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キータンのひとりごと~昭和せつなく懐かしく

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キータン.

キータン.

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2008.04.05
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カテゴリ:ガキの頃


     揚げぱん.jpg

揚げパン、みなさん、ご存知だろうか。
「知っている」「知っている」という声が聞こえる。
しかし、それは、みなさん、様々の揚げパンなのである。

私の話したいのは五十年前の揚げパンだ。
「五十年前にも揚げパンはあったの?」
そのような疑問を抱かれる方もいるだろう。

うん、この田舎の町の小さな雑貨屋のパン屋にはあった。

雑貨屋、何でも走りのものは雑貨屋から売り出されたものだ。
雑貨屋を中心に、八百屋、魚屋、肉屋、散髪屋の五件
これが小さな田舎の町の商店街だった。

そこの雑貨屋のパン売り場に「揚げパン」というものを売り出している。
情報が出て、学校の帰り道、友人と走って店に駆け込んだものだ。

揚げパン、確かに赤い朱で書かれていた。
安い、揚げている、手間がかかっているのに安い。
おかしいなと思いながら、ひとつ買ってパクついた。

ふむふむ、なるほど揚げパンだわい。
ウヌッ、あんこが入っている。
エッ、友人にはクリームが入っている。

そうか、昨日の売れ残りのパンをどうも装丁を変えて売ろうとの魂胆らしい。
うん、今はやりの賞味期限の改ざんの意志などはなかっただろう。
第一「賞味期限」や「消費期限」などという言葉が存在していなかった。

では、食べても安全かどうかは「いかなる」判断をしたのか。
うん、臭う、匂う、におう、そしてまだ食べられると判断をしていた。
「スーッパい匂いがするからヤバイよ」
「うんにゃ、鼻が曲がるまでスーッパくなかったら大丈夫じゃ」
今思うに、たくましいというか、みんな一生懸命に生きていた。

そう揚げパン、だから、後日、給食出てくるようなものではなかった。
しかし、安い、おいしい、油で揚げている、子供達には結構人気はあった。

それが急に姿を消した。どこかで食中毒を起こしたようだ。
雑貨屋から「揚げパン」というものは見えなくなった。

次に、私たちの目の前に現れて「揚げパン」は上品だった。
上品すぎて、食べるのが恥ずかしかったことを覚えている。

昔の想い出は、なにか傷がある方が美しい。どうしてなんろう。


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Last updated  2008.04.05 07:44:02
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