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2014.08.10
カテゴリ：読書
 【楽天ブックスならいつでも送料無料】いろは匂へど ［ 瀧羽麻子 ］ ≪内容紹介より≫ 京都麩屋町で小さな和食器店を営む紫は、恋人もいないまま、気付けば三十路を過ぎていた。 そんな紫に無邪気で大胆に好意を示してくるのは、15歳も年上の染物師・光山。 いつも彼の本意が読めなくて、そっけない態度しかとれないのだが、想いは募る一方。 ようやく素直になれそうなとき、彼の工房で、いわくありげな年上美人と出会う。 彼女は「恋人じゃない」というが、だったらいったい彼の何? 紫の恋心はこじれにこじれ……。 “あなた色"に染まるのも、染まらないのも、恋の醍醐味。 いくつになっても、恋は恋だが、奥手な三十路女子は、いったいどっちに転ぶのか? 御所、寺町、大原、麩屋町……京都の街を恋色に染め上げる、胸キュン小説。 京都の50代の染色家・光山（こうざん）と、小さな和食器店を営む30代半ばの紫（ゆかり）。 中年男女、歳の差恋愛、それだけならあまり魅かれる物はないかなーと思ったのですが、 光山が草木染の染色家なので、染色に関することが簡単に読めるかな、と思い手に取りました。 話としては、ハッピーエンド好きには残念な内容です。 女たらしではなく、「ひとたらし」と知る人に言わしめる光山。 悪意も魂胆もなく素だからこそ危険なタイプと言うのは一番厄介ですが、まさにそれ。 こういうタイプには、知らず知らずに餌食にされてそうで、 気がついたら、深みにはまって傷つく自分がいた、ということになりかねない。 紫は人と付き合うのが苦手なタイプで、自制していたのでまだよいものの 恋愛一直線型や思い込み型であったら、こういう男性と出会わないに限ります。 私は勘弁願いたい。 染色については、紫に草木染の実演を経験させる場面で、染色手順が簡単に会話で説明され、 刈安（カリヤス）、山桜、ネムノキ、クチナシ、蘇芳などが何色になるか、 焙煎が必要かどうかや、一つとして同じ色は決して出せないといった、 割と一般的なことが書かれていますが、 それでも、そう言う場面は興味深く楽しく読めました。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2014.08.11 02:43:04
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