セント・ルークス・ オーケストラと竹澤恭子さん
連日コンサート鑑賞ですが、今日はカーネギーホールでセント・ルークス・オーケストラのコンサートでソリストがヴァイオリニストの竹澤恭子さんのコンサートを聴きにいってきました。プログラム~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Orchestra of St. Luke'sDonald Runnicles, Principal ConductorKyoko Takezawa, Violin______________________Ralph Vaughan Williams : The Lark Ascending Kyoko Takezawa, ViolinJames Macmillan : Symphony No.2 (1999)-(New York Premiere) ~~~~~~~~~~~~~~~~~ Intermission ~~~~~~~~~~~~~~~~~~Ludwig Van Beethoven : Romance No.2 in F major, Op.50 Kyoko Takezawa, ViolinLudwig Van Beethoven : Symphony No.5 in C Minor, Op.67 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~セント・ルークス・オーケストラの主席ヴァイオリン奏者は田中直子さん(樫本大進さんを育てた先生)で、非常に暖かい雰囲気の女性コンマス率いるこのオケ(メンバーは弦に日本人の名前がたくさんありました)全体の雰囲気は非常になごやかで暖かい雰囲気を感じる質の高い素晴らしいオケだと思いました。今日のソリストは去年6月に出産され、10月にはもう演奏活動に復帰された竹澤恭子さん。私は一昨年の12月に初めて演奏を聴いて非常に感銘を受け、ユカも彼女の大ファンです。今日は産後初のカーネギーホールでの演奏。前回聞いたときは長女の真矢ちゃんがお腹の中にいらしたときの演奏です。子育てしながらこのように演奏活動を再開され、ファンとしてはとても嬉しいことです。プログラム最初のヴォン・ウィリアムスの曲は竹澤さんがソリストのコンチェルトスタイルの曲で、冒頭のとても東洋的な響きのメロディーのヴァイオリンのソロでいきなりぐーっと竹澤さんの集中力に吸い寄せられ、彼女の世界に引き込まれる(後ろにオケがいることも忘れるくらい!)ような感じがしました。ユカも釘付けになって聴いていました。またまた前回同様、最前列の真ん中のかぶりつきで聞いたのですが、表情も演奏姿も何もかも間近に見ながら聞けました。前回聴いたバーバーのコンチェルトの力強い太い音のイメージとまた少し違った非常に深くて美しいしっとりとした優しい音色がとても耳にここちよく、うっとりと聞き惚れているうちにあっというまに終わってしまいました。2曲目の現代作曲家の作品は、オケのみの曲。小鳥が森で鳴いているような不思議な感じから、弦のピツィカートがピタポタピタポタと降りしきる雨のようなところがあったり、音から映像が見えるような曲で、ティンパニや大太鼓のような迫力ある打楽器の使用で曲をひきしめるというような、とにかく飽きさせない非常に興味深い曲でした。ユカは現代曲がわりと好きなので、こうゆう面白い曲に目を輝かせて聴いていました。休憩のあと、再び竹澤さんが非常ににこやかな素敵な笑顔で登場され、素晴らしい表情豊かで多彩な音色で伸びやかに歌うようにベートーヴェンのロマンスを演奏されました。やはり聞き惚れているうちにあっというまに終わってしまい、もっと聴いていたいなぁと思いました。プログラム最後の曲はベートーヴェンの運命です。あまりに有名なこの曲ですが、やっぱり名曲だけあって本当によく出来た曲です。やっぱり交響曲も素晴らしいと再認識できる熱のこもった演奏でした。今夜のプログラムはどの曲も粒ぞろいの選曲で、途中で飽きるような部分が全くなく、とてもいいコンサートだったと思います。楽屋を訪れてひとこと竹澤さんとお話したいと思ってユカも張り切っていたのですが、楽屋には名前のリストにのっている人しか入れないシステムになっているらしく、残念ながら直接あってお話できませんでした。またNYで竹澤さんのコンサートがあれば絶対聴きにいきたいです。