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カテゴリ:読書
【楽天ブックスならいつでも送料無料】母さんが消えた夏 [ キャロライン・アダーソン ] ≪内容紹介より≫ ある日、母親が突然いなくなってしまった兄弟の物語。 以前も里親にだされたことのある兄のカーティスは、兄弟がばらばらになって里親先で幼い弟がいじめられることだけは避けなくては、と母の不在を福祉事務局に知られないよう必死に隠し、わずかに残った食料や現金で食いつないで健気に母の帰りを待っている。そのうちに向かいの家の風変わりなおばあさんがそんな二人の様子に気がつき、買い物を頼んだり、家に呼んで料理をふるまったりするのだが・・・。 とうとう大家さんが警察をつれて兄弟の自宅を訪ねてくる事態となり、兄弟はおばあさんの運転する車でおばあさんが持っている湖のそばの小さな小屋で夏休みを過ごすことになる。 母さんはどこへ行ってしまったのか、おばあさんは何者なのか、謎を追いながら読み進められる、ミステリーの要素を含んだ、感動ヒューマンドラマ作品。 6年生のカーティスと5歳の弟アーティー兄弟。 ある日、お母さんが何の連絡もなく帰ってこなくなってしまった。 カーティスは5歳の時に同様のことがあり、福祉事務所の人が来て、里親に出された経験を持つ。 その為、警察に届ければ、直ぐに福祉事務所に連れて行かれ、バラバラに引き取られると思い、 何とか二人だけで生活をし、母の帰りを待とうとするカーティス。 そんな二人に気が付いたこれまで係わりがなかった隣人のおばあさん(バートさん)が、 二人に声をかけ世話を焼いてくれるようになる。 その代わりに、歩行困難なバートさんの手伝いをする。 ある日、バートさんの家に居ると、警察が兄弟の家にやってきた。 バートさんは、そ知らぬふりで警察から話を聞いてくると、 遠くの小屋で夏休みを過ごそうと言い出した。 三人はバートさんが昔住んでいた、遠くの湖のほとりにある小屋で過ごすことにする。 小屋での生活で、二人(主にカーティス)はたくさんの経験をし、楽しく過ごす。 そして、バートさんの抱える苦しみを知る。 楽しく過ごしながらも、カーティスの心には母への思いが常にある。 母の帰宅を期待してかけた電話が使えなくなっていて、母を信じる気持ちが薄れて行っても・・・ 徐々にアーティーが母を忘れ、バートさんに完全に懐くようになっていくのを、苦々しく思う。 秋の気配が強くなり、カーティスは家へ帰りたがるが、バートさんはなかなか帰ろうとしない。 ようやく帰ろうといってくれたバートさんだったが・・・ 兄弟の母親は、男にだらしがない人なのかと思わせる記述があるので、 はじめからそういう目で読んでしまいがちですが、回想シーン以外で悪い人は登場しません。 児童書だからというわけでもないのでしょうが、人生の痛いところ、辛いところが多々あり、 嬉しい楽しいこともあり、そして最後は暖かく終わります。 もっと純粋な心が残っている年齢で読んだら、涙も流したかもしれないけれど、 感動が薄くなったこの頃では、あっさりと読み終えたという感じです。 それにしても、カーティスはこのまま成長したら、すっごくイイ男性になってるでしょう。 アーティーは・・・相当我儘なヤツになりそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.08.08 21:43:24
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