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2005年09月03日
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今日、「世界一受けたい授業」という番組で、日本史の最新事情が紹介されていました。
というのも、最近の研究成果により通説がいろいろ見直されているため、教科書の記述も昔と今では少しずつ変わってきているんですね。
例をあげれば…

足利尊氏像とされていた絵は、現在では単なる騎馬武者像になっている。
ペリー来航は突然のものではなかった(その前からアメリカの打診あり)。
607年、最初の遣隋使(小野妹子)がつかわされたというのはバツ。実際はすでに600年に遣隋使が送られている。

と、こんな具合なのですが(*注1)、司会の方のコメントが印象的でした。

「歴史は変わらないと思ってましたけど、本当は変わるものなんですねー」

過去は変えられないのに歴史は変わる。というのは何か矛盾した話ですが、実際にそうなんですよね。歴史は後世の人々が作り上げてきたものなのですから。


過去を毛糸玉、人の手をへてできあがった歴史をセーターに例えてみると…

大きくてゴチャゴチャの毛糸玉(混沌とした過去)を、多くの歴史家が解きほぐし、少しずつ編み上げて何とか巨大なセーター(通史)ができあがりました。
しかしセーターは完成品ではありません。というより、完成する日はおそらく永遠に来ないでしょう。
セーターにはあちこち穴(まだ研究が及ばず、手付かずになっている箇所)があいてますし、ほつれも目立ちます。穴を埋めるために、ある歴史家は毛糸玉を必死で探している最中かもしれません。あるいはもう、毛糸玉と格闘しているのかもしれません。
ほつれた部分をほどいて、もう一度編みなおす研究者もいます。
はたまた、出来上がったようにみえる箇所でも満足いかず、新しい断片を作ろうと試みている人もいたりします。

このように歴史というのは、永遠に完成しないセーターのように思えるのです。


つぎはぎだらけのセーターは、着やすいようにならされて、教科書というタイトルが貼られます。
そしてさらに先生たちのアレンジが加わって、ようやく生徒たちのもとにセーターは届くわけです。

生徒たちの大半は、セーターそのものを嫌ったり、嫌いじゃないけど用が済んだらすぐ捨てちゃったり、そこそこ満足し終わったらどこかにしまっておいたり(そして忘れちゃう^ ^;)……という感じで通り過ぎてしまうことでしょう。
しかし中には、少数かもしれませんが、与えられたセーターだけでは満足できず、自分でも作ってみたい!と思う子どもが必ずあらわれるんですよね。

そういう子が一人でも出てきてくれればいいな~というのが、私のささやかな望みです。


なんかとりとめのない話でした。しかもたとえばっかり…どうもすみませんです^ ^;


*注1…中世の肖像画に関しては諸説あるようでして、最初にご紹介したのはテレビ版ですが、別の資料では以下の通りになっていました(あとは面白かったので追加しちゃいました)。

★馬に乗るヒゲヅラの足利尊氏像→高師直(こうのもろなお)という説が有力。主従逆転とはこれいかに。もしホントならアノ世で師直クンはさぞかし恐縮していることでしょう。

★正装姿のカッコイイ源頼朝像→足利直義(あしかがただよし:尊氏の弟クン)の可能性大。あのー、時代がかなり違うんですけど……。一体どこをどーしたら、こんな間違いが生じるのでしょうか。教えておじいさん。教えてアルムの森の木よ。
あ、でもくどいようですけど、ホントだったらのお話です。

★ちなみに、同じような構図で描かれた(たぬき顔の)平重盛像が、実は足利尊氏であるという説も出ているそうです。もしそうなら、ちょっと幻滅です。私の中の尊氏は、あくまで真田広之さんだったりするので(ホントかい^ ^;)

★威厳タップリ晩年の武田信玄像→さすがにこれには「うそー!!」と叫びたい。実は、能登国国守畠山義続(はたけやまよしつぐ)の可能性が指摘されているらしいのです。武田信玄といえば、このシブイ肖像画がすぐに思い浮かぶのに…あんまりだ!





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最終更新日  2005年09月04日 00時43分38秒
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