三十路の大学院生はっしーの研究日記

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• スノースマイル

  今日もバイトに出た。毎日たった4時間なのに、何日も続けて働くとけっこう疲れが出る。鬱っぽくなるときもしょっちゅうある。かつてのサラリーマン時代、MBA時代の自分のむちゃくちゃな頑張りが信じられない。もう「エリートコース」からは完全にこぼれ落ちたな、二度と戻れないんだな。悲しいけど、頑張りの効かないカラダになっちゃったな、と痛感。少しずつ慣らしていかなくては。実家の会社は門司港レトロ地区の近くにあって、土日は観光客でごった返す。今日はお昼に「放浪記」の生うに丼を食べたついでにレトロ散歩に繰り出した。大道芸人が猿回しをやっていた。帰りのクルマの中ではBUMP OF CHICKENを聴く。いささか季節外れではあるけど、昨年の冬に出た「スノースマイル」「ロストマン」といったシングル曲は絶品だ。ロック好きにはぜひおすすめしたい。「スノースマイル」の歌詞から一節・・・♪冬が寒くってほんとによかった　きみの冷えた左手を　僕の右ポケットに　お招きするための　この上ないほどの理由になるから♪あ～ぁあ、こんな思い長いことしてないな・・・でもほんとに、かわいくて、胸がきゅんとなる歌詞である。

  2004年05月08日

• Walking in the shadow of the blues

  ハードロックバンド、Whitesnakeの昔の名曲よりタイトルを拝借･･･が、要は「ウォーキング」を始めたよ、というだけのこと。バイトを終えて着替えたら、家の周りのなだらかな坂道をゆっくり、軽く汗ばむまで歩いた。なかなかいい気分。なにしろ先日、坂の多い神戸の街を歩いて、想像以上に疲れてしまい、運動不足を痛感したので、これは少しずつでも動かねばと思った次第。こう見えても「やる！」と決めたことは徹底してやるので、今回はずっと続けていこうという決意。昔、つきあっていた彼女から、「あなた、太って醜くなった！　痩せるまで××（内容は、ご想像にお任せしよう）なし！」とキビシク突っ込まれ、奮起して毎日2キロちょっと走ったら、短期間で6キロのダイエットに成功。買い換えるおカネを惜しんで太っていた頃のスーツをそのまま着続けたため、職場の女性たちから「はっしーくん、ズボンがずり落ちてるわよね・・・」と陰口をたたかれるほどになったのであるが、病気をして運動をやめてしまったら、薬の副作用による食欲亢進もあってすっかり、ぷよぷよに太りなおしてしまったのだ。これではいかん。ちょっとずつでもいいから運動して、ウエストを縮めるぞ。

  2004年05月06日

• 神戸

  売りに出したValuationの教科書を買ってくれた相手と仲良くなって、彼女の住む神戸に遊びに行ってきた。彼女は神戸大学で経営学を専攻するとてもかわいらしいベトナム人の女の子である。ハーブ園や異人館を案内してくれ、最後は北野坂のジャズレストランSONEでゆっくりおしゃべりと、ジャズと食事を楽しんだ。話題は勉強やビジネスのことから、趣味の話、恋愛のことまで、いろいろと話が弾んだ。かわいい友達ができて、嬉しい一夜だった。来月上京するので、帰りに立ち寄ることを約して別れた。

  2004年05月04日

• 鬱・・・・

  眠れない夜。ふと、ここ数年の異性関係のことを思ってひどい鬱に落ちる。病気になって前の彼女と別れてからというもの、誰を好きになっても振られっぱなしで、いいことなんか何もなかった。悲惨な結末ばかりで、特に鬱に入ると、「自分には男性としての魅力なんかないからだ」と結論づけてしまう。せめて病気でなければ、うまくいった話もひとつくらいあったかもしれないのに。。。つい、相手の前で鬱な自分が出てしまい、引かれるというのがパターン。病気が憎い。僕が、この日記に書いてあるディープでダークな鬱思考の持ち主だって知ったら、どんな女性だって引くだろう。当然だ。友人♂とメッセしていて、お前は焦っているのが見え見えだから女の子から嫌われるんだとハッキリ言われた。この一撃はこたえたが、そうか、その通りかもしれないな。魅力ない→焦る→振られる→ますます自分のことを魅力ないと思う→焦る→振られる→････このデフレスパイラルを断ち切るにはどうしたらいいんだ？でも魅力ないんだもんな。どうあがいたって、駄目か。ふん。

  2004年05月02日

• Phone call from a classmate

  夜、クラスメイトのひとりから電話がかかってきた。彼女は忙しいMBAのスケジュールを縫ってカウンセリング講座に通っていて、その頑張りには在学中ずっと敬意を感じていたのだけど、今日もその講座の合宿先からわざわざ電話をくれた。感激である。この日記の更新頻度が落ちているし、ちょっと鬱っぽくなったこととかも書いてあるので、心配してくれていたとのことで、とってもうれしい。彼女の参加している合宿は、学校の先生や看護師さんなどが多くて、ビジネスパーソンは彼女ひとりなのだそうだが、ビジネスの世界に、ひとの心を理解しようとする彼女のようなattitudeの人がいるっていうのはとても貴重なことだと思う。僕の最近の近況も話したら、「元気な声が聞けてよかった。いい勉強をしているね！」と喜んでくれた。嬉しい電話のおかげで、今宵も気分よく更けていきそうだ。

  2004年04月30日

• 給与計算

  「会社で、全員に1円の間違いもなく給料を払うことはものすごく難しい」と聞いたことがあった。かつて営業マンだった頃の僕は自分の給与明細にはけっこう無頓着で、正確に計算されてて当たり前だろうくらいに思っていた。今日初めて給与計算を手伝ってみて、こりゃ全員に間違いなく払うのは不可能だ、とすら思ったね。基本的に前月と同じ額がベースになるのだけれど、人によって時給が上がったり、月々に支給する交通費の額が微妙に変わっていたり、アルバイトからパートに昇格することで雇用保険料や健康保険料が発生したり、売上のよかった店の従業員に「大入り」が出たり、微妙な増減は枚挙にいとまがない。給与計算というのは仕事としては裏方だけど、必要不可欠。自分の知らなかったいろんな仕事があるんだなということを実感している。

