の評価軸をしっかりもっておかねばならない。すぐに結果を出さねばならないなら、外部採用の方が効果的だろうし、組織文化へのインパクトを小さくしたいなら、内部登用の方がいいだろう。要は、どこに重きを置くか。いかなるケースでも有効な万能施策はないってことだね。「なんのための施策か？」「環境は分析したか？」「KSFは？戦略は？」これらの問いに答えうる人事施策を考えましょう、っていうこと。だんだん、ポイントがつかめてきた。しかし、なかなか気の利いた発言をするのは難しい。頭の回転が追いつかない。大学院で訓練すればましになるのかな？

  2003年07月24日

• 哲人の書棚&勉強会

  今日も大学の図書館へ。でも昨日遅くまで頑張りすぎて疲れが残っていたので早めに帰宅。図書館に、ICSの看板教授、野中郁次郎先生の蔵書を自由に閲覧できるコーナーがある。今ではナレッジ・マネジメントの大家として知られる野中先生であるが、経営学関係の蔵書は組織論・人的資源管理・人材開発ものと、マーケティングに関するものが多かった。どれも面白そうだ。たとえば「産業財マーケティングの研究」まさに僕がやっていた仕事に関係ありそう。しかし経営学関係以上に、タイトルを見ているだけで楽しめるキワモノ系の本が多くて笑ってしまう。たとえば、「恐るべき戦略家・金正日」「サッカー日本代表・トルシエ革命」うーん、どちらも戦略モノの書籍といえないこともないけどなあ。ほんとに全部読んだのかなあ。ほかには、戦争モノ、兵器図鑑なんかもある。さすが、もと防衛大学で教鞭をとられていただけはある。夕方、グロービスのクラスメイトが「今から勉強会するぜぃ！」という威勢のいいメールをMLに流してきたので、急いで家を飛び出し途中参加。先週の木曜も同じトピックで勉強会をやったので、その時の議論をみんなとシェアしたり、それなりに貢献できたと思うんだが・・・しかし、切れる人はホント、切れるねえ。議論してもぜんぜんかなわないよ。こういうとき、謙虚に「おほー、すげえ、そんな考え方があるんだ、見習おう、φ(．． )めもめも」てな具合に考えられればいいんだけど、幸か不幸か、高い高ーいプライドを持ち合わせているわたくし、「ちくしょう、負けてる、かなわない、ぐやじー（▼ ▼メ）メラメラ」ってな具合になってしまうんだな。うーん謙虚になれない自分がキライっ！

  2003年07月23日

• キャリアのこと

  今日は大学の図書館へ行って勉強。おもにグロービスの教科書「MBA人材マネジメント」を読む。日本型雇用の話に始まり、採用･配置、評価、報酬、能力開発と読み進めたが、出てくるシステムの運用方法について具体例が示されていなくてぜんぜん面白くない。人的資源の問題はやっぱりケースで考えないとつまんないなあ、といらいらしながら、次のキャリアについてのところを読んでいたら、キラリと光る記述に出くわした。「キャリアの評価は自分以外に行ってくれる人はいない。自分が自分らしさを表現できる仕事の分野を自分自身でつかみ、いったんそれがわかったら、その思いにこだわり続けること。」ふむ、そうか、自分のキャリアに満足するもしないも、人の評価は関係なくて、自分で決めることなんだなあ。昨日の女友達の話とも通じる示唆だ。自分のキャリアは自分が満足できるように切り開く。それから、ある程度のこだわり、粘りも必要ということか。なるほど。

  2003年07月22日

• かき氷

  女友達と、「氷あずきミルク白玉」を食べながらおしゃべり。印象的なひとこと。「人は、他人と比較して『あの人より私は優秀だわ』『あの人よりは私のほうが幸せよ』なんていう基準で考えている限り幸せにはなれない。」思えば僕が病気になったのも、自分が職場の同僚と比べて誰よりも優秀だと思い込んでいて、人一倍仕事を抱え込むことでそれを実証しようとしたからだったなあ。人と比べてどうか？ではなくて、自分で納得できるかどうかが大切だよなあ。

