カテゴリ:ガキの頃
「サイコロゲーム」は数字の多い少ないだけの単純な遊びだ。 単純、すぐに飽きるということだ。 そう下級生から上級生になると、それが「野球ゲーム」に変わった。 数字の代わり、「ヒット」「二塁」「三塁」「ホームラン」と書く。 残りのふたつが「アウト」になる。 ワラバン紙に、ベースとスコアボードが書かれて、試合開始だ。 ワラバン紙?知っている人、リコウランさんか、Burnet,姉さんぐらいかな。ふふふ。 そうそう、チーム名も決め、選手も九名ちゃんと揃える。 うん、巨人、川上、与那嶺、広岡と叫ぶヤツが多かったね。 私は、九州、西鉄ドラゴンズだ。中西、大下だね。 そして、鉛筆をコロコロと転がしてね、 その出た目により、選手を走らせるんだ。 「アッ、ヒットだ」 「ちくしょう、アウトか」 野球ゲームを実践さながらに楽しむのだ。 そう、晴れた日は、表で実際の野球をしたけれど 雨の日の昼休みは、紙の上の野球に熱中したね。 ひとつの紙に書かれた野球場をみんなが取り囲んで遊ぶ。 ワイワイガヤガヤ興奮する。 「ワーイ、ホームランだ」 教室を一周するヤツもいた。 あの快感、パソコンの野球ゲームでは味わえないよな。 鉛筆一本が生み出す喜び、うん、楽しかったね。 ただね、そんな鉛筆の遊びは男だけだったね。 うん、男の子の遊び、女の子の遊びとはっきり分かれていたね。 遊びにより、「男らしさ」「女らしさ」が育まれていたような気がする。 だから、鉛筆で野球ゲームしていると、先生からよく叱られたね。 「勉強用具を粗末にするな。大切に使いなさい」 ふふふ、そう言われたからって、素直にやめる私達ではなかった。 そう、男の子は反抗しながら大人になっていったね。ああ。 人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|