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カテゴリ:読書
有川 浩:著 あなたを想う気持ちに嘘はない。でも、会うことはできません。ごめんなさい。 きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。俺はあっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、意を決して出したメールの返事はつれないもの。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった--。青春恋愛小説に、新たなスタンダードが誕生!(内容紹介より)
「忘れられない本」を通じてインターネット上で知り合った伸とひとみ。 メール交換を重ね、互いに惹かれあうのになかなか会うことを承知しないひとみ。 ようやく会うもメールで話す時は打てば響くようなひとみが、実物は気が利かない、機微のないように感じるのは何故。 エレベーターの重量オーバーのブザーにも頓着せず降りようともしないひとみについに伸の我慢も限界に・・・ 実はひとみは聴覚に障害を持っていた。 思いやるつもりが傷つける。自分だけが傷ついていると思い相手を思いやれなかった自分。 このまま切れてしまうかもしれない二人を繋ぐ糸・・・
何の気なしに、内容紹介文を読んで図書館で借りた本ですが、何となくどこかで読んだような知っているような・・・・ と思ったら、『図書館戦争』シリーズの第2作、『図書館内乱』の中に出てくる小説、劇中劇でした。 そう言われてみれば同じ著者。 『図書館内乱』には『レインツリーの国』と同じように後天的難聴を抱えた毬江が登場します。 毬江が慕う幼馴染の図書隊員 小牧から薦められて読んだ本が『レインツリーの国』。 聴覚障害者であるが故に被った毬江のエピソードとも重なる部分があります。
伸のストレートな性格、好きですね~ 草食系男子が増えている昨今、今時こんな男の人がいたらイチコロです。 ひとみが伸に惹かれないわけがない でも障害を持つが故に、素直になりきれない。それもよくわかります。 恋愛している時、特に何か障害がなくたってよほど自分に自身がある人でなければ、何かしら不安に感じたりするものでしょ。 もう遥か遠い事のようだけれど(いやん)私にもそんな時期がありました 図書館戦争シリーズはジャンルで分ければ恋愛小説を含むSFですが、(かなりドンパチ激しいですし)、レインツリーは完全に恋愛小説です。 それも"純愛"小説です。 私としては、新堂冬樹:純愛三部作 に並ぶ純愛物。 毎回恋愛物ばかり読む気にはなりませんが、スイートスパイスとして無償に欲する時があります。 そんな時にお薦めの一冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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