  2004年04月27日

• バイト代

  通院したあと、しばらく休んでいたバイトに復帰した。主治医の先生は、「環境の変化の中でけっこうしんどい思いをしているんじゃない？」と僕のことを気遣い、今回は減薬を見送った。相変わらず抗うつ薬3種、抗不安薬1種、気分安定薬1種、抗精神病薬1種、睡眠導入薬1種、あわせて1日に21錠もの薬のお世話になっている。少しずつ減らしていきたいとは思うけれども・・・今月のバイト代を計算したら、15,400円だった。今のところ楽な仕事ではあるけれども、毎日事務所に通って、慣れるのに一生懸命なので、「・・・たった、それだけか・・・」としょんぼり。自分で生活し、家族を養うだけのおカネを稼ぐということのなんと難しいことか。こころの病気からの社会復帰の困難さ・・・身にしみて感じる。こうなってしまう前に、各個人が、そして職場が、社会が、勤労者のメンタルヘルスケアに努め、こころの病を予防する方向に行かないとだめだと思う。ゼミの教授が、「あなたの経験を公の場で発表することはとても意義があるよ」と在学中から励まし続けてくれたが、社会復帰の困難さも含めて、いつか闘病の記録をまとめて形にしてみたい。

  2004年04月26日

• 昏々

  鬱に落ちたのは部長さんたちに圧倒されたせいだけでもないらしい、ここのところずっと不眠で、がんばって慣れないバイトを毎日続けてきたからものすごく疲れがたまっていたようだ。カラダがだるくてしょうがなかったので、バイトを休んで思い切り昼寝した。夕方まで寝続けたらカラダのだるさはおさまっていた。でも念のため今週いっぱいは休もう。社会復帰の道は険しいなあ・・・

  2004年04月23日

• MBAくずれ・・・

  昨日の部長さんたちとの飲み会はけっこうショッキングな体験でもあった。帰ってきてから鬱に入り、悲観的な気分から抜け出すことができない。昨夜はよく眠れなかった。たまらず主治医のところへ駆け込んで話を聴いてもらった。僕には僕なりのMBAくずれとしてのプライドがあって、部長さんたちに僕なりの意見を言えたらいいなあ、などと思い上がっていたのだけれど、現場で汗水流して頑張って身に着けたふたりの知恵の前には、ビジネススクールで必死こいて勉強したことなんてペラペラの紙切れみたいに思えた。何も言えずただ彼らの話に聞き入る自分が情けなく思えた。ただ、彼らの現場の知恵と、僕が学校で学んだこととが符合している点もあったから、学校でやったことが役に立つとすれば、会社に対して僕の学んだことで貢献するというよりも、僕自身が今の会社のことを理解する助けにする、というふうな役立て方になるのだろうと思った。現場経験豊富なたたき上げ相手にビジネススクールの理論を振りかざしたところで反感を買うだけである。とにかく謙虚に一から教えを請うという姿勢しかない。プライドの高い僕にはこれはとっても辛いことである。仮に僕が父の跡を継ぐとして、経験の豊かな昨日の部長さんたちみたいな人たちの上に立ってうまくやっていけるだろうかと思うと不安で、ひどく悲観的になる。いや、上に立って、という考え方自体が思い上がっているのだろう。虚心坦懐に彼らの声に耳を傾けて、盛り立ててもらうことができるように人間的な魅力を磨き、また会社の仕事も覚えていかなくてはならない。ここでの僕はMBAくずれなどの肩書きでは通用しない。ただの新入社員なのだ。これはものすごく辛く厳しい現実である。主治医の先生は、厳しい現実を突きつけられた僕の苦しさをよく理解してくれた。これから現実に直面すると今回のような形で鬱に入ることはしょっちゅうあるだろう、そうやって強さを身につけていくのだ。今の謙虚な心を忘れなければいい跡継ぎになれそうだね、と言っていた。しばらくバイトを休むことも薦められた。

  2004年04月22日

• Informal network

  現在のバイト先である実家の会社を支えているキーパーソンふたりと飲みに行く。OBの授業で習ったinformal networkingを実践してみたわけだ。僕は一歩引いて彼らの話を聴くスタンスを貫いたところ、現場、実地、足で稼いだ経営学を聞けて非常に勉強になった。いわく、部下のやる気を出させるのは承認のまなざしと、上司からのコミュニケーション、どれだけ話を聴いてあげるかといったインフォーマルな部分が大きく、おカネはあんまりモチベーションと関係しない。（OBの授業で習ったことと符合している。今流行のコトバで言えばコーチング、メンタリング？　そのへんの勉強をしてみたくなった。）現場にautonomy（自律性、裁量、自由度）を与えると、確かにモチベーションは上がるが、任された人の力量以上のモノが出てこなくなってしまうリスクがある。任された人が自分で開発したモノにこだわってしまいそれ以上のモノができなくなる。彼らに対しては、僕が学校で勉強したことを話にあまり持ち出さないほうがいいな、という感じがした。当分は謙虚に教えを請う姿勢が大切だろう。

  2004年04月21日

• ライブ♪押尾コータロー、瀬木貴将＋佐山雅弘

  母と一緒に、JRで足を伸ばし素晴らしいライブを聴いてきた。第一部が押尾コータロー（ギター）、第二部が瀬木貴将（サンポーニャ＆ケーナ）＋佐山雅弘（ピアノ）。押尾コータローはアコースティックギター一本ですごくカラフルな演奏を聴かせてくれた。一曲一曲ギターを替えながら弾いていたが、どうやら音色やチューニングがすべて違うようだ。コードを鳴らしながら同じポジションでメロディを奏でてしまう、とても一人で弾いているとは思えないテクニックと、豊富な持ちネタで田舎の観客を手拍子の渦に巻き込んでしまう芸はすごいなと思った。いちばん嬉しかったのは坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」をやってくれたこと。この曲には個人的にちょっとスウィートな思い出があるので、しみじみと聴き入ってしまった。帰りに即、アルバムを購入。瀬木貴将はサンポーニャとケーナ、どっちも南米ボリビアのフォルクローレで使う笛のことだけれど、その日本での第一人者といわれているそうだ。すごく音色がきれいで、心洗われる演奏だった。今日の佐山さんは得意のジャズを封印して伴奏に徹している感じだったが、高い技術はさすがだった。なによりよかったのは、誘った母が喜んでいたことだね。

