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2012.11.13
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カテゴリ:読書

     
 【送料無料】空より高く [ 重松清 ]

 

<内容紹介より>
僕らは廃校が決まった東玉川高校最後の生徒。平凡な高校生として、それなりに楽しくやっていたのに、赴任してきた熱血中年非常勤講師・ジン先生のせいで調子がくるった。通学路で出会ったピエロさんの大道芸に魅せられた僕は、ジン先生の持ち込んだ迷惑な「ウイルス」に感染して...。思わぬところから転がり込んだ「セーシュン」、そして明らかになる、ジン先生のートンタマ一期生の、過去。

 

先日、図書館での予約待ちについて書きましたが、この本は長女も「読むかも」と言うので、二人読むならと久しぶりに買った本です。
近頃は本屋で平積みになっている物は、ミステリーやホラーがやたらに多く、それらは確かに面白い本が多いのですが、その手の物ばかり続けて読んでいると何だかうんざりしてくる時があります。
これはそんな時に読むのに丁度良い、読後いい気分になれる、いわゆる白重松です。

来年の3月には廃校になるトンタマ(東玉川高校)の最後の生徒達。
何をするにも「最後の」が付く高校生活を送っている。
良く食べよく寝るがモットーになってしまったネタロー、高校生活最後の高校野球地区予選初戦のラストバッターになってしまったドカ、説教好きでワセダの法学部を目指しているヒコザ、無口でクラスの誰とも話もできなかったムクちゃんが、9月から非常勤教員として赴任してきたトンタマ一期生のジン先生の「レッツ・ビギン!」によって、今までの自分には無かった「セーシュン」を始めます。
ジン先生はトンタマ最後の半年を熱く煽り後押しをし、生徒達は個々に背負う物を通じてジワジワと大人になっていく。

表紙のお椀をくっつけたような物は、ネタローがピエロさんと出会って「レッツ・ビギン!」したディアボロ。
遠く、高く、空よりも高く。
いつでも何かを始められるさ、さあ始めるんだよ「レッツ・ビギン!」

白重松であっても、必ずと言ってよいと思いますが「痛い」エピソードがあります。
この作品にもいくつかの「痛い」ところがありますが、表現の仕方によって痛みをいたわっているように思います。
「空をとぼうとしたんだ」と言うジン先生の台詞が痛くて優しい。

この作品の舞台となった場所と背景が分かるので、それもまた個人的には面白く感じられた要素ではありますが、落ち込んでいる時にでも読んだら、ふっと引っ張り上げてくれるような一冊です。






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最終更新日  2012.11.13 23:49:22
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