カテゴリ:ガキの頃
鉛筆の原型は、筆や万年筆を見てもわかるように丸形だと思う。 丸形は転ぶ。転ぶと落ちる。 そう、昔の小学校の机は磨き上げられていた。 磨き上げられていた。違う。古かった。とにかく古かった。 大分の田舎だ。軽量の鉄骨パイプの机などなかった。 それも、小学校低学年はふたり用の木造の机だった。 木造といっても昔の机だ。しかもふたり用だ。 重たい。とにかく重たい。長い間使われて痛んでいる。 当時の子供の筆箱には、肥後の守などのナイフが入っていた。 みんな、机に想い出を削り込む。 「机を削ってはいけません。机さんが泣きます」 先生がそう注意をすると、それを機会に、みんな削り込んだ。 それが長年続く。長年の想い出が削り込まれる。 それが机の表面だけならいいが、横板や脚にまで及ぶ。 隣の女の子のサイドだけは美しいままだ。 男の子のサイドだけが削り込まれる。 足の底の所々がへこむ場合がある。 おっと、「へこむ」大分弁だったわいな。 低くなるということだ。 すると、机の上に置いた鉛筆は、高い方から低い方に流れる。 流れるな、流れる、床に落ちていく。 影響は男のサイドだけではない。 うん、女の子サイドにも及ぶ。 これは大分だけの問題ではない。 小学校、机、鉛筆というものが設立されて以来の、全国的な問題だ。 それで鉛筆は丸形から、六角形になったのだろう。 そして、完璧を期すために三角形になったのだろう。 最近、三角形の鉛筆が「かきかた専用」として売られているらしい。 三角形が手にやさしいということらしい。 フムフム、時代は変わっている。 それはそれとして、鉛筆が六角形ということがおわかりだろうか。 ということで、今朝はこれで……フーウッ。 人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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