  2004年04月18日

• バイトのこと＆上京計画

  今日もバイトしてきた。仕事は初体験の経理事務である。まだまだ初心者のアルバイトなのでやらせてもらえる内容はちょっと単調ではあるけど、会社で起こっていることの流れが数字でわかって面白い。今日は店舗別の月次損益表を見せてもらった。同じような商売をしているはずなのに、店によって儲かっているところ、儲かっていないところハッキリしている。その原因はどこにあるのだろう。これからそれを少しずつ探って、よくしていくのだと思うと、面白さを感じる。今はバイトだけれど、だんだんと体を慣らして正社員を目指すのが現時点での目標。正社員になって収入が安定したら、結婚相手を探そう。しっかりした家庭を築いて、身も心も落ち着けることが病気を抱えて生きていくうえで重要なことだと思うから。それから、いまだ衰えぬ向学心についても、やり場を考えている。昨日、地元の市立大学に行って、科目別履修制度についてきいてきた。正式に入学しなくても、1科目50,000円ちょっと払えば大学院経営学研究科の授業が聴講できる。授業は昼夜開講制で夜もやっており、ひとつの授業が週に90分をひとコマ、通年で4単位というシステムだ。今年度の募集は締め切られてしまっているが、来年度1科目履修してみようと思う。学位はとれないが、そんなことはかまわない。好きな勉強を続けられるということが大切だ。帰ってから、精神科ナースの友達と電話。久しぶりに話したのだけれど、考え方が前向きで柔軟になったね！と褒められた。うれしかったね。6月の下旬くらいに上京しようと思う。アメリカでMBAをやっている親友が帰国してくるし、上述の精神科ナースほか、会いたい友達がたくさんいるし、お世話になった大学院の教授やクラスメイトにも元気な顔を見せたいからね。がんばってバイトして飛行機代をためよう。

  2004年04月17日

• 19歳

  地元の大学に調べ物にいったあと、かつて入院していたとき仲良くなった19歳の女の子と食事にいく。恋の悩み、進路の悩みなど、とにかく悩みざかりのようで、4時間も話を聴いてしまった。家庭の事情があって大学にいけないが、通信教育で学位をとって将来を切り開こうとしているらしい。今日も僕と会うまでレストランでバイトをしていた。若いのにしっかりしているなと、感心。MBA時代に比べると、この日記も内容に刺激がなくなって、平々凡々としてきたなという印象。ま、それでいいのかもしれない。アクセス数が落ちてきたのはちょっと悲しいけれども。

  2004年04月16日

• プロレス

  バイトに行って、おなじみの事務のおねえさんとランチを食べながら話がはずんだ。大学院での経験談や、昨今思っていること、今後のことなどを聞いてもらった。楽しかった。事務所のおねえさんたちから「マダムキラー」の称号をちょうだいした。たしかにおねえさんたちからはかわいがられる。同年代の女の子にまで対象を広げたいところである。バイトのあと、実家の会社で経営する（といってもフランチャイズチェーンだが）レストランで夕食をとり、中学時代の同級生♂とプロレスの地方巡業に行く。武道館や国技館のビッグマッチほどの大興奮は当然味わえないけれども、なかなかに面白く楽しんで帰った。働いて遊んだのでけっこう疲れた。明日仕事行けるかな？

  2004年04月15日

• バイト2日目

  朝カウンセリングにいった。退学、今後についての深い悩みなど大きい波を乗り越えて頑張っているね、大人になったねとほめられた。社会復帰の第一歩として実家にバイトの仕事を用意してくれた両親は、やはり僕のことを深く考えてくれているように見えるよ、とも。今日は昨日の疲れがあってバイトにいきたくなかったのだけれど頑張って行き、2時間だけ働いた。働いている間は集中するのでいやなこと、気苦労を忘れる。気分転換に短時間のバイトというのはなかなかいいようだ。帰りにまたクリニックに寄って仲良しの患者さんとおしゃべりして、彼女が病院に持ち込んでいるPCでGoogleやAmazonの使い方をコーチして帰る。

  2004年04月14日

• 何年ぶりかの労働

  僕が病気になって働けなくなったのは2001年の2月である。それ以来3年以上、自分の手で稼ぎを手にしたことがなかった。入院してベッドで寝ていたり、自宅療養していたり、学生をしていたりで、なかなかほんとうの意味での社会復帰ができていなかったわけだ。学費や治療費、生活費など、親に負担ばかりかけてきた。今日、実に久しぶりに働いてお金を稼いだ。これは想像以上に喜ばしいことだった。実家の会社の事務所で簡単な事務作業を半日やっただけだが、コンディションがまだ完璧でないし、仕事のことがまるでわからないのでけっこうたいへんであった。でも、今日手にしたアルバムCD1枚分にも満たない稼ぎは、生涯の記念になるだろうという気がした。ようやくの、第一歩である。これを読んでいる同病のみんなも、希望を捨てないでほしい。僕みたいに社会復帰への一歩を記せる日はきっと来るから・・・。

  2004年04月13日

• うーん(x_x;)

  今日から実家の仕事を少し手伝ってみることになっていたのだけれど、朝から通院、区役所での諸手続きとこなしたところで、気力が萎えてしまい延期して帰宅。今の状態で働くというのは想像以上にたいへんだと認識するとともに、やっぱり学校の継続は無理だったんだなとも再認識した。まあ、焦らずのんびり階段を上がっていこう。

  2004年04月12日

• 実家へ＋新書三冊

  お昼の飛行機で帰省。いろんな仲間とお別れして楽しい東京滞在だった。しばらくはのんびり、経営とメンタルヘルスについて、組織行動論や人材マネジメントについてなど、本をひもといて過ごそうと思う。とりあえず軽いものからと思い日経文庫を買った。一橋の守島教授による「人材マネジメント入門」、京大の田尾教授による「モチベーション入門」、九大の古川教授による「チームマネジメント」の3冊。すでに一冊と半分を読み終えているが、MBAの授業に比べて食い足りなさは否めない。やはり本を読むだけでは自分の頭を使わない、MBAのトレーニングは厳しいけれど、脳みそを鍛えるという点ではやはり確立された優れたやり方なのだなあと実感。昨日キャンパスに行って、元気に勉強するクラスメイトたちをちょっとうらやましく思った。

  2004年04月10日

• Team Niji forever

  久しぶりにキャンパスに来て、スタディグループで一緒だったみんなと学校近くのおしゃれなイタリアンレストランでランチを食べる。苦楽をともにした仲間だけに、いつしか友情が生まれていて会話も弾んだ。僕のこれまでのこと、これからのことなどゆっくり話した。そもそも僕がメンバーをリクルートして作ったグループだけに思い入れがあるし、体調を崩してからは信じられないくらい助けてもらったので、このメンバーのことは忘れられないだろう。

