ギル&オーリー・シャハムのリサイタル
今日はカーネギーホールでヴァイオリニストのギル・シャハムとピアニストのオーリー・シャハム(発音これでいいのかな?)兄妹のコンビによるリサイタルを聴きにいってきました。プログラムは前半はモーツァルトのソナタを3曲続けて演奏され、後半はプロコフィエフの作品を2曲というプログラムでした。===================================Mozart:Violin Sonata in A Major, K.305Mozart : Violin Sonata in G Major, K.301Mozart : Violin Sonata in E Minor, K.304ーーー休憩ーーーProkofiev : Five Melodies for Violin and Piano, Op.35bisProkofiev : Violin Sonata No.1 in F Minor, Op.80アンコール:プロコフィエフの曲を2曲(1曲目はタイトルわかりませんが、2曲目は「マーチ」かな?)===================================聴く前はモーツァルトを3曲も~?なんて思っていましたが、聴いてみると、全然たいくつじゃなくて、2曲目も3曲目も有名なソナタて、私も2曲とも演奏したことあるし、耳にも馴染みがあってここちよく、ギルさんとオーリーさんのかけあいが、会話をしているようで、とても絶妙で、ギルさんの音色もとっても変化に富んでいて美しく素晴らしかったです。特に、E minorのソナタでの悲しい旋律の部分のかすれたようなサビのある音色が、ギルさんのもともとの華やかな芯のある明るい音色と対照的ですごくきれいでした。後半のプロコフィエフもすごくのっていて、モーツァルトのときの音色とはまた違って、様々な音色をたくみに使い分け、「ああ、いい曲だな~、面白いなぁ~」とずっと飽きさせる事なく聴かせてくれました。8時開演で終わった時はもう10時をまわっていましたが、とても面白くてあっというまに終わってしまったような印象でした。ユカの反応は、今日の演奏会はまったく飽きずにずっと背筋をまっすぐにして見とれていました。また、このまえ発表会で共演した3年生の男の子もお母さんとコンサートを聴きにきていたので、休憩時間には楽しくおしゃべりして嬉しそうに二人で音楽の話をしていました。「ねえねえ、いまのうち(休憩中)に誰かにヴァイオリンかりてふたりでドッペルあそこで弾いてこようよ~」とかとんでもないことを言っているのが可笑しかったです。また、ユカはまだまだ勉強中のパガニーニの「無窮動」を初めて聴いたのがギルさんのCDだったので、(初めて聴いたときにはあの速さに呆然としながら「ウソ、こんなんやるの?」と言いながら聴きました。もちろん、今でもユカはまだまだギルさんのテンポには足下にも及ばない(半分よりちょっとだけ速い程度)し、先生も13歳くらいでちゃんとテンポをあげて弾けるようになればいいという長期的な意図で練習のためにくださったのだけれど。笑)ひそかにアンコールにギルさんがパガニーニを弾いてくれないかな~って期待していましたが、今日はプログラム的に統一感をもたせるためか、アンコールは2曲ともプロコフィエフでしたので、「なんでパガニーニ弾いてくれないんだよぅ~」と言いながら、スタンディングオベーションの歓声にまざって「パガニーニ!プリーズ!」なんて叫んでおりました。(爆)私は最初、オーリーさんはギルさんの奥様なのかなと勘違いしていましたが、妹さんなんですね。(^^)ユカはお二人がステージに登場したらすかさず「ピアノの人きれいだね~」なんて言っていました。兄と妹の共演というのも、なかなか雰囲気もよく、いい感じでした。