カテゴリ:ガキの頃
「鉛筆」 ああ、なんと懐かしい響きだろう。 幼稚園から小学校に上がる入学式の前の夜 ランドセルを開けては中を確認する。 うん、セルロイドの筆箱がある。 うん、筆箱についても語りたいな。 今回は鉛筆だ。 筆箱の蓋を取ると、取ると、これがなかなか取れなかった。 私は深爪をするのでなかなか開けられなかった。 ただ単に私が不器用という説もあるが……。 開けた筆箱を眺める。 母が研いでくれた鉛筆が並んでいる。 上部には塗装を一部削って名前を書いている。 ひらがなで私の名前を書いてくれている。 一本、一本、私の名前を書いてくれたのだろうな。 なぜか微笑みながらいつまでも鉛筆を眺めていたことを思い出す。 三菱鉛筆、トンボ鉛筆などの銘柄を思い出しながら コーリンというカタカナ文字の銘柄を思い出した。 確か三角形の鉛筆を販売していたよな。 鉛筆は普通が六角形、色鉛筆が丸形と決まっていた。 決まっていたかどうか知らなかったが、そう思っていた。 そんな常識の私の目の前に、三角形の鉛筆が登場した。 「なぜ?」 私は思った。 なぜ三角形なのか。わからなかった。 「転げて机から落ちないためじゃ」 そう叫んだ友がいた。 頭のいい人、頭のとろい人、人それぞれだということを知らされた。 人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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