  2004年04月09日

• M's

  MBAと闘った部屋を引き払ったあと、目黒のライブハウスへ仲良しのアメリカ人クラスメイトとジャズを聴きに行く。名ピアニスト佐山雅弘の率いるM'sというユニットで、火花散るインプロビゼーションの応酬が素晴らしかった。ベースもドラムもよかった。CDも出してるけど生で聴くほうがずーっとよかった。クラスメイトも大喜びで興奮していて、誘ってよかったと思った。弦カルテットとのセッション演奏だったのだけれど、ソリストの第一バイオリンは派手でセクシーな女性で、第二バイオリンは清楚で地味な感じの女性だった。僕は第二バイオリンの女性のほうが好みだったので"I prefer the 2nd violin."と言ったら、うんそうだね、第二のほうが上手だよという答えが返ってきた、やはり僕は目のつけ方がどだい不純でいかんと反省した。今後について一応の方針が出たので、おいおい書いていきます。

  2004年04月07日

• クラスメイト

  引越しの荷物と格闘したあと、電車で足を伸ばしクラスメイトに会いに行く。スタディグループで一緒で、仲良くしていた日本人男性。楽しく話して盛り上がる。僕にはアカデミックでマイペースな環境が合っているのではないかと彼も言っていた。あと、彼の奥さまとも一度お会いしたことがあるのだけれど、奥さまは「はっしーは結婚したほうがいいよ」と常々言っているそうだ。昨日もロシア人クラスメイトに「All you need is love! 彼女をさがせ」と言われたし(^^;) 助言に従い地元では彼女探し、嫁探しに力を注ぐことにしよう。

  2004年04月03日

• TGIF

  仲のよかったクラスメイトとランチを食べに行って語り合い、楽しいひとときを過ごす。彼女とは志向性、考え方が似ているし、学期中はいろいろとお世話になった。ほんとうにどうもありがとう。夜、キャンパスでのパーティ"TGIF"に出席。今後も僕はクラスメイトのひとりだという意味を込めて、お別れのセレモニーらしきものは一切なし。そんなみんなの気持ちがうれしかった。今僕が頭を痛めている今後のことについて、あるクラスメイトから有益な助言がもらえてありがたかった。

  2004年04月02日

• 「やりたいことがわからない人たちへ」

  鷲田小彌太さんの文庫本を古本屋で260円で買って読んだ。「やりたいことがわからない人たちへ」というタイトル。メッセージは、やりたいことがわからなければ、今やっていること、今与えられている課題に全力をつくせ。かなりやってみてはじめて、やりたいことか、そうでないかわかる。やりたいことはハードだ、すぐに成果は上がらない。それでもやりたいことだから、耐えることができる。やりたいことは身近にある。それを拾おうとしていないだけではないか？身近なものほど見落としがちである。といったところ。納得がいって、面白かった。僕のやりたいことはなんなのか。「はっしーのほんとにやりたいことって何なの？」と最近友達に突っ込まれて、考えてみた。実はけっこうはっきり見えている。よし、まずは一歩踏み出してみよう、という気持ちになった。病気のカラダを引きずってだから、スローペースになるけどね。

  2004年04月01日

• 退学確定

  学校に退学届を出し、退学が確定した。学部長と話して、「退学を決めたら安心した？」ときかれ、「正直言って、そうですね」と答えた。東京に戻ってきてから、アパートの部屋で、「ああ、こんな寂しいところで半年もタフなプログラムと闘ってきたのか、よく頑張ったな、かわいそうだったな」と思った、今後は両親と一緒だからもう寂しくない、というような話をした。その後ゼミ教官のところへ行って、今後の話をした。教授は、僕が研究テーマに挙げていたメンタルヘルスの問題に興味があるらしく、できればどこかの大学院で研究を続けて、成果を教えて欲しいと言っていた。「これからも私はあなたの影のゼミ教官だからね！」という暖かい一言でお別れとなった。

  2004年03月29日

• プロレス

  早朝覚醒してしまったが眠くならない、あと焦燥感と不安感がある。ちょっと考えなしに行動を起こしてしまった件あり。軽い躁状態かなという感じがする。かねての予定通りプロレスを見に行った。毎度おなじみ、新日の両国国技館。毎度のことながら大いに堪能して帰る。負けちゃったけどボブ・サップを持ち上げた健介はすごいと思う。あとタッグ王者、高山、鈴木組は上手かった。相手は天龍と中西で手ごわいかと思ったが、完勝だった。気分すっきり。部屋に帰って友達にメールの返事を打っていると不安な感じが落ち着いてきた。人とつながっている感覚って大事だなあとつくづく思う。

  2004年03月28日

• 花見＋カウンセリング

  クラスメイトと花見に行ったあと、カウンセリングルームへ。幼少時の記憶を問われ、こんなふうに答えた。「南房総に家族旅行に行ったときのこと。各駅停車で通りかかった駅のホームで、駅長さんがのんびり体操をしているのを見て、僕はこんなことを言いました。『もし僕のパパが社長じゃなかったら、僕はこんな小さな駅の駅長さんになりたい。』」それを聞いた臨床心理士の先生、「あなたは家業を継いでがんばるのは、少し無理があるかもしれませんね。細く長く、その駅長さんのようにのんびり生きるのが合っているのに、無理して忙しく生きてきたから病気をされたんですよ。どこかの大学院で好きな研究を自分のペースでされるのがいいんじゃないですか？」へえー、そんなふうに考えるんだ、とびっくりした。

  2004年03月27日

• 上京

  東京は風が強い。最近出会ったいい言葉。「学校でわかったはっしーの強みは積極的なコミュニケーション能力では？　学校での勉強には苦痛も伴ったが、もっと純粋に強みを生かせる場所があるはず。探してみよう。」「長所は短所、短所は長所、性格なんてすべていい悪いではなく特徴でしかない」「退学の選択がよかったか悪かったかは、現時点では決まっていない。よくするのは今後のはっしー次第だよ。」「だめな部分も含めて、そのまんまの自分を愛し、肯定しよう。その上で、自分をよりよくしていけばいい。」

  2004年03月26日

• 未練でほろり

  今回、自分の健康を優先して、退学という苦渋の決断をしたわけだけれど、学校に未練がないといったら嘘になる。病気を抱え、膨大な課題と取り組むのは非常にたいへんで、また孤独なひとり暮らしも手伝ってハッキリ言って苦しい半年間だった。それでも、国際的で優秀なクラスメイトや、優れていてかつ協力的な教授陣との別れはつらいものだ。それに、勉強の内容以上に、自分を冷静に、客観的に見つめなおすことができ、それなりの自信というかSelf-esteemみたいなものが芽生えた、素晴らしい学びの場でもあったから、そこを去るのは残念。昨日もクラスメイトから心のこもったお別れのメールが届き、涙が頬を伝った。