  2003年07月21日

• 電話カウンセリング

  ボランティアのカウンセラーに電話してみる。無料で40分くらい話せた。「国際ビジネスマンという学生時代の目標を実現した結果うつ病になってしまった。なんとか立ち直って大学院に行くが、正直勉強なんか嫌いだし、卒業後の目的意識も全く持てない。自分の生きる道を見失った」と話した。「それは、病気になるまで仕事を頑張ってしまったことを失敗ととらえているからでしょうね。だから新しい目標をもつことが恐ろしくなってしまっているんです。でも学生時代の目標を実現して、大手企業で頑張ったことは本当は成功体験なんですよ。自信を持っていいことなんです。」「それに病気になったことさえも、貴重な財産なんですよ。自分のいやな面（注：完璧主義と、エリート意識かな）をしっかり認識できたわけですから。」「やりたいことは、大学院でゆっくり捜したらいいですよ。いろんなクラスメイトに出会って、ああこんな世界もあるのか、っていう気づきがいっぱいあると思いますよ。広く浅く、アンテナを張るのがいいですね。」タダでいいアドバイスがたくさん聞けて、もうけものであった。どれも、病気になって以来、いろんな専門家や友人たちから言われてきたことだと思うけど、コンパクトに、すっきりとまとめてアドバイスしてくれたので、とてもありがたかった。忘れないように、日記に書いておこうと思った。

  2003年07月20日

• 通院

  いつもの「青山杵渕クリニック」を受診してきた。薬を追加してもらってよく眠れるようにはなったけど、それでも疲れがとれない、と訴えると、「疲れを自覚するほどに疲労をためてしまうと、なかなかそこからは回復できません。とにかく無理をしないように」と言われてしまう。昨夜来複数の友達から電話やメールでいさめられているのだけど、どうも「一歩一歩リハビリ」という基本を忘れて突っ走ってしまっている。一足飛びに完全復活を目指して急に活動量を増やした結果、体のほうがついていかなくて、疲労がたまってしまった。少しずつできることを増やして、そんな自分をほめてあげよう。

  2003年07月19日

• 突然の電話interview

  今日は完全休養日。朝までぐっすり寝て、朝食を食べたらまたまたぐっすり昼寝。かなり疲れていることを実感、でも眠れるというのはいいことだ。将来の就職先として興味のある、メンタルヘルスケアをやっている外資系企業があって、コンタクトを取ってみた。来年サマーインターンをやらせてもらえないか、ということを言ったら、電話がかかってきた。「予算がないので無給になります。あとバイリンガルでなければ勤まりません。いいですか」「職種は何ができますか」無給でもいいので手伝わせてください、マーケティングとか営業、アドミならできると思います、と返すと、「無給でも、かなり頑張ってもらわないと困りますよ。では今から英語でinterviewします」おいおい！それは急展開すぎるぞ！「当社の何に、どうして興味をもったの？」「あなたはもと営業マンで、お話しているとoutgoingな方のようだが、退屈なadministration workには耐えられる？」「精神的に健康でないと雇うわけにはいかない。健康状態はどうなの？まだ薬は飲んでるの？」「翻訳とか、英文書類での仕事はできますか？」などなど、しどろもどろの英語で答えたら、「では翻訳の課題をメールするので、この週末の間に訳してください」ということで話が終わった。いきなりガンガン試されているなあ、と思ったらなんだか闘争心をかき立てられて、とりあえず送られてきた和文の一段落目だけ英訳して、「まだ途中ですけど」と、すぐに返事を出した。外資系だからなのか、あと日本進出して間がないということで東京のオフィスはまだベンチャーみたいなものだからなのか、とにかくスピードが速くて厳しそうな職場だという印象を受けた。甘い考えで企業にコンタクトすると痛い目にあうなあ。社会の厳しさに久々に触れた感じがした。日系大企業のサラリーマンとしては触れたことのない種類の厳しさだった。

  2003年07月18日

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