沖縄縣民斯ク戦ヘリ
昭和20年3月に始まった、米軍による沖縄本島侵略作戦では、帝国軍約11万人の兵力と、民間人が抗米戦に参加しました。対する米軍は艦艇数1,500と50万人以上の兵力を投入。本土侵略の軍事的足がかりとするために沖縄に侵攻しました。当時、沖縄では軍民一体となり、侵攻する米軍に立ち向かってゆきました。そこへ米軍は圧倒的な兵力により『恐怖と破壊』をもたらすため、海からは『鉄の雨』といわれる地形が変わるほどの砲撃を、上陸した部隊は壕に逃げ込んだ者たちを軍民問わず火炎放射器により虐殺する、という戦法をとりました。この戦闘による日本側の被害者は軍民あわせて約19万人に上りました。特に沖縄南部では村落全員が米軍により虐殺されることもありました。このように非道を極める米軍の行為に、沖縄の人々の『恐怖』は、想像を絶するものだったでしょう。軍はそれを住民に警告し、住民は『覚悟』をしました。軍や、村落の長たちは住民に自決を促したこともありました。しかしそれは『命令』や『強制』でなく住民への『配慮』であり、住民は誇りを持って、みずからそれに従いました。先日の「沖縄県民大会」で演説した学生やデモに参加した若者に伝えたい。おじいやおばあは『嘘』をついています。それは意図的な『嘘』でなく、戦後の『空気』に支配され、無意識のうちに『嘘』になってしまいました。その『嘘』を分別する目を養い、未来の日本の国づくりに貢献できる若者になってください。