  2004年03月25日

• 学校の仲間たちより

  退学を決断するにあたって学部長、副学部長、ゼミ教官の三人の先生たちとメールのやりとりがあった。三人に僕から、「残念ながら僕のMBA挑戦は失敗に終わりましたが・・・」というようなことを書いたら、先生たちは口をそろえて「失敗じゃないよ！」と言ってきた。いわく、われわれ教授陣やクラスメイトとのネットワークができたこと、健康状態がよかった最初のうちはいいパフォーマンスを見せていたこと、病気とのつきあい方を学んだことなど。それはその通りだと思う。ゼミの先生は、これからも私はあなたのゼミ教官で、助けになりたいと思っているよ、と言ってくれた。うれしかった。クラスメイトたちにも退学の意向を明らかにしたところ、仲の良い連中から心温まるメッセージがたくさん届いた。みんな、お別れは残念だけどこれからも友達でいようと言ってくれた。あるクラスメイトは、あなたは能力があるしそれだけじゃなくてとってもナイスガイだと言ってくれた。素直にうれしい。僕のビジネススクール体験は決して無駄ではなかった、ということをこういうメッセージが証明してくれているのだろう。

  2004年03月22日

• 九重ペンション「森の家」

  両親と九重のペンション「森の家」を訪ねました。詳しくはこちら

  2004年03月21日

• 撤退宣言。

  昨日、退学を学校に申し入れ、受理されました。この決断を主治医、カウンセラー、両親、ゼミ教官、みんなが支持してくれました。「躁鬱病はっしー」vs「MBAスクール」の闘いは、残念ながら「躁鬱病はっしー」の敗退に終わりました。昨日は悲しくて、悔しくて少し泣きましたが、病気を抱えての挑戦に悔いはありません。元気な人にとっても容易ではないプログラムにチャレンジし、結果成績は悪かったけれども、秋学期の28単位をすべて取得できたことは大きな誇りです。振り返ると、本当に苦しい挑戦でした。この日記を読み返すと、何度となく鬱の底に沈み、苦悶の声をあげながら、なんとか頑張り、先へ進もうとする僕の姿が浮かび上がってきます。ここまで苦しみぬきながらよく頑張ったと、自分をほめてあげたい気持ちです。と同時に、もうこれ以上はムリ、降りよう、という想いも率直にあります。と同時に、多くを学んだ挑戦でもありました。限界を超えるワークロードの中、自分にできること、できないことがわかりました。グループワークで、自分にできないことは、できる人と補い合えばできるんだということに気がつきました。全部自分でやらなきゃいけないんだという悪しき完璧主義から、脱却できたような気がします。今後はしばらく休養を取ってコンディションを整えることに専念します。今現在は活字やマンガを読むのにも苦労するくらいの状態ですから。それから、徐々に家業の手伝いなどでリハビリをして社会復帰を目指していくつもりです。ご愛読ありがとうございました。もう「MBA日記」ではなくなってしまいましたが、このサイトは残します。今後は、これまでのように毎日更新することはせず、日々のつぶやきを書いていくような感じになると思います。

  2004年03月19日

• 成績

  送られてきた。ひどい出来であった。やはり後半2ヶ月全く授業に出ていないのだから当然だろうけどね。今日は通院日でもあった。躁状態がおさまったね、と告げられ、いろいろ冷静に柔軟に判断できるようになってきたね、とお褒めに預かった。といってもこの先生は褒め上手で、いつも必ずいいところをさがしてしっかり褒めてくれるのであるが。

  2004年03月18日

• 辞めたい病

  学校辞めたい病が発病して治らない。実際最近活字が読めないしこのままじゃ授業にはついていけないわけで。やる気、闘う気も起こらない、ただあるのは予期不安ばかり。おかしいなあ、最近いっぱい遊んでリフレッシュしているのに、前向きになれないなんて。こういうつまらないことを書いていると、この露悪趣味的なサイトもどーなのよ？って思ってしまうな。

  2004年03月17日

• 川村結花ライブ

  朝クリニックでカウンセリングだったのだけれど、別府の疲れがどっと出ていてうまく話せずカウンセラーに心配をかけた。学校側から、秋学期のように授業を休むことはもう認められないという話があり、非常にプレッシャーを感じている、という苦しい胸のうちを聴いてもらった。なんとか一日一日しのいでいったら、自然と結果が出るから、というようなことを言われる。ま、今度学期中に実家に逃げ帰ることがあったら、そのときはガッコとさよならするときだ、ということだ。ガッコは自分を鍛えられる素晴らしいところだが、病気を抱えて頑張りつづけるのには正直もう疲れているところもある。辞めて実家に帰って、お見合いでもして嫁さんもらって、仲のよい両親と一緒に家業を営みながらおだやかに暮らしたい、というような甘えを禁じえない。無論、家業のオーナー社長になることは、ミスったら終わりという巨大なリスクを背負うことであり、そんなお気楽な道ではないのだが。夜は、母と川村結花のライブへ。会場は小さな酒蔵で、おいしい日本酒を片手に本人のエレピ一台による弾き語りライブに耳を傾けた。出だしから僕の好きな桑田佳祐の「月」をやってくれたし、名曲「朝焼けの歌」から「夜空ノムコウ」、そのあとクライマックスに向けての流れも最高だった。CDではあまりわからないのだけれど、弾き語りだとピアノの腕が素晴らしいのがよくわかる。メロディアスなだけでなく、打楽器のように力強くピアノをたたく感じがとても、かっこよかった。関西人で、MCも面白かった。楽しんでリフレッシュできた夜だった。

  2004年03月16日

• ひとり一泊温泉旅行

  昨日の朝から、大分別府温泉へひとり旅。ひとりでも楽しくて、癒される旅でした(^^)写真はこちらまず海地獄をスタートに9つの地獄を周る「別府地獄めぐり」を楽しむ。特に海地獄のエメラルドブルーと、ぼこぼこ熱泥が泡状に吹き上げる坊主地獄、ぷしゅーっと吹き上げる間欠泉の竜巻地獄、真っ赤な血の池地獄あたりは見ものであった。宿は別府では有名な杉乃井ホテル。大展望露天風呂「棚湯」に都合3回浸かり、ボウリングでストライクを出し、昼間からおでんでビールを喰らった。夜はバイキングで海の幸中心の夕食をとったあと、宿の中に入っているカラオケスナックへ。時間が早かったので他に客はいなくて、森山直太朗やSMAP、ビートルズ、アリスを唄い、もと看護婦さんという中年増のおねえさんとゆっくりおしゃべりして、楽しかった。宿ではずっと、日本人女性のクラスメイトが教えてくれた「シッタカブッタ」というマンガを読んでいた。「自分を演じて、かっこつけちゃいけない」とか、人生の真実が垣間見える本で引き込まれた。とにかく大満足の旅でした。ひとりでも、楽しめるもんだな。

