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キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

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キータン.

キータン.

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2008.04.08
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カテゴリ:ガキの頃


     桜散る.jpg

家の前の一本の桜が散り始めた。
春になると、この一本の桜に一喜一憂してきた。

この桜と出会って何十年になるのだろうな。
私だけではあるまい。
この桜には多くの人たちにもいろいろな想いがあるに違いない。

それにしても道路が舗装される前は良かった。
花びらで道路がピンクに染まる。

桜の前の道路で子供達は花びらと戯れる。
花びらの散り方はいつも違う。
子供達はその度にはしゃぎまわる。

通り過ぎる軽四輪車も子供達を花びらを避けるかのように通っていく。
運転しているオヤジさんも微笑みながらも緊張していたな。

車の通った後に、また花びらが散ってピンクに埋めていく。

ヒラヒラと舞っては地面にそっと着地をする。
そう、ヒラヒラと、そっと、ヒラヒラとそーーーーっと。

土もピンク色に染まっていく。
残って咲いている花、散る花、散った桜、美しいな

子供心にもそう思っていた。本当に思っていた。

今、舗装されて大型車両がサーアッと通り過ぎる。
道路は、子供達が遊ぶ空間ではなくなっている。

舞い落ちた桜の花びらも行き場を失ったかのように舗装面を漂う。
大型トラックが通り過ぎる。タイヤで花びらを無残にも押しつぶす。
花びらは舗装面にピタッと張り付いたようになる。

この世の中から、美しいものがどんどん消されているような気がしてならない。
それか文明の発達というものさと言う人がいる。
そんな「文明」なんて、この世から消えてしまえ!本気で叫びたい。


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Last updated  2008.04.08 07:47:33
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