1031427 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

まりことリンリン~♪

まりことリンリン~♪

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

カテゴリ

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2014.08.30
XML
カテゴリ:読書

【楽天ブックスならいつでも送料無料】金色機械 [ 恒川光太郎 ]


≪内容紹介より≫
触れるだけで相手の命を奪う恐ろしい手を持って生まれてきた少女、自分を殺そうとする父から逃げ、山賊に拾われた男、幼き日に犯した罪を贖おうとするかのように必死に悪を糺す同心、人々の哀しい運命が、謎の存在・金色様を介して交錯する。人にとって善とは何か、悪とは何か。


年代としては享保の江戸時代の物語。
人には言えない罪を犯し、隠し、ある者は悔恨を胸に生きている。
己の運命は己で切り開くものではあるけれど、
もって生まれた出自や血脈に抗えない部分もある。
諦めてその場その場でより生きやすい道を選ぶか、自ら活路を求めるか。
生きるためには善も悪も考え方ひとつで変わっていく、変えなくては生きていけない。
その為には、家族も仲間も裏切り死を与えることも厭わない。
なんて書くと、随分残酷な話のように聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
この著者の作品は、ホラーといえどどこか幻想的で、
オドロオドロした感じよりもちょっとまったりしたまつわりつくような感じが強いのです。
だから怖いのが嫌いな私でも読めるし、面白い。
ただ、今回はそこに「月から来た」という「金色様」が登場し、
微妙にSFチックな要素が入っているので、まったりまつわりつく感は減。
これまでとはまたちょっと違った印象の作品になっていると思います。
人によっては、金色様は取ってつけたように感じることもあるでしょう。
金色様の存在自体が哀愁ではあるけれど、取ってつけたように感じる人には
金色様が登場しなくても、ほぼ同じような内容で描くことができたのではと思うのではないでしょうか。
私としては、戦国時代から長となる一族に仕えてきた金色様は
ストーリーテーラーとして、人々の悲哀の象徴として捉えているので問題なし。
面白かったです。

恒川作品は独特な雰囲気が好きなので、結構読んでいると思っていたけれど
気が付かないうちに、何冊も出ていました。
あらら、これは読むのがまた楽しみです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.08.30 16:45:32
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X