  2004年03月15日

• 母のこと

  今日も書くことがないのでおふくろのことを書こう。おふくろは、自分で自分のことを「てきとー」な人と読んでいるが、その実とてもまじめな人である。糸の切れた凧のように風来坊な夫と息子を操縦しながら、仕事をてきぱきこなし（？）、息子からのヘルプ要請（××送ってくれとか）には速やかに答える。若い頃はそうでもなかったらしいけれど、今は年輪を増して、たいていのことには動じない強さと優しさを持った母である。ちょっと褒めすぎたかな。今日、あしたと、ひとりで温泉に浸かってくる。

  2004年03月14日

• 親父のこと

  今日は特に書くことがないので親父のことを書こう。親父は、仕事は中小企業の経営者で、そちらの方面でも見上げた頑張りを見せているが、どっちかというと趣味人である。ひたすら毎週末、家族を顧みず（？）山に登り、写真を撮り、webに乗せる。自然派マガジン山旅人の雑記帳しかし、こうしてストレスを発散しているおかげでうちにいるときはいっつも、にこにこと機嫌がいい。よっぽど、僕が怒らせるようなことを言わない限りは機嫌がよく、一緒にプロレスのビデオを見てあーだこーだ言ったり、僕と母の好きな音楽の話題に必死についてこようとしたりしている。これからも機嫌よく、元気のいい親父でいでほしいものである。

  2004年03月13日

• email from classmates

  昨日今日とうれしいemailがクラスメイトたちから舞い込んでいる。どちらも僕から打ったemailの返事なので、積極的にコミュニケートする努力の大切さを実感する。カナダにふらりと出かけていったクラスメイトはとても生活をエンジョイできたようだ。よかったな！兄貴と慕うアメリカ人とは、今度佐山雅弘（ジャズピアノ）のライブを見に行くことで相談がまとまった。ふたりとも次の日は宿題をまるでやってないか、寝不足で目を赤く腫らしているだろう（笑）ぬぐえない孤独感との闘いという感じの学生生活だが、少しずつFriendshipが培われつつあるのを感じる。

  2004年03月12日

• 今日の音楽

  通院の帰りにLOVE PSYCHEDELICOのベストと、平原綾香のアルバムを買う。サイケデリコは、通院の途中FMで流れていたのを「かっくいい！」と思ったから即買い。平原は、昨夜の歌番組で聴きほれて即買い。（躁買いがおさまらない！）サイケデリコを聴いてノリながらの夕食後の散歩は、爽快だった。

  2004年03月11日

• カウンセリング三昧

  どうも休暇期間中に入って日記の内容も内向き、自分のこころの話ばっかりだなあ。あえてそうしているからだけれどね。4月からの秋学期を乗り切るべく、せっせとカウンセリングを利用してこころのメンテに余念がない。実際学期の後半からずっと調子は悪かったし、今のうちに精一杯調子を整えておかなくては。というわけで今日もクリニックに行ってきた。（ちなみに最近は、カウンセリングで話した内容の備忘録として日記をつけているので、読む向きには面白くないと思う。露悪趣味とみる向きもあるかもしれない。ご容赦。）今日は「期待にこたえなきゃ」「でも自分に自信がない」という思い込みの掘り下げからスタート。「誰の期待にこたえようとしているのか？？」→「自分！」じゃないのか？？　すなわち僕を苦しめているのは、カッコイイ自分であらねばならない、期待にこたえる自分であらねばならないという「自意識」じゃないのか？？　納得！　だからもっとカッコ悪くなろう！予習しないで授業に出て赤っ恥かこう！　ちなみに今回、睡眠薬飲みすぎ状態で受けたFinanceの試験は平均を大幅に下回っていたし、Marketingもひどい不出来だった。自分で自分にキビシイ期待を課している自分にとってはマジで首をくくりたくなるくらいの赤っ恥だったわけだが、・・・待てよ？　"Who cares!!?" おれの点が悪かったからって、自分自身以外の誰がおれを笑うのか？　誰もいない、自分自身だけだろう？？これが今日の最大の発見。自分を苦しめているのは自意識、自分の自分に対する過大な期待である。もうひとつは、東京で不断に感じているさみしさについて。僕はさみしさを打破するには、人とコミュニケートする努力が必要だと考えているのだが、正直言ってこの考えはいささか「しんどい。」　さみしさを打破しようとせず、かみしめよう、というコトバをカウンセラーからもらった。

  2004年03月10日

• 友からのアドバイス

  若々しいけれど若くない某友人（と読めばわかる人にはだれだかわかろう）から、コトバの贈り物があった。「はっしー、自分を丸ごと受け入れて、愛そうよ。はっしーがはっしーであるという自信を持とうよ。そうしたら、余裕が出来て、人を愛することもできるようになって、恋愛もうまくいくよ。」ちょうどそのあと電話カウンセリングの時間だったので、このことを話した。カウンセラーによると、僕の深層心理には「人をがっかりさせちゃいけない、期待にこたえなきゃいけない」「でも本当の僕を見たらみんなきっとがっかりするんだ、そうに違いない」という根深い「自己否定」が横たわっているということだった。ほんとうの自分を見てがっかりされるのが怖いから、恋愛にも積極的に乗り出せない（という時期があったのだ、本当に。前の彼女にしがみついていた時期。）確かに僕は自分のだらしないところ、未成熟ですぐ不機嫌になるところ、自信がなくて他人の評価に依存してうぬぼれがちなところ、後ろ向きでマイナス思考なところ、大嫌いである。だけど、一方で、とても親切で、頑張り屋で、気遣いができるところなんか、けっこう好きである。「欠点は笑ってしまえ、長所を自分で褒めてあげよう！」というのが今日のアドバイス。いい話が聴けてよかった。欠点をあげつらうときりがないからね、自分のいいとこ見ていかなきゃ、自分を虐げることになってしまう。僕は自分に自信がないから、他人からプラスの評価をもらうとうぬぼれ、ひけらかし、威張るクセがあり、それで人にきらわれることだってある。でも、そのクセにとりあえず気付いているだけで今のところはOKということにしておこう。ほんとうの自信というのは経験の上に蓄積されていくもので、すぐに身につくものではない。自然にできるようになったものにこそ、自信を持てばいいのである。

