運がいい!!!
我が庭の満開の修善寺寒桜コンサートのチケットを買うために久し振りに並んだ。そう、あの「平原綾香」のチケットを購入することに挑戦した。デパートの中にある「チケットぴあ」に、早朝に、並んだ。「ファン倶楽部、先行予約会員などで、最近のチケット購入はむずかしいよ」コンサートによく行く友人から言われた。インターネットなどで予約する人が多いらしい。休日、デパートの開店前に並んだ。おかしい。昔はチケット販売の日には百人程度がずらーっといたものだ。「好きだよな」と思いながら、私は横を通り抜けたものだ。それが五、六人ほど、それも年寄りばかりだ。なにか演歌歌手のコンサートのようだった。「平原綾香さんのコンサートチケットの列ですよね?」私が尋ねると、「うん」とおばさんが頷いてくれた。開店三十分前、女店員が出てきた。「名前と電話番号と購入枚数を書いて下さい」ふむふむ、あらかじめ紙に書いて申し込むのか。私は、汚い字、本当に拙い字で書いて渡した。さあ、扉が開いた。女店員の後について、エスカレーターで三階に上がった。人数は十数人になっていた。「平原綾香って、大分ではメジャーではないのだ」私は安心していた。前の方を買えるぞ。朝早くから並んだ甲斐があるというものだ。最初の女の子はさっと買っていた。良かったね。おっと、次の男がぶつぶつ言っている。「エッ」「なぜ」「う~ん」「どうしても」「なぜ」女店員にしつこく質問をしている。女店員は無表情に答えている。男は仕方ないような顔で一枚購入していた。ふふふふ、どうしたのだろうな。おばちゃんが買って、若い男が買って、私の番が来た。「この中から選んで下さい」と女店員は無表情に一枚の紙を見せた。ホールの空いている席を示した図だ。「エッ」と私は叫んだ。「なぜ最後部席付近しか空いていないのですか」「ほとんどがファン倶楽部や先行予約会員の人達が購入しているのです」「う~ん、どうしても、なぜ、こうなっているのですかね」「ええ、最近のコンサートはこうなっているのです」仕方ないや。時代が変わったということなんだろうな。音が聞こえればいいやと思って、チケットを購入した。チケットを購入してバス停で待っていると若い友人にあった。「平原綾香」のチケットを見せると、「ほう、平原綾香のチケットが買えたのですか、運が良かったですね」と言われた。チケットを買える。それだけで運がいいらしい。この世の中、どこかおかしくなっている。ひとり思った。そう思いながらも、自分は運がいい、今年はいいことが沢山起きると思うことにした。休日の大分、黄砂が降った。今年の春は早く来るらしい。これも運がいいということか。うん、みんなね、ああ。人気blogランキングへ←ランクアップのために良かったらクリックして下さいな!