"The expensive, the better"
九重「森の家」のオーナーさんから、こんなメールが。「価格設定のことなんだけど。経営に行き詰った高級旅館が、苦肉の策で値段を倍にしたら、経営が立ち直ったという話を聞いた。そんなことってあるの?」似たような話が、院生時代読んだRobert Cialdiniの"Influence"という本のイの一番に書いてある。なぜこんなことが起こるかというと、人は高級なものを買うとき特に、「値段の高いものほどいいものだ」と思い込もうとするから。たとえばマツタケを買うとき、高いのと安いのがあったら、「高いのはきっと国産の丹波のもの、安いのは中国産に違いない。丹波のもののほうが高いけど香りがいいから、丹波のを買おう」なんて、あなたも思いませんか?