  2004年03月09日

• 漢方の名医より

  新幹線に乗って隣町の漢方の名医のところへいく。鬱には孤独が大敵だと気がつきました、と話したら、「その通り！」とひざを打った先生、いわく、「そう孤独は鬱の大敵のひとつだよ、あとは、不安、過労、不眠だよ。」という。孤独は、できるだけ人との接点を努力して増やすことが対策になりそう。過労と不眠は、勉強のし過ぎを避けて充分な睡眠＋あそびの時間を設けることが対策になりそうだ。では、「不安」はどうしたらいいんだ？将来への不安、病気を抱えた現在の自分の身への不安、いろいろある。それに対しては、「しょせん、この世は無常のもの」という諦観で対するのがひとつ。もうひとつは、楽天的になること。「Optimism belongs to will, while pessimism belongs to sentiment.」というのだそうだ。つまり、楽天主義というのは意志の力でなるもの。悲観的になるのは感情で勝手に陥るもの。いつも「待てば海路の日和あり」「明日は明日の風が吹く」で、楽天主義を意識して心がけるように。という話だった。いい話が聞けて、交通費も無駄じゃなかったな。先日書いたインターンの志望動機書、人事畑にいたクラスメイトにコメントを求めたら、すごくいいコメントをもらえて、ぐっとよくなった。持つべきものはよき仲間、感謝！！夜、友達とメッセしていて、こんなことを言われハッとした。「これは自分の考え、と思っていることでも、案外、周りが言ってるとか、そう教育されてきましたとか、そういう風潮ですとかが多いから。本当に自分でそう思ってる？と考え直すと、そうじゃないことが多いと思うの。」彼女は訪問看護師さんだが、彼女自身がガリガリ病棟で働いていたころの友達と会うと、「どうしてあんなに仕事中心の生活とか、仕事の充実無しには人生の幸せはない、みたいに思い込んでいたんだろうねー」とか「仕事より生活重視の生き方が間違ってるっていうのは無いよねー」とかそんなこと話すことが多いんだそうだ。ほんとうに人それぞれ、自分の考えが本当に自分の考えなのか、それとも環境によって洗脳され鵜呑みにしているだけなのか、それはよーく考えないとならないな。

  2004年03月08日

• 火事！？

  漢方の煎じ薬を火にかけたまま二度寝して火事を起こしかけた。あぶなかった。家中煎じ薬の香りが充満して、つらかった。友人と、すぐ機嫌が悪くなる僕のクセについて議論。僕は普段優しいのに、やたら気難しく、拗ねてひねくれてどうしようもなることがある。彼いわく、「多分ね、機嫌が悪くなる自分を嫌だと思う気持ちから、それを認めてやろうという気持ちにもっていくことが第一歩な気がする。無理に機嫌の悪い状態を直そうとしたってうまくいかない。むしろ、今機嫌が悪いのは仕方ないと考えると、機嫌がよくなる気がするな、太陽と北風の寓話のように」だそうである。なかなかむつかしそうだけど、気難しい自分も受け入れてやるかあ

  2004年03月07日

• George Harrison

  今日は朝からGeorge Harrison with Eric Clapton and Band "Live in Japan" にハマリにハマっている。1991年のライブ音源。2本の熟練ギターの泣き、絡み合いがとにかくサイコーなんである。曲もいいし演奏もいい。"Clooooooud Niiiiine♪"などと父の書斎を占領してパソしながら歌う怪しい29歳♂、学生。やっと躁状態を脱出して、手帳を見たらなんか予定がぎちぎちである。僕の場合手帳が真っ黒になるのは躁状態のバロメーターなのだ。こんなに動いたら間違いなく反動で鬱に落ちちまう。母と相談して、上京スケジュールを遅らせ、祖母たちとの旅行、学校でのシンポジウム、教授とのミーティング、自分でアレンジしていた合コンなどすべてのスケジュールを延期か中止にした。ご迷惑をおかけしたみなさん、申し訳ありません。ご理解ありがとうございます。ぎりぎりまで実家で静養が必要なようです。真っ黒になった手帳を買い換えようと思い、買い物をしに近くのホームセンターに出たら寒い寒い！びっくり。凍えるかと思った。サマーインターンの志望動機書をいっちょう書き上げた。僕は書き仕事は質は低いがめっぽう速い。学校の試験でも、いつも1時間余して提出するが、できは悪い（爆）この志望動機書、課題が「あなたが弊社の経営者だったとしたらどんな事業活動を提案するか、あなたらしさを織り込みながら述べよ」というもの。メンタルヘルス系の企業なので、「病人であり」「かつＭＢＡの学生である」という自分らしさを思いっきり打ち出してA4x3枚、書いた書いた。出来はわかんないけど、いいんだ、こんなの。てきとーで。とにかく病人を減らしたいという熱い思いにはじまり、SWOT分析、データマイニング、「場」、それなりにうちのガッコのＭＢＡらしい要素を織り込んでみた。

  2004年03月06日

• 友人語録、カウンセリング記録ほか

  最近すてきな友人に出会った。彼女はいろんな「いい言葉」で僕を元気づけてくれている。このまま消すのはもったいない。いくつか抄録してみることにする。「旅行なんて、病気よくなればいつでもいけるさ。今は病気よくすることが第一だよ」「やりたいことを、やらないで後悔しちゃダメだよ」「人の言うことは気にしないこと、自分がいいと思うならいいんだよ」「みんな、はっしーの話を聞きたいから同級生の集まりに呼ばれたんだよ。自信もって話してきな。」それにしても、今朝からものすごく不安定でイライラがすごい。薬はほとんど変わっていないので寝不足も影響しているかもしれない。ドアやたんすを殴ったり蹴ったりしてしまう。夕方診察とカウンセリングの予約を取っているがそれまで耐えるしかない。くるしい。もういやだ・・・で、こっちの主治医に電話して、事情を説明していわれたひとこと・・・「身から出た錆び。現実を受け止めなさい」・・・・はい。でも苦しいんです・・・というわけで駆け込んだ臨時のクリニック（かつての入院先）。レキソタン10mgをもらいなんとか落ち着いた。よかった。カウンセラーとドクターからの話。「ほんとによく頑張っている！　今やろうとしている、躁鬱を抱えてＭＢＡに取り組むということは、ほんとうに難しくて価値があることだと思うよ。　アタマのスイッチを切って休むことが必要かもね」「夏・秋のインターンでEAP（法人向けメンタルヘルスケアサービス）業者を当たって、修士論文「経営者は従業員のメンタルヘルスを守るために何をすべきか」のネタにするのは大賛成。あなたの深い病気の体験が生きるよ。」「学校の成績なんて悪くたっていいじゃーーん、てきとうにやろうよ」「5人の仲間がいたとして、全員と仲良くするのは、ムリ。1人は好いてくれて、1人には嫌われて、あとの3人はどっちでもない。それが真実だよ。全員に気に入られようとしないことです。」いいお話ができてよかった。

  2004年03月05日

• 躁脱出

  今日も受診。不安定なのでまめに受診（週2回ペース）するようにしている。先生は近在では名医だし僕も信頼してるし、おまけにセミリタイア状態でヒマなのでゆっくりお話し放題。助かる。先生いわく、「躁は落ち着いたね、表情が穏やかでいいよ。あと一歩で躁鬱はコントロールできるようになるよ。カラダがだるいのは躁の反動による疲れでしょう。」来週石垣島ダイビングを企画していたのだが、先生に話すとやはりやめておいたほうがいいとのことで、泣く泣く中止。最大の楽しみであるダイビングをあきらめるのは悲しい、とメールで友達に愚痴ったら、「治ったらいくらでも行けるじゃん！」とのこと、ごもっとも。いつも励ましてくれてありがとう。今日は少しリスパダールを減薬して様子をみることに。それから、過食について薬局で相談したら、東京の医大の先生が新しく出したデパケンが怪しいとのことである。実際リーマスをデパケンに入れ替えようとして失敗したのが躁転の原因だし、どうやらいろんな意味でデパケンは僕と相性が悪いらしい。次回の診察で抜いてもらおうと思う。今日のBGMはBON JOVIのベスト、といっても全曲、レイドバックでブルージー、スローなアレンジが施された"This Left Feels Right"というCD。最初は、「えっ！？この"Livin' on a Prayer"なに！？」っと、ずっこけること請合いですが、なんだかクセになってしまう一枚。やはりもとの楽曲がいいからかな。

  2004年03月04日

• だるい・・・

  カラダがだるくて起きているのも辛い。一学期分の疲労の蓄積プラスここ数日の躁状態の反動だろう。気分的に激しいウツということではないのだけれども、とにかくカラダがしんどくて起きていられず。寂しいので電話で少し人と話してみたがそれも辛い。昼ごろ、耐えかねて、余っていた抗鬱剤（アモキサン、トレドミン）を処方量以上に口にし、すこし楽になったが、母親にえらく怒られる（当然だな・・・）明日の診察が待ち遠しい・・・少しは楽しいことも書かないと。先ごろ亡くなったジョージ・ハリスンが僕は大好きで、ここ数日家でのんびりしながら聴きまくっている。"While My Guitar Gently Weeps" "Taxman" "Something" "Here Comes The Sun" "Could 9" "I Got My Mind Set On You"･･･繊細なメロディとギターワーク、サイコーである。特に、"Here Comes The Sun"の、ぱーっと日の光がさしてくる感じを音で描写したような曲想と、「日はまた昇ったよ、長い冬は終わった、雪が解けていく・・・」という、病気の身に希望を与えてくれる歌詞が、なんとも言えず最高なのである。ついつい、アマゾンでまたジョージのライブ盤を買ってしまった・・・輸入版だから2枚組みで2,500円そこそだけれど、また散財・・・おふくろに怒られそう・・・

  2004年03月03日

• 中華料理

  追加薬が効いて昨日までの躁はおさまったが、反動でカラダがだるく非常にしんどかった。一日寝たり起きたり。やっと休暇らしくなって、よかったかもしれない。しかしサマーインターンは決まらないし、2年次の交換留学はゼミ教授に健康上の理由で反対されるし、将来のキャリアは定まらない（家業？PhD？コンサル？メンタルヘルス？）し、悩みは尽きない。夕食は両親と中華料理。安くて最高にうまい店である。今日も大満足。

  2004年03月02日

• 躁、怒りっぽい、コントロール不能！

  短い睡眠時間でも爽快に目がさめてしまい、いらいらして、午後の診察時間がほんとに待ち遠しかった。人恋しく、電話魔、メール魔と化してしまっている。そわそわ、いらいら、不機嫌感も強く、ほんとに辛い。交換留学について調べまくってその結果を吹聴しまくるあたりも完全に躁状態である。診察では、東京の医大の先生がリーマスを減らしたことが原因ではないかとされ、リーマスとリスパダールが増量された。その後カウンセリングを受け、「学校に行く前に比べてバージョンアップした！！」と昔馴染みのカウンセラーから褒めてもらってとてもうれしかった。自分にできることとできないこととの区別がついてきて、なんでも自分にはできるんだ！やらなきゃならないんだ！という肩に力の入った完璧主義的思い込みがずいぶん抜けた。たとえば学校の勉強だけを考えても、いろんなことが見えた。僕にできること：遅れ気味のクラスメイトに、自分の理解をわかりやすく説明するチームを組み、潤滑油的な役割を果たす積極的に意見を述べ、議論に参加する一部のクラスメイトと、非常に親密な関係を築き助け合う僕にできないこと：定量分析！！数字、弱すぎチームをリードし、アウトプットを導き出すことは弱い言うのは得意だがやるのは弱い誰とでも仲良くできるほど社交的というわけではない夕方、仲良しの後輩とメッセで大喧嘩。やはり躁はいやだ、必要以上に機嫌が悪い感情的になった僕が悪いが、彼にもちょっと学んでほしい点があるので、我慢できず捨て台詞をメールしてしまった。いらいらは散歩で解消したら？という貴重な意見をもらった。さっそく中古ＣＤ屋さんでも行ってくるか？現在午後7時、まだ開いてる。

  2004年03月01日

• 神様のプレゼント。

  音楽を聴いてのんびりし、電話カウンセリングを受ける。最近出会った大切な友人について話した。カウンセラーいわく、「どうして神さまは、その大切なお友達をあなたのもとに遣わしたのだと思いますか？」即座に、「自信を持って生きなさいというメッセージだと思います。」と答えている自分がいた。ありがとう。そわそわ、いらいら、人恋しさが収まらず、一日中ＰＣかケイタイで誰かに電話かメールをしまくっている。軽い躁状態に入っているようなので早めに抑え込まなくてはならない。というわけで明日病院に予約を入れた。

  2004年